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武人、小さくなる<2>

小さくなってもガブラスはガブラスです。








男達は円状に座った。

ガブラスは憮然としていた。

自分が座っているのがジェクトのあぐらの上だからだ。

取り敢えず座ろうと言う話になった時に、
持ち上げられたと思ったら当たり前の様に膝に乗せられた。

頭に来て背後の脇腹を狙って肘打ちを叩き込むと、
ぺしりと頭を叩かれた。

「大人しくしてろっての。」
「子供扱いを、」
「ガブラス、そっとしておいてやれ。何かを噛み締めている様だ・・・。」

ゴルベーザに諭されて見上げると、
ガブラスの頭に顎を乗せ、胴には腕を回したジェクトが幸せそうに眼を細めている。

息子を思い出しでもしているのだろうか。

「それで?どうしてそうなったのだ?」
「俺が知るか。寝て覚めたら既にこうだった。」

自然と進行役になったゴルベーザにガブラスは子供特有の高めの声で素っ気なく応じる。

原因を探ろうと駆け回っていたらセフィロスに見つかって現在に至るわけだが、
その原因が分かっていれば打開策も出るだろう。

結局、揃って首を傾げる他に無い。

「アルティミシアの仕業では無いのか?」
「聞いてみたが心当たりが無いと言われた。」
「嘘吐いてんじゃねえの?」

セフィロスとジェクトの問いにガブラスはどちらも首を振った。

時を操る魔女の所へは一番最初に行ったのだ。

しかし肉体と精神は同調しており、
時間を遡った場合に肉体だけを逆行させる事は不可能だと返された。

その後、妙にぎらついた目で迫られて焦ってアルティミシア城を飛び出したので真偽の程を問い質す余裕は無かったが、
魔女の言葉にも一理あった。

大体彼女にガブラスを子供にして得になる事は無いのだ。


「まあ何にせよお前はあんまウロつくな。」
「なんだと?」
「実際問題、装備を使えんのではこの世界は危険すぎる。」
「・・・・・・・。」

今のガブラスはインナー姿である。

小さくなった体に甲鎧は合わず、
カオスブレイドもハイウェイスターも振る以前に満足に持つ事も出来ない。

「元に戻る方法は俺らが探すからよ。」
「おい、”ら”とは私もか?」

大麦色を撫でながら言うジェクトにセフィロスが片眉を跳ね上げる。

「当たり前だろ。真面目にやれよ。」
「貴様に言われたくない。」
「やかましい。人の頭上で喚くな。」

ジェクトの手を振り払ったガブラスが睨み上げると、
膝に抱えた男は盛大な溜息を吐いた。

「・・・お前、そのナリでその喋り方やめろよ。可愛くねえ。」
「・・・・・・・・・・。」

溜息を返したガブラスが無言で立ち上がり、
座ったままのジェクトと向かい合う。

整った顔立ちに大層愛らしい笑みを浮かべて、
ガブラスは思わずにへらと笑い返したジェクトの首に勢い良く蹴りを放って大きく息を吐き出した。

「延髄斬りか。」
「良い音がしたな。」

全く動じない残りの二人の目の前でガブラスは残った勢いを軽やかなターンで相殺し、
直撃を食らったジェクトは派手に倒れた。


10は未プレイですが、
幻想は余り息子と接する機会が無かったイメージなので、
子ガブの姿に何かを見たのだと思います。

本当は幼い息子を撫でくり撫でくりしたかったんだと思うんだ・・・。



日記~。PageTop日記と更新予定~。

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