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2月御礼文

拍手御礼文を差し替えました~。

午前中にやるって言った癖に嘘吐いてすみませんでした・・・<(_ _)>

遅くなりました・・・。







「やあ、随分積もっていますね♪」
「そうですね・・・。」

とっても楽しそうな第4皇子の言葉にベルガは力なく頷いた。

そんなの、当たり前である。

2月用のカレンダー写真を撮ると連れて来られたのは年間を通じて雪の消える事のないパラミナ大渓谷なのだ。

外気温が氷点下であることなど、
気温計を見なくても確実だ。

頬に当たる空気が冷たいを通り越して痛いなど、
温暖な気候な帝国に居ては経験出来ないことだろう。

貴重と言えば貴重だが、
出来れば死ぬまで経験したくは無かった。

ギースなど針葉樹林を見つめたまま動かなくなっている。

お付きの局員が懸命に温かい飲み物などを差し出しているが、
彼が氷像となるまで然程時間はかかるまい。

それは別にギースに限った話では無かったが、
そんな中、ラーサーは元気なものでベルガと大して変わらない防寒装備なのにけろりとしてる。

(子供は風の子と言うのもあながち俗説では無いのだな・・・)

内心呟いたベルガはラーサーの隣に立つヴェインに同情した。

彼も同じ様な防寒装備だがかなり寒そうである。

顔から血の気が引いて唇に至っては青ざめている。

「殿下。この様な場所に集まって何をするのですか?」
「ガブラス・・・・?」

声の主を見たベルガは目を見開いた。

防寒具も支給品である為、
ベルガとガブラスの防寒装備は変わらない。

しかし寒すぎて猫背になっているベルガに対して、
ガブラスは平素と変わらず背筋を綺麗に伸ばして立っていた。

表情一つ変えないどころか、
デフォルトとも言える眉間の皺も今日は無い。

全く、この化け物様は一体どうなっているのだろうか。

平素から常々思う事だが、
同じヒュムとは到底思えない。

「こんなに沢山雪があるのだから雪合戦をしようと思いまして!」
「は?」
「あ、中に石を詰めたら駄目ですよ?」

可愛らしく注釈を入れられたが、
そんな注釈は要らない。

どうして雪合戦をするのに世界で一番寒い地域に寄越されなくてはならないのだろうか。

「動けばきっと体も暖まりますよ。」
「はあ・・・。」

御説御尤もではある。

「楽しそうだな、ベルガ。」
「・・・何故卿も平気なのだ・・・?」

上機嫌なドレイスも寒さには滅法強いらしい。

帝国に居る限りは然程寒さに弱いとは思わなかったベルガだが、
ここは別格だ。
別次元の寒さである。

なのにドレイスも平然としているのが信じられない。

(こいつも本当にヒュムなのか・・・?)

ベルガの疑問は他の局長達も抱いた様で、
不審げな眼差しがそこここからガブラスやドレイスに向けられていた。



そして。

懸命に雪玉を作る局員と、
それを猛然と投げる局長。

その姿を静止画に収める写真屋。

(大の大人が寄って集って何をやっているのだろうか・・・)

多分他の局長達も思っているだろう疑問ばかりが脳裏を過る。

雪玉を投げようにも寒すぎて指先の感覚が失せ、
上手く体も動かなくて思う方向に飛ばない。

それでも乱れ飛ぶ雪玉は顔に当たったり体に当てたりして楽しいは楽しい。

体は一向に暖まらないが。

冷たい北風に身震いをしたベルガのコートの裾を、
隣にしゃがんでいたガブラスが引いた。

彼は補給が追い付かなくなった雪玉を作っていたらしい。

「ん?」
「寒いならこれを使え。」
「?」

差し出された手の大きさと然程変わらないアイテムを受け取ったベルガは驚きのあまり目を見開いたまま絶句した。

不織布の袋の中に何やら黒っぽい粉末状のものが包まれていて、
その黒っぽい粉末が発熱をしているのだろう。

受け取った手がすぐに温かくなった。

「・・・これは・・・・・?」
「最近ドラクロア研究所が開発している「懐炉」、と言うものだ。」
「カイロ・・・・?」
「まだ実用段階には無いが試験的にラーサー様と私とドレイスが持たされた。」

名を上げられた面子にベルガは深い深い溜息を吐いた。

彼らは別に格段に寒さに強かったわけではないのだ。

こんな熱源を持っていたから然程寒さを感じなかっただけの話なのだ。

「・・・だが俺が使ったら卿が寒かろう?」
「まだある。」

コートの反対側のポケットから同じものを取り出したガブラスがそれも差し出す。

慌てて固辞したベルガは1つだけ借りてそれをポケットに入れた。

1つだけだが、
あるのと無いのとではかなり違う。

熱源を得たベルガはにやりと笑ってガブラスの作った雪玉を纏めて持って一気に投げた。



「甘酒がこんなにも美味いと思った日は無いな。」
「早く飲まないとすぐ冷えるぞ?」

写真屋から漸くOKが出た局員達は、
炊き出し部隊が用意してくれていた甘酒や温かいスープを飲んで白い溜息を吐いた。

寒かったが思い切り体を動かして得られた満足感は局内では中々味わえるものではない。

和む雰囲気に誰からともなく冗談が出て、
厳寒の山は暫し温かい空気に包まれた。


素でザルの存在を忘れていた事に今気付きました。

温暖な帝国にカイロはあまり必要無いから今までは無かったそうです。

寒冷地での実戦に備えて開発されたそうですが、
ラーサー様がガブとドレイスにしかカイロを渡さなかったのは勿論・・・。

つくづく世のラーサー様ファンに喧嘩を売る人間だなあと思います。

君に届くまでPageTopデュオデシム。

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