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ガブラス、巨大なヒヨコを拾う

セピヨス(笑)シリーズ発 動!!

物凄く個人的な趣味色の強い作品となっております。

100%自己満足。












日付が変わって久しく、
草木も眠る時間帯にも関わらず、
ガブラスは車を運転をしていました。

仕事はいつでも忙しく、
前に定時に帰宅できたのはいつの話のことやら。

昨日まんまるだったお月様は、
今日はほんのちょっぴりだけ欠けていました。

でも、充分夜道を照らしてくれています。

何度か交差点を曲がったガブラスは、
上げようとしたギアを不意に下げました。

エンジンが唸りを上げて減速を始めます。

ヘッドライトに照らされた道路の真ん中に、
ボールの様な物体が落ちていることに気付いたのです。

対向車は来ません。

大きく迂回して避けたガブラスは、
しかしギアを上げる事無く端に寄って停車させました。

それはボールにしてはいびつでした。

そして、微かに動いた様に見えたのです。

普通、ボールは自力では動きません。

車が側を通ったら転がるかもしれませんが、
動いたのはボールから生えた”何か”だったのです。

ダッシュボードからペンライトを取り出したガブラスは、
車を降りて、そのボールらしき物体に明かりを向けながら近付きました。

長身を屈めて覗き込んで、
眉を寄せながらペンライトの先で軽く突いてみます。

「・・・・ピヨ・・・・・・。」
「!?」

弱々しい---------しかし甲高い声に眉を寄せたガブラスは、
もう少し力を込めて”ボール”を転がしてみました。

そしてその正体を知って、
更に眉根を刻みました。

ボールだと思った物体は、ヒヨコだったのです。

それも並外れて巨大な。

ガブラスの知るヒヨコの3倍近い大きさでした。

何やら触覚の様な毛も生えています。

そして首から何かを下げています。

「・・・・・・・・・・・・・。」

丸々とはしていますが、ひどく弱っているらしいヒヨコをガブラスは拾い上ました。

「嫌だ。」

・・・拾い上げました。

「嫌だ。こんな汚いヒヨコ、触りたくない。」

拾えっつの。

「断固断る。」

いーから!
話進まないから!!

「大体何故道の真ん中にヒヨコが落ちているんだ。そもそもヒヨコってサイズじゃないだろう。怪しすぎる。拾いたくない。」

・・・・・・・・・・・・。

ヒヨコを拾い上げたガブラスは車に戻って、
助手席にヒヨコを放り投げると車を発進させました。

「勝手に話を進めるな!おい!!」



「・・・・・・・・・・・・。」

そんなこんなでヒヨコを自宅に連れ帰ったガブラスは、
まずヒヨコを風呂桶に張った湯の中に突っ込みました。

手に取った石鹸を泡立てて、
柔らかい毛並みに擦り付けます。

外に落ちていたままの小汚い状態で家の中をうろうろされたくないのです。

暴れられるかと思いましたが、
わずかに動いたヒヨコは洗面器の縁に顎を乗せただけでした。

シャワーで泡を流して、
体を拭いて、ドライヤーをかけてもヒヨコは大人しくされるがままで、
ガブラスは流石に少し心配になってきました。

良く思い返したら道に落ちていた時、
ヒヨコはぐったりしていたのです。

具合が悪いのかもしれません。

顔を覗き込むと、
ヒヨコは心地よさそうに目を細めてました。

問題は無さそうです。

「そうだ・・・。」

すっかり綺麗になったヒヨコをソファに乗せたガブラスは、
車の鍵の近くに置いた、小さなプレートを手に取りました。

ヒヨコの首に掛かっていたものです。

表と裏を確認して、
ガブラスが首を傾げた時。

ドアホンが鳴りました。

ヒヨコは音のした方に顔を向けました。

真夜中です。

誰であろうと、
他人の家を訪れる時間ではありません。

しかしガブラスは気にすることなくドアを開けました。

勝手知ったる様子で入って来たのは酒瓶を掲げた大柄な男で。

薄着の男は筋肉質な体躯に数多の傷跡を刻んで、
しかし人懐こそうな笑顔でヒヨコのすぐ近くに雑に腰を下ろしました。

勢いでヒヨコは飛び跳ねて、横倒しに着地をします。

「ジェクト。」
「夜風に当たってたらお前の車が見えてよ。良い酒が手に入ったんだ。飲もうぜ。」
「構わんが・・・その辺に変なヒヨコが居るから潰すなよ。」

ガーン!

ひどい言われ様にヒヨコはショックを受けました。

「ヒヨコ?・・・ああ、これか?」

ショックの余り、
固まっている間に襟首を掴まれ、
ジェクトと呼ばれた男の傷痕だらけの顔の前にぶら下げられます。

・・・・・・!!

「こりゃまた・・・食いでのありそうなヒヨコだな。」
「食用か?」
「ツマミになっかな。」
「ピヨーーーーッ!」

叫んだヒヨコは全身全霊をかけて暴れました。

食用じゃありません。

食べられたくありません。

「あ。」

ジェクトの手を離れたヒヨコは慌ててグラスを出したガブラスの後ろに隠れました。

「ハハハ。冗談だよ。」
「ヒヨコに冗談は通じないだろう。」

グラスに注いだ酒を瞬く間に飲み干したジェクトに負けず、
ガブラスも結構なペースでグラスを空けています。

「名前はあんのか?」
「ピヨッ!」

当たり前だ!

踏ん反り返った姿と甲高い声にジェクトが相好を崩しました。

大きくてもヒヨコはヒヨコ。

どうやら動物好きの様です。

「首にネームプレートを下げていたが・・・。」
「セ・・・フィロ・・・ス?」

言いながらガブラスが差し出したプレートを受け取ったジェクトは、
刻まれた名を呟いて、ヒヨコを見ました。

ヒヨコは幾度も頷きます。

「・・・の様だが、そんな如何にもセフィロトの樹を模して付けた様な恰好を付けた名前が似合う外見ではないから別の名前を考えている。」

ガーン!!

ヒヨコはショックの余り、再び固まってしまいました。

その間にガブラスに拾われてソファの上にそっと置かれます。

「説明セリフ、ごくろーさん。」
「さて、どうするか・・・。」
「ん~・・・・・セピヨスなんてどうだ?ピヨピヨ言ってるし。」

なんだそれは!!

ヒヨコは驚きすぎて折角乗せてもらったソファから転げ落ちました。

「ああ、それで良いか。」
「ピョー!?」

良くない。

ヒヨコは思わず奇声を上げてしまいました。

容易く納得したガブラスに、
ヒヨコは懸命に鳴いて異議申し立てます。

「お、気に入ったみたいだな。」
「良かったな。」
「ピヨヨーーーッ!!」

んなわけあるか!!

しかし再度ガブラスに拾い上げられたヒヨコはそれ以上何も言えませんでした。

もう一度ソファに戻してくれた手が、
口元に浮かんだ笑みがとても優しくて、
心地が良くて、
幸せな気持ちになってほわほわしている間に話題が変わってしまったのです。

ヒヨコ-------セピヨスは悲しかったですが、
ローテーブルに飛び移って、
ガブラスが作った野菜炒めを少し食べてみたら美味しかったので、
どうでも良くなりました。

セフィヨコはとってもお腹が空いていたのです。

凄い勢いで食べ始めたセピヨスを見て、
ガブラスとジェクトは顔を見合わせて笑いました。


はい、セピヨスはこうしてガブラスさん家の子になりました。

強引ですね。

強引ですよ。

童話風に書こうと思ったのですが、
どこを取っても童話風になりませんでした(爆)

あ、ガブラスさん家はマンションです。

ペット可らしいです。

ジェクトは同じマンションの住人です。

セピヨスのせかいPageTop思い付いた!

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