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ガブラス、妖精の女王に会う

セピヨスシリーズ2話目。

セピヨスの正体判明。







珍しく日付が変わる前に帰って来たガブラスは自分には軽く、
セピヨスにはがっつりと夕食を作ってくれました。

残さず平らげたセピヨスを褒めたガブラスは後片付けを済ませて、
シャワーを浴びてから窓際にセピヨスを呼びました。

セピヨスが足元まで来たのを確認したガブラスは、
掃き出し窓を開けてベランダに出ました。

二部屋分の長さを持つそこはセピヨスがお散歩をするのに丁度良い広さです。

セピヨスを拾い上げたガブラスは、
手すりにセピヨスを乗せてくれました。

ガブラス自身は手すりに凭れ掛かって立っています。

「ピヨ♪」

夜風はとても気持ち良く、
セピヨスは上機嫌で鳴きました。

空を見上げながら、
ガブラスは目を細めました。

今日は満月です。

真ん丸な中で、うさぎがお餅を搗いていました。

「・・・そう言えばお前を拾った時は満月の次の日だったな。」
「ピヨ!」

元気よく応じたセピヨスがくちばしを上手に使ってガブラスの腕を登り始めました。

ガブラスはセピヨスの好きにさせています。

セピヨスが登り切って、
ガブラスの頬に頭を擦り付けると、
ガブラスは指先でセピヨスの頭を優しく掻いてくれました。

セピヨスはとっても幸せな気持ちになりました。

でも、違うのです。

セピヨスが望む事とは違うのです。

「こんな所にいたのね~?」
「「!?」」

突然、どこからともなく花の香りと共に女の人の声がして、
驚いたガブラスとセピヨスは慌てて周囲を見回しました。

そのガブラスの背後に何者かが降り立って、
振り向いたガブラスが眉を寄せて睨み付けます。

「あなたがセフィロスの新しい飼い主?」
「・・・誰だ貴様。」

セピヨスに良く似た前髪の立て具合と、
熱心に巻いてある縦ロールの茶髪の女に、
ガブラスは低い声を放ちました。

「初めまして。わたし、エアリス。妖精の女王、やってます。」
「・・・・・・・・・・。」

ガブラスは引き攣りました。

自己紹介で堂々と「妖精の女王」と言う輩など、信用できません。

それ以前に不法侵入です。

色々思う所はありましたが、
この女の人がセピヨスの事を知っていそうなのでガブラスは細かい事には目を瞑る事にしました。

「セフィロスは元々私たちの世界の住人なの。」
「・・・つまり妖精?」
「あら~。理解の早い飼い主で助かるわ~。」
「こんなでかいヒヨコが居るわけが無いからな。」
「その辺は後天的な理由があるのだけれど~、」

妖精の女王はセピヨスの事を話し始めました。

セピヨスが元は妖精であった事。

悪戯が過ぎて呪いをかけられた上、妖精界を追放された事。

そして人間界へ来た事。

「セピヨスは満月の晩の間だけ------」

エアリスは喋っている最中に言葉を止めました。

セピヨスが突然ガブラスの頬を軽く突くと、
自分の方へ向いたガブラスの唇にくちばしを突き刺したのです。

「!?」

痛みに口を押えて仰け反ったガブラスは、
そのまま引っ繰り返りました。

肩に乗っていたセピヨスが突然巨大化し、
人間と変わらない姿になったのです。

頭だけ起こしたガブラスは目を見開いてセピヨスを見上げ、
暫しの間を空けてから漸く口を開きました。

「お前・・・オスだったのか。」
「そう来たか。」
「冷静な飼い主ね~。」

そうだけれど、そうではありません。

もっと他に言う事は無いのでしょうか。

何も叫べとは言いませんが、
セピヨス-------セフィロスとしてはせめて驚いて欲しかったのです。

「今のでわかった通り、セフィロスは普段は不ッ細工なヒヨコの姿だけど、満月の晩の間だけ、好きな人とキスをすると元の姿に戻れるの。それが、呪い。」
「・・・・・あれはキスだったのか。」

エアリスの説明にガブラスは呟きました。

力一杯「不細工」の部分を強調されましたが、
誰も否定しません。

ガブラスの唇は切れて出血までしていました。

ちょっとセピヨスの勢いが良すぎた様でした。

「そんなややこしい呪い、誰が?」
「わたし~。」
「・・・・・・・。」

自らを指差して笑みを浮かべた妖精の女王に起き上がったガブラスは溜息を吐きました。

「ちょっとおイタが過ぎたから、お仕置き~って思って。」
「思って、このザマか・・・。」

ちらりと大人の男になったセピヨスに視線を向けると、
ヒヨコだったセフィロスはエアリスを睨み付けています。

「本当はヒヨコにした後もお仕置きをしようと思ったの~。」
「・・・・・・・・。」
「でも周りの妖精達に動物愛護団体に総ブーイング食らうからって止められて~。」

愛らしい笑みを浮かべながらエアリスはとんでもない事を言いました。

セフィロスの顔から血の気が引きます。

「そんなわけでちょっと変わったヒヨコだけど、よろしくね~。」
「持って帰れ。」

「そんなわけ」が理解できなかったガブラスは即答しました。

「じゃあ一本ずつ羽毛抜いて皮剥ぎ逆さ吊りで生き血抜きのフルコース~?」
「「・・・・・・!!」」

妖精の女王は小首を傾げて恐ろしい事を言いました。

そりゃあ動物愛護団体にも総ブーイングを食らうでしょう。

うっかり想像をしてしまったガブラスも口元に手を当てます。

セフィロスに至ってはガブラスの背後に隠れてしまいました。

が、セフィロスの方が体格が良かった為、
隠れきれていません。

「・・・わかった。飼ってやる。」
「優しい飼い主で良かったわね~。」

エアリスがセフィロスに微笑みを向けました。

その裏にどうも宜しくないものが隠されているのは、
きっとガブラスの気のせいではありません。

「但し面倒見切れる範囲で、だ。」
「充分よ~。」

じゃあ宜しくね~。

そう言ってエアリスは姿を消しました。

優しい花の香りを残して。

セフィロスは立ち上がろうとするガブラスに手を貸しました。

「・・・驚いた。」
「私は思ったより遥かにお前のリアクションが薄い事に驚いたがな。」
「一応これでも驚いているつもりだ。」

セフィロスの頭を軽く小突いたガブラスは、
溜息を吐くと部屋へ入ってしまいました。

後を追って入ったセフィロスをちらりと見て、
ガブラスは言いました。

「悪戯って、何をやったんだ?」
「別に大した事では無い。」
「?」
「メテオを発動させようとしただけだ。」
「・・・・・・・・。」

ガブラスは溜息を吐きました。

それは妖精の女王も怒ります。

しかしそれきりガブラスは興味が失せたのか、
手で口元を隠すと一つ欠伸を漏らして寝室へ行ってしまいました。

「おい?」
「家の中は好きに使って良い。」

再び後を追ったセフィロスにそれだけ言うと、
ガブラスは毛布に潜り込みました。

早く寝ないと明日も仕事なのです。

色々思う所も言いたい事もありましたが、
ガブラスは取り敢えず寝る事にしました。


で、朝起きて顔を洗って鏡を見て、
血が乾いた痕の付いた唇を見て武人ショック。

武人「夢じゃ無かった・・・(-言-)」

セピ「ピキョ?」

夢だと思ったから冷静だった様です。

時間差でショックを受ける武人。

DFF(DdFF含む)の中の面子で、
妖精の女王と考えて、
この人!!
・・・って言う人がエアリス嬢しか居ませんでした(遠い目)

日記~PageTop日記と更新予定。

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