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他愛も無い日常<3>

他愛も無い日常<2>の続き。

それからはかなり有意義な時間を過ごせた。
溜まっていた書類の大半が片付いて、
バッシュが淹れてくれた茶も(冷めてはいたが)珍しく美味かった。

あとはダルマスカに来たついでに
バッシュやアズラスと幾つか打ち合わせが出来れば言う事が無い。

「バーーーーッシュ!お前5時から打ち合わせって言っただろうが!
 ・・・・ってガブラス?」

そのアズラスが怒声と共にいきなり入ってきた。
勢い良く開けられた扉が壁に激突して、
聞いた事も無い様な音を立てる。

どいつもこいつもこの部屋の主を訪ねる者はノックを知らないらしい。

「バッシュは砂海亭。」
「・・・あのアホ!弟を身代りに据えたらバレないとでも思ったのか!!」
「確かにアホだが違う。」

激昂する将軍を特に宥める訳でなく、淡々と返すガブラスに
怒る相手が居なかったウォースラは音を立ててソファに座った。

「まったく!面倒な事は全部俺に押し付けやがって!!」
「変わらんな、あいつは。」
「昔からか・・・・!!」

ギリギリと耳障りな歯軋りをさせたウォースラが頭を抱える。

そこへ部屋の主が戻ってきた。
鼻歌交じりで大層機嫌が宜しいらしい。

「あ、ウォースラ来てたんだ。」
「”来てたんだ”・・・じゃないわーーーーッ!!」
「危ないなあ。」
口真似をしたウォースラの投げつけた本を
容易く受け取ったバッシュが弟にウインクをする。

「2人は?」
「潰した。」
「潰・・・・・?」
「あ、暴力じゃないよ。飲み比べしたの。」

けろりと言ってのけるバッシュは、
酒を飲んで来たとは思えないほど顔色一つ変えず、
挙動に不審な所も無い。

つまり。
それだけ酒に強いのだ。

飲み慣れているバルフレアやアルシドが太刀打ちできないほどに。
その強さはウォースラも知っている。
ウォースラも決して弱くは無いが、
バッシュの強さは尋常ではない。

「ごめんウォースラ、打ち合わせだったよね。」
「そうだ。」
「ノア、一段落ついたのなら少し休みなさい。
 ベッド使って良いから。顔色、良くないよ?」

打ち合わせに必要な書類を揃えながら、バッシュが兄の顔になる。
ウォースラにはガブラスがいつもと同じように見えるが、
何が違うのだろうか。

「睡眠は取っている。」
「なら足りていないんだね。」
「別に問題無い。」
「無かったら言わないよ。」

押しの強い笑顔のバッシュに嘆息して。
ノアは諦めた様に頷いた。

「わかった。だから早く行って来い。」
「よろしい。ノアは素直で可愛いなあ。」
「同じ顔だろ・・・・?」

手放しで同じ容姿の弟を褒めまくるバッシュにウォースラが溜息を吐く。
しかも三十も半ばを越えた相手に良く”可愛い”などと言えるものだ。


バッシュは押しが強いと思う。
ノアは押されると引くと言うか、諦める。





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