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月天心<1>

アンケートにお応え!

ドレイスが満願成就・・・のつもりで書いたらこんな話だし(爆)

お待たせ致しました<(_ _)>







「ドレイス!」
「え・・・?」

足元が崩れた事に気付いた時には、
体勢は立て直せない所まで傾いでいた。

振るおうと思った剣は手を離れ、
倒した魔物諸共地面が遠ざかる。

名を叫ぶ声と共に差し出されたガブラスの手---------

「閣下!!」

部下の悲鳴を聞きながら懸命に手を伸ばして掴むも、
ガブラスの足場も崩落を始めていた。

「我等に構うな・・・!!」

叫んだガブラスの声はどこまで届いたのか---------
部下達の姿は瞬く間に遠ざかった。






公安総局の今回の合同訓練の場に選ばれたのはモスフォーラ山地だった。

高山は酸素が薄く、
戦闘には向かない。

だからと言って避けて良いのだと言う話はどこにも無く、
過酷な環境で訓練を積むことで軍とは全くの別格となり、
帝国内外に於いても一目置かれる存在となれた。

その裏で、過酷であるからこそ心身を痛め、
命を落とした者も少なくは無い。

それが、公安総局だった。





川の水面に、突然ヒュムの片手が生えた。

手探りで岸に生える草を掴み、
続いて現れた兜と鎧のありとあらゆる隙間から水が溢れて落ちる。

もう一方の腕に抱えていた同僚を地面に押し上げ、
すぐに自らも乗り上げたガブラスは脱いだ兜を投げ捨て、
咳と共に飲んだ水を吐き出して深い息を吐いた。

気を失っているドレイスの兜も外して適当に転がす。


大概の訓練はこなして来たつもりだが、
流石に完全装備で水泳をした事は無い。

だからと言って嬉しくも何ともなく、
叶うならばこの先二度と経験はしたくなかった。

乱れたままの呼吸を整える暇も無く、
ガブラスはたっぷりと水気を含んだ革手袋の指先を銜えると、
力任せに引っ張って手を抜いた。

ここまで濡れてしまってはもう使えない。

適当に投げ捨てたそれに見向きもせず、
ドレイスの口元に手をかざす。

暫し待っても呼気らしきものは感じられなかった。

眉を寄せて起き上がると手早く彼女の上半身の防具を外す。

失礼だとは思ったが断る相手は意識も呼吸も失っていた。

今度は胸に耳を当てて確かめた心臓の音は、
微かだが聞こえる。

すぐに仰向かせて、その手で鼻を抓む。

力ずくで呼吸を整えたガブラスは大きく吸い込んだ息を小さく開いた唇の中に吹き込んだ。

幾度か繰り返して、
喉の奥から水が逆流して来る音を聞く。

すぐに顔を横向かすとドレイスは大量の水を吐いて噎せた。

だが咳が収まる頃には自発呼吸が再開されて、
ガブラスは多少酸欠を起こした頭を振った。

このまま横になってしまいたい所だが、
見通しの良い河原で寝転がっていても魔物の餌になるだけである。

重い総身に耐えながら立ち上がったガブラスは、
気を失ったままのドレイスの腕を肩に担いで歩き出した。


単品でサクッと書けないのか・・・!!

書けませんでした。
すみません<(_ _)>

タイトルは一/青/窈さんの歌から取りました。

いつかこの曲をイメージした話を書きたいなあと思っていて、
毎度の如くイメージが上手く固まらなかったのですが、
アンケートを頂いた際に一気に固まって、
ああ、これを書こう・・・!と思いました。

日記~。PageTop日記と更新予定~。

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