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渇愛<4>

これでおしま~い。

長い事終わらせないですみませんでした・・・。

大変お待たせ致しました。









「ガブラス!ガブラス!!聞こえるか!?」

頬の両側に手を当て、
色を取り戻しつつある瞳を覗き込みながら幾度も名を叫ぶ。

動かない---------
目の前に居るクラウドにすら焦点を合わせる事の無い瞳は、
それでも希望を宿していた。

もう失いたくない。

誰も、失いたくは無いのだ。

命と誇り、そして夢を託して散った友人の様に。

花の良く似合う優しい少女の様に。


「・・・・・・・・ぅ・・・・・・・・・・・・。」

数えきれないほど呼んだ名に、
漸く小さな声が返って来た。

久方ぶりに聞いた彼の声。

決して焦点が合う事の無かった瞳に敢えて視線を重ね続けると、
クラウドの向こう--------
どこか遠くを見ていた眼差しが、
一瞬だけクラウドを捉えた。

「ガブラス!」

賺さず名を叫ぶ。

心なしか、薄い青が濃くなった気がした。





「借りは返させてもらう。」

朗々と領域に響き渡る低音に、
セフィロスは目を細めた。

些か痩せはしたが、
それでも復活を遂げた武人に口角を歪める。

「ほう・・・・?良く戻れたものだ。」

セフィロスが正宗を構え、
ガブラスと相対する。

渦巻くライフストリームと殺気。

ガブラスに追い付いて星の体内に入ったばかりのクラウドは総毛立った。


踏み込んだ足元の地面が抉れる程深く、鋭く斬り付けて、
既に己が身に寄せて構えていたもう一方の剣を腰を入れて大きく薙ぐ。

カオスブレイドを正宗で押さえていたセフィロスが、
ハイウェイスターにクラウドの目の前で斬り飛ばされた。

セフィロスが競り負ける姿など、
初めて見た。

知らず知らずのうちに詰めていた息を吐き出す。

既にガブラスは追撃に向かっていて、
岩の壁面に”着地”したセフィロスが迎撃に構えて。




混沌の果てで自我を取り戻したガブラスは所望したポーションを飲み干すと、
無言で傍に一式置かれていた装備を纏い始めた。

「・・ま・・・・待て・・・・!」
「世話をかけたな。」

手早く装着を終えた姿はとても病み上がりだとは思えぬほど貫禄に満ち溢れ、
最後に皮手袋の嵌まり具合を確かめたガブラスは防具と共に立てかけられていた双剣を腰に提げた。

「そ・・・そんなのどうでも良い!どこへ行く気だ!」
「礼だ。」






その熾烈で過激な「礼」に、
今、セフィロスが押されている。


鋭い音がして、
正宗が双剣に弾き飛ばされた。

回転しながら飛んできた長刀が重々しくクラウドのすぐ側の地面に突き刺さる。

セフィロスの喉元にカオスブレイドを突き付けたガブラスはひどく冷たい目をしていた。

「カオスに感謝する事だな。あの方は己が戦士同士の諍いを好まれん。」
「・・・・ふ・・・クックックッ・・・・・ハハハハハッ!」

突然笑い出したセフィロスに、
ガブラスは眉を寄せた。

「何がおかしい?」
「フッ・・・笑わずにいらいでか。矢張り面白い男だ。」
「?」
「早々に壊れるものなどつまらん。」

無造作にカオスブレイドを押し退けたセフィロスは悠々とした足取りでクラウドの側に来ると、
突き刺さったままの正宗を引き抜いた。

「お前にしては気の利いた事をする。」
「ッ・・・セフィ・・ロス・・・・!」

声を漸く絞り出した時には堕ちた英雄は姿を消していた。

がしゃり、と重い音がして視線をそちらへ向けると、
バランスを崩したガブラスが地に片膝を付いたところで。

「ガブラス!」

いくらポーションの力を借りたとはいえ、
やはり無理があったのだ。

そもそもここには先ほどまで彼を蝕んでいたライフストリームが周囲を取り巻いている。

「あんた、無茶苦茶だ・・・!」

クラウドは腹の底から呆れ返った。

それでも、胸に秘めた気持ちが揺らぐ事は無い。

駆け寄ろうとしたクラウドを手で制したガブラスは、兜を脱いでクラウドに勝ち誇った笑みを向けた。


復活と同時に報復。

うちの武人は兄さえ絡まなければ理性的なタイプだし、
周囲は圧倒的に年下が多いので、
結構大らかと言うか、
甘やかす傾向が強いです。

が、
英雄に対しては別の様です。

まあ普段から色々ひどい目に遭わされていますからね。

本当、大ッッッッッッ嫌いなんでしょうね。

はっはっはっ。

・・・あんまり兵士×武人っぽくなかったなあ。

書いてから思いました。

あれだな。英雄の存在感が強過ぎるんだな。

設定はDFFですが何回目の戦いの時の話なんでしょうね、これ。
(知るかッ!)

拍手御礼!PageTop夢の終わり

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