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ルビコンの対岸

DFF

3月12日にUpする予定でした。

少年→武人







それを越える事は安易ではない。

それを越えれば、引く事は許されない。






膝を抱えて座り、
じっと地面を見つめたまま動かない少年---------
オニオンナイトに、ガブラスは密かに嘆息した。

この少年、平素は大人びた言動と優れた頭脳を駆使し、
成程その称号に相応しく大人ばかりのこの世界で対等に渡り歩く天才児である。

が、それは同年代の少年少女に比べての話だ。

如何に大人の振りをしようとも所詮は子供の域を出ず、
幼い事を仲間にからかわれて腹を立て、
こうして別の場所で拗ねている辺りは明らかに子供だった。

ガブラスにしてみれば”少し生意気な子供”以外の何者でもない。

「おい。」
「何?」
「帰れ。」
「嫌だ。」

短い単語の応酬の中に、微かに震えた声を聞き取って、
ガブラスはもう一度溜息を吐いた。

からかわれて悔しい気持ちは分からなくは無い。

だが、そこで悔しく思う時点で子供なのだと大人になって久しいガブラスは思うが、
それを指摘したらどうなるか、予想は安易についた。

”大人”であるが故に、
”子供”には逃げ場が必要だと言う事も経験上知っている。

何故ここがその逃げ場に選ばれたのかは謎だが。

「・・・・・ねえ?」
「?」
「武器、見せてって言ったら断る?」

漸く顔を上げたオニオンナイトがガブラスの腰に提がっているカオスブレイドを見つめる。

拗ね続けている事に飽きたのだろうか。

幼い眼差しは希望と期待に煌めいて、
その輝きをとうに失ってしまったガブラスは無言でカオスブレイドを抜き、
くるりと手の中で柄を反転させて差し出した。

「ありがとう。」

立ち上がったオニオンナイトがどこか恭しく受け取る。

しっかり握った事を確認したガブラスが手を離すと、
案の定小さな身体はよろめいた。

「お・・・重っ!!」
「見ればわかるだろう。」
「だって貴方は片手で持って---------」

ガブラスを見上げたオニオンナイトが言葉を失う。

2人の間にある----だが今日明日越える事は出来ない----ものに気が付いたのだ。

完全に仰向かないと顔を見る事の出来ない上背。

甲冑越しにも鍛え抜かれている事が分かる体躯。


オニオンナイトとて鍛えている。

だが、その筋肉の太さも厚みも比べ物にならなかった。

それは積み重ねて来た時間と、経験の差なのだ。

「どうして僕は子供なんだろう・・・。」

再び俯いたオニオンナイトは、
よろよろとカオスブレイドを地面に突き刺して呟いた。

軽々と振り回して見えた剣が、
こんなにも重いなんて。

「ガブラスは・・・子供の頃、悔しい事、あった?」
「・・・・・・・・・・・・。」

拙い問いにガブラスは眉根を寄せる。

非力であった--------
脆弱であった己を憎まなかった事は無い。

力があれば守れたものは沢山あった。

強ければ失わずに済んだものも。

だが、力を得ても手の中を擦り抜けて行ってしまうものは多かった。

大人になれば----------

幾度も念じて自制の糧として来た言葉は、
子供であった己が如何に無知であったかを刻み込む様に知らしめた。


ガブラスの表情に何かを汲み取ったのか、
不安げな眼差しを揺らしたオニオンナイトは、
しかし毅然と顔を上げた。

「決めた!」
「何を。」
「僕、これからいっぱい運動していっぱい寝て、ガブラスよりも大きくなる!」
「・・・・・・それは楽しみな事だな。」

オニオンナイトはガブラスを指差して、
嘆息交じりに応じたガブラスに胸を張った。

(そうしたら、今度は僕がガブラスを助けるんだ!)

言葉に出さない気持ちを胸に固く決める。


「大人になったらびっくりしないでよ!」
「・・・・・・・・・・。」

言いながらオニオンナイトは走り去って行く。

ガブラスはまた溜息を吐いた。

大人になるまでこの世界に居るつもりなのだろうか。

「・・・そうやって目先の事にしか気が行かない所も子供の特徴だな。」

呟いた言葉が少年に届く事は無く。

カオスブレイドを抜いたガブラスは、
剣先の土を振り払って溜息と共に腰に戻した。


武人と少年で対戦やったら思い付いたよ!
・・・と言う分かり易いお話でした。

武人「大体何を拗ねていたんだ?」

少年「バッツとジタンとティーダが話し込んでたから何かと思ったら”お前にはまだ早い”とか言うんだよ!」

武人「(面子からして猥談か・・・・?)」

少年「失礼極まりないでしょ!?」

武人「・・・(教育上)まだ早いのではないか?」

少年「貴方まで!?(((( ;゚Д゚))) 」


旅人、盗賊、夢想の残念トリオが話していたのは

”どうやったら武人を落とせるか”でした。

結局少年がコスモスの中で武人に一番甘やかして貰えているオチ。

3月14日です FF12verPageTop渇愛<3>

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