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愛し子<2>

20前後のガブはきっと可愛かったんだ・・・・。

ザルは若年寄りみたいだったんだ・・・。

個人的な予想。

年頃的に思春期真っ只中?










ガブラスの部屋のドアをノックする。
しかし応えは無く、
留守なのかとザルガバースは小さく首を傾げ暫し考える。

ややあって、自分の部屋の方向に向きを変えたザルガバースは、
今度は小走りに階段を駆け下りた。

ガブラスには部屋の合鍵を渡してある。

彼がいつでもザルガバースの蔵書を読めるようにと思っての事だが、
何故かザルガバースは彼が自分の部屋に居る気がした。

部屋の前にたどり着いた直後、
室内でガタン、と大きな物音がして、
ザルガバースは慌ててドアを開けた。

施錠はされておらず、
室内へ飛び込んだザルガバースの視界に入ったのは、
チェストに縋る様に座り込んだガブラスで。

突然戻って来たザルガバースにガブラスは顔を上げ、
ややあってから目を大きく見開くと、
すぐに顔を伏せた。

「ガブラス?」

一瞬だったが、顔色が余り良い様に見えなかった。

駆け寄って、確かめようと肩を掴んだ瞬間、
乱暴に手を振り払われる。

「ガブラス・・・?」
「・・・勝手に入ってすまない。」
「構わない。どうした?体調が良くないのか?」

ザルガバースの問いにガブラスがゆるゆると俯いたままの首を振る。

湯上りにここへ来たのか、石鹸の香りが鼻を擽った。

良く見れば髪は濡れたままだ。

「戻るから・・・」
「構わんと言っただろう。どうしたと言うのだ。」

出入り口であるドアに栓をした状態のザルガバースを立ち上がったガブラスは退けようとした。

しかしその手に力は無く、
ザルガバースは僅かに上体をよろめかせただけで終わる。

ガブラスは懸命にザルガバースを押し退けようとしている様だが、
然程ザルガバースは力を入れて耐えてはいない。

眉を寄せ、ガブラスの手首を掴んだザルガバースは更に眉根を刻んだ。

「熱があるのか?」
「そんなの無い・・・・・。」
「だが顔色が思わしくない。医務室へ、」
「行かない!!」

床を見つめたまま叫んだガブラスに、
ザルガバースの抱えた疑問は一層数を増やした。

ガブラスは理由も無く怒鳴り散らす男では無い。

他人に対して礼節を欠く性格でも無い。

そしてザルガバースにこの様に振る舞われる心当たりが無い。

唇を引き結んだザルガバースは、
ガブラスの頬に両手を当てると有無を言わさず顔を仰向かせた。

「・・・・・・・・ッ!」
「おかしいぞ。どうしたと言うのだ。」

眉を寄せ、
伏せた目元の縁が赤い。

触れた肌も湯上りだからと言うだけにしては熱い。

ブルーグレイはすぐに伏せた目蓋に大半を隠されてしまったが、
潤んでいるのが見て取れた。

益々眉を寄せたザルガバースから、
ガブラスは懸命に視線を逸らそうとしている。

「ガブラス。言えないのであればやはり医務室へ、」
「嫌だ。」
「ガブラス・・・。」

全く、どうしてこうも頑固なのだろうか。

ここで問答をしても埒が明かないし、
見ている間にもガブラスの息は上がって行く。

溜息を吐いたザルガバースは、
ガブラスに肩を貸すと、
足元も覚束ない様子に嘆息を隠しながらベッドに腰かけさせた。

「辛い様なら横になりなさい。」

しかしガブラスは無言で首を振る。

「君が言わないのなら自分で調べるだけだ。どうする?」
「・・・・・・・・・・・・。」

寮長の権限を侮るなかれ。

その気になれば寮生全員を集めて1人1人尋問することも可能なのだ。

強い口調で言うと、ちらりとザルガバースを見たガブラスは溜息を吐いた。

ザルガバースも頑固なのだ。

彼にとって不運だったのは、
頑固比べに耐え切れるほど余力が残されていなかった事だろう。

「・・・上級生に絡まれて・・・・・。」
「暴行を受けたのか?」
「・・・・・・・・・。」
「相手は?複数人か?」
「・・・・・・・・・。」
「ガブラス。」

嘆息交じりに名を呼んでも頑固に加えて意固地な男はそれきり口を開こうとはしなかった。

何を思って相手を言わないのかザルガバースにはわからないが、
だからと言って看過できる問題では無い。

「せめて傷は見せなさい。」
「・・・・・・・・。」
「手当は必要だ。」

きつめに言う。

暫し待って、
漸くガブラスが頷いたのを確認したザルガバースは、
屈ませていた長身を伸ばして床に膝をついた。


アカデミーは全寮制で、
ザルは寮長さんです。

面倒見の良さと誠実さが好評で歴代の寮長の中でも屈指の人気。

可愛いガブを目指しました。

め・・・目指したのです・・・。

結果は聞かないで・・・orz


拍手御礼PageTop日記と更新予定~。

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