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渇愛<3>

暗いまんま~・・・。









濡らした布で頬を撫ぜ、
面を変えて額を、鼻筋を丁寧に拭く。

別に瓶に取っておいた水を口に含んで、
顎に手を添え、僅かに仰向かせてから出っ張った喉仏が動く感覚を確認しつつ、
少量ずつ水を流し込む。

人心地付いたのか、
微かな吐息にクラウドが少し離れると、
かくり、と端正な面差しは下を向いた。


幾日が経過しても、
ガブラスの様子は変わらなかった。

変わったのは、
変わってしまったのはクラウドの方だった。

命を繋ぎたい。

更に叶うならば元に戻って欲しい。

人道的な思いと、己が負うべき責務。

大義名分を翳しながら、
堂々と彼に触れられる事に愉悦を感じる自分が居る。

ずっと、近付きたかった。

ずっと、側に居たかった。

ずっと、触れたかった。

溜め込んだ想いは、
箍が外れたようにクラウドの心を大きく揺らした。

気が付けば彼の頬に触れている。

我に返れば彼の指に口接けをしている。

こんなにも強い想いは知らない。

こんなにも激しい感情は知らない。

この限られた世界で、
波風など無いに等しい領域の中しか知らなかったクラウドにとって、
それは余りにも強く、
余りにも狂おしいものだった。

際どい所でクラウドを踏み止まらせているのは、
ガブラスが自我を失っている事だろう。

ここではない別の世界で、
己が同じ様な状態に在った時。

希望を捨てず、
夢を諦めずに面倒を見てくれた友人が居た。

傍に寄り添い、
只管に支えてくれた幼馴染が居た。

全て覚えているわけではない。

寧ろ覚えている部分の方が少ないだろう。

それでも、
彼らが与えてくれた心はクラウドの全てに沁みついている。

今度は自分が守るのだ。

今度は自分が救うのだ。

恩を着せるつもりはない。

彼らの様に、ただ、助けたい。

クラウドの揺らぎ続ける心を支えているのはただ、それだけで------------


だらりと垂れ下がったままの手を両手でそっと包み込み、
祈りを込めて額に当てる。

微かな振動を感じて顔を上げたクラウドは、
言葉を失った。

ガブラスが顔を上げていた。

直視し難かった魔晄色は、薄い灰色に濁り始めていた--------------


ジェノバ細胞が無いと魔晄は人体に定着しないと仮定すると、
ライフストリーム--------魔晄から暫く離れていたら魔晄が抜けるかな、と思いまして。

思い切り自己流の解釈なので、
違うと思う・・・。


ルビコンの対岸PageTop日記~

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