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2月14日~この人忘れていました~

初めての淑女×武人。

”2月14日”のその後みたいな感じで。

・・・トット様に土下座。









妙に疲れたガブラスは己の領域に戻って、
深い深い溜息を吐いた。

人から菓子を貰うのにどうして引き摺り回されなくてはならないのだろう・・・。

今更のように当然の疑問が脳裏を過る。

しかも自ら望んだわけでもないのに。


今日はこのまま静かに過ごそう・・・。

心に決めたガブラスは双剣を下ろして防具の金具に手を掛けた。

直後。

「おーーーっほほほほほほほほほ!!」

聞き覚えのある、
だが今は聞きたくない高笑いにガブラスは腹の底から溜息を吐いた。

吐き終わった辺りでシャントットが姿を現した。

小柄を通り越して人間の幼児と大差ない身長だが、
態度と実力の大きさはこの世界の戦士達の中でも屈指の彼女は踏ん反り返ってもう一度高らかに笑った。

「ぅおーっほっほっほっほっほっほっ!!」

先程の高笑いより気合が入っている様に感じられるが、
ガブラスにはそんな僅かな違い、どうでも良かった。

「今日はバレンタインなんですってね!」
「知るか。」

大体日時の概念が無い世界でイベントも何もあるか。

ガブラスの返答に込められた腹の裡を正確に汲み取ったシャントットはびしりと杖を突き付けて来た。

「お座りなさい。」
「何故。」

大柄なガブラスと小柄なシャントットの身長差は比べるのも馬鹿らしい程大きい。

仰向くと首が疲れるからとか下らない理由だろうが、
出かけた溜息を肩を竦めることで隠したガブラスは無言で座った。

下手に逆らうとこの気性の荒い淑女は怒り狂うのだ。

本人曰く

「少し気に触った」

程度でもとんでもない実害を被る事をガブラスは学んでいた。

しかもガブラスだけでなく、
周囲の人間に当たり散らすものだから被害は果てしなく甚大なものになる。

そのシャントットは当たり前の顔をして胡坐を掻いたガブラスの足の上に座った。

まるで座椅子扱いである。

嵌めたままの防具が当たって痛くは無いのだろうかと思うが、
シャントットにその事に関して何か言われた事は無い。

「お前は何をしに来たんだ。」
「バレンタインですからね。特別にわたくしを愛でる事のできる権利を貴方に差し上げますわ。」
「は?」
「貴方、甘いものは余り好みませんでしょう?」
「・・・・・・・・・。」

確かに甘いもの以前に菓子自体食べる機会は少ないが、
代わりに出された”特権”の意味が分からない。

何が特権なのか。

誰が喜ぶ特権なのか。

大体どう愛でろと言うのか。

暫し思案して、ガブラスは結局溜息を吐いた。

「・・・気持ちだけで充分だ。」
「あら、それはつまりわたくしの折角の好意を断る、と?」

シャントットが殺気立った。

睨み上げ来る大きな瞳にガブラスは首を振る。

「そうではなくて・・・お前は私が菓子を好まないのを知っていて他の手段を考えてくれたのだろう?」

チョコレートをくれた者達の好意も(多少の紆余曲折を経たにせよ)勿論有り難かったが、
シャントットなりに気を遣ってくれた事も素直に嬉しかった。

「だから、それで良いんだ。」
「・・・・・・・・・・。」

ガブラスがシャントットを見ると、
ガブラスを仰ぎ見ていたシャントットは頬を赤くして、
今度は顔色全体を青くして、
跳ねる様に立ち上がって振り向くと、
再度ガブラスに杖を突き付けた。

とにかくこの淑女、
他人に指なり杖なりを突き付けるのが好きらしい。

「きょきょきょ今日はこの辺で勘弁して差し上げますわ!」
「は?」

いきなり捨て台詞を叫ばれたガブラスは些か間の抜けた声を上げた。

その間にシャントットは姿を消してしまう。

「・・・何をしに来たんだ・・・・・?」

全く理解が出来ないガブラスは、
立ち上がりかけたものの、結局地面に腰を下ろした。



「全くあの男は卑怯にも程がありますわ!!」
「!?」

シャントットは通りすがりのイミテーションを殴り飛ばして叫んだ。

突然ものすごい衝撃を受けた偽物が要領を得ないまま砕け散る。


己としたことが男の笑い顔にうっかり見惚れてしまうなんて。

いつも眉根を寄せて、
いつだって気難しそうな顔をしているのに。

ガブラスの、初めて見た表情はとても優しげで少し儚くて--------

どうしてあのタイミングであんな表情を浮かべるのか。

他人の気持ちなんて考えもしない癖に。

シャントットの事なんて嘗ての敵ぐらいにしか思っていない癖に。

「ずるいですわーーーーーーーっ!!!」

絶叫をしたシャントットは、
別のイミテーションを破壊した。

叫びながら全力疾走をして行く彼女の通った後には、
無残にも大破したイミテーションが列を為して積まれていた。


トット様の喋り方とか性格とか、
どうも別人っぽい匂いがするのは気にしないで下さい。

トット様あまり使った事無いのです。

思い切りフォロー作品ですが、
入れない訳にはいかないですね。

トット様は勿論ガブラス大好きですヨ。

ツンデレトット様。

胡坐を掻いた武人のお膝はトット様の特等席の様です。






気紛れで。PageTop愛し子<4>

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