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2月14日 FF12ver

公安総局もバレンタインデーです。
書くだけ書いてから腹黒皇子の存在を思い出しました。

・・・なんかおそろしーーーーッ!!

















毎年、この時期だけ妙に局員達の落ち着きが無くなる。

仕事の合間に顔を突き合わせて真剣に話し込んでいる年若い局員達を見て、
ザルガバースは苦笑いをした。

別にザルガバースの局だけではない。

他局でも、局員達はそわそわしている。

2月14日。

ザルガバースやギース他、
既婚の局員達は確実に貰える宛てがあるから落ち付いたもので、
平素と同じように淡々と仕事を片付けているが、
未婚の、特に若い局員達が男女を問わず浮足立つのは致し方あるまい。

女性局員は意中の相手に甘い菓子と共に想いを告げる事の出来る日。

男性局員は意中の相手に気持ちを届けてもらえるかもしれない日。

意中でなくとも告白されれば嬉しい。

他の局員に対して自慢も出来る。

別に他の日に告白をしてはならないわけではないが、
やはり今日は特別なのだろう。

ザルガバースも、今日だけは集中力に欠ける局員達に注意をする気は無い。

仕事に差し支えが出たら困るが、
それでも彼らの若さならではの雰囲気を見守ってやりたい気持ちの方が大きかった。

「ザルガバース。ちょっと・・・。」
「どうした?」

局の出入口の、
僅かに開いた隙間から顔を覗かせたベルガに呼ばれて、
ザルガバースは席を立った。

廊下に出たザルガバースは眉を寄せる。

「口元が切れているぞ?」
「さっきドレイスに殴られた。」

ベルガの答えにザルガバースは嘆息を苦笑いで誤魔化した。

「俺と代わってくれ。」
「何を?」
「味見係。」

何の?

問いかけて、ザルガバースは愚問だと言う事に気が付いた。

今日はバレンタインデーである。

なんとなく先が見えたものの、
一応目線で続きを促すとベルガは深い深い溜息を吐いた。

「ドレイスが何を思ったか突然チョコレートを作ると言い出してな・・・。」
「成程。」

それで試作品の味見を強いられたのだろう。

ふと、些細な----------しかし重大な事に気が付いたザルガバースにベルガは頷いた。

「言わなくてもわかっている。あいつに料理や菓子作りの経験は無い。」
「・・・・・・・・・。」

代わりたくない。

ザルガバースは正直に思った。

「で、ガブラスの好みがわからないだの色々悩んでいる様だから、だったら本人に聞けば良いと言ったら殴られた。」

ここで口元の傷に話が繋がるわけだ。

「それ以前に・・・その・・・作れたのか?」
「チョコらしき物体は。練習で」

ザルガバースは引き攣った。

らしき物体と言ったか。

しかも未だ練習中だと。

「カカオにしてもミルクにしても原材料はこだわっているらしいのだが・・・。」

更にはそこからか。

チョコレートを溶かして成形し直す程度のものかと思ったら、
かなり本格的に作る気らしい。

ベルガがガブラスに聞けとアドバイスした気持ちが良く分かった。

彼の料理や菓子作りの腕は何故かプロ顔負けなのだ。

「・・・取り敢えず、完成はさせよう。」
「じゃないとドレイスも納得しないよな・・・。良し、ギースにも声掛けて来る。先に行っていてくれ。」

頷き合った局長2人は反対方向に歩き出した。

ザルガバースも料理の経験が然程ある訳ではないし、
菓子作りに至っては完成品以外見た記憶すら無い。

だがドレイスとベルガだけで取り組ませるより、
自分やギースも手伝った方が何とかなる、と思う。

露骨に嫌な顔を浮かべるであろうギースには申し訳ないが、
ここは協力してもらわねば。

要は「死なば諸共」だ。

マニュアルがあるだろうから、
その通りに作ればきっと完成する筈である。

思う、とか、筈であるとか、
頼りない予想しか出ない時点で気は進まないが、
見て見ぬふりも出来ない。

ザルガバースは腹を括った。



「出来た・・・!」
「良かったな・・・。」

とてもとてもとっても満足そうなドレイスの声に、
調理台に突っ伏したギースが弱々しく応じた。

何度もガブラスを呼べと言った彼の頼み(最後の方は懇願だった)はついに聞き届けられず、
菓子作りの経験など皆無の面子で完成させたチョコは、
膨大な量の材料を使った割には小振りで数も少なかったが、
確かにドレイスの言葉通り完成した。

完成出来なかった材料はどうしたのかは、
推して知るべし。

何も言わないベルガはギース同様突っ伏したまま動かない。
もう口も聞けないのだろう。

予想通り一番割を食ったのは彼だ。

「・・・あ、でも・・・。」
「どうした?」

詰めてラッピングも済ませた箱を見たドレイスが困惑した様子で眉を寄せる。

「ガブラス、甘いもの嫌いじゃなかったっけ・・・。」

呟いたドレイスにザルガバースは愕然とした。

飛び起きたベルガとギースも如何ともし難い表情を浮かべた。

「今気付くか!?」
「渡せ。良いから渡せ。あいつが嫌いだろうと何だろうと今日はチョコレートを渡す日なんだから渡せ。」

捲し立てるベルガとギースにドレイスが押し切られた感じで頷く。

ここから別のものを作るとか言われたら自分達の苦労が水の泡だ。

この先暫くチョコレートは見たくないと思う位には試食を強いられた上に、
更に新たに作った菓子の味見などと言われたら寝込む事必定である。

今だって仕事に戻るのが果てしなく億劫な程、疲弊していると言うのに。

大体そう言うのはガブラスの好み云々を悩んだ時点で気付くべきだった。

まあザルガバース達も思い至らなかったのだから敢えて口にはしないが。

「気持だからな。良いんじゃないか?」
「そうか・・・。」

ザルガバースの言葉にドレイスが納得してくれて良かった。

再度調理台に突っ伏したギースとベルガは台の下で力強くガッツポーズをした。


・・・バレンタインっぽくない気がします。

ズレている気がします。

気のせい?・・・じゃないね。

この後、ドレイスはガブラスにチョコを渡したのですが、
この2人は公安総局内で一番有名なカップルなので
9局や4局どころか他の局員達も見に来て、
大騒ぎだったらしいです。

本人(ガブラス)にその気が無いのに公認カップル。

それがドレガブ。

ガブはちゃんとチョコを食べてくれました

ガブ曰く小振りで数も少なかったので、
食べ切れる量だったそうです。

以下その後の小ネタ。

ガブ「で?仕事はどうなったんだ?」←事情を聞いた

ドレ「終わった。」←満足げ

ギー&ベル&ザル「聞くな・・・。」←半死半生

ドレ「あ、卿らは味見したのでバレンタイン終わりな。」

ベル「はい。納得が行きません。」←挙手

ギー「以下同文。」←挙手

ザル「私はそれで良い・・・。」←喋るのも億劫

ベル「甘くないのが良いと思います。」←挙手

ギー「以下同文。」←挙手

ザル「それなら私も欲しい・・・。」←挙手

各局局員’s「両方欲しいです!」

ガブ「・・・買って来たら良いのでは?」

ドレ「良し行こう。」←ガシッ

ガブ「え?私は仕事中・・・」←引き摺られ

ベル&ギー&局員’s「行ってらっさーい。」

ザル「(今回ばかりは止める気も起きんな・・・)」

2月14日 DFFverPageTop日記と更新予定。

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