FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

渇愛<1>

DFFで兵士×武人。

英雄も居るよ!

兵士がカオスで英雄の手駒で・・・な話。

暗い。

そして自分で考えておきながら、
タイトル恥ずかしい。








渦巻くライフストリームと、
その領域の主であり、
己の主でもあるセフィロス。

与えられた役割はやって来るコスモスの戦士を殺す事。

それが、自分の世界の全てだった。



「カオスから言伝だ。」

低い、張りのある声にクラウドは顔を上げた。

生憎主は不在だったが、
全身に重々しい甲冑を纏った男が気にする様子は無い。

「居ないのなら伝言を頼む。」
「・・・・・・・・。」

返事をしないクラウドに男は小さく折り畳んだ紙を渡した。

決して褒められた応対ではないが、
クラウドはこのカオスの戦士--------ガブラスが好きだった。

真面目で、物静かで。

しかし戦う姿は苛烈を極め、
その強さは己が主、セフィロスと渡り合える程で。

だからと言ってそれを鼻に掛ける様子は無く、
クラウドをセフィロスの手駒としか見ない他のカオスの戦士達の中で、
一人の人間として見てくれる数少ない人物である。

それだけが、
たったそれだけの事が、
この狭い世界の中で常に冷え切ったままのクラウドの心を温かくしてくれる。


いつもなら用が済むとさっさと引き上げてしまう男は珍しくその場から動かなかった。

興味深げに周囲を見回し、
一頻り観察し終えて気が済んだのか、
ブルーグレイの------まるで静まり返った湖面の様な瞳をクラウドに向けた。

綺麗な色だ、と素直に思った。

「あれのせいか?」
「?」
「ここに居ると妙に気分が悪くなる。」

ガブラスが言っているのは恐らく星の領域を取り囲むライフストリームの事だろう。

ライフストリーム------魔晄に縁の深いソルジャーである己やセフィロスは全く気に留めることは無いが、
常人であるガブラスにライフストリームの気配は重いのかもしれない。

クラウドが小さく頷くと、
ガブラスはもう一度ライフストリームを眺めた。

敢えて近寄ろうという気は無いらしい。

賢明だった。


気が済んだらしいガブラスが踵を返す。

(もう行ってしまうのか・・・。)

決して口には出せない言葉が体内を駆け回る。

彼の動きに合わせて揺らめく長いマントが、
クラウドの手の届く範囲に入った。

思わず手を伸ばしかけた瞬間--------------------

「人形の分際で。」
「!?」

突如目の前に現れたセフィロスが無造作に正宗を振る。

次の瞬間には長い刀身はクラウドを弾き飛ばしていた。

派手に岩に叩きつけられ、
崩れ落ちるクラウドの視界の端に振り返ったばかりの体勢のまま眉を寄せたガブラスが映った。

音を立てて倒れた己の配下に見向きもせず、
口の端を歪めた男がゆっくりとガブラスに近づく。

身構えたガブラスに、
正宗は容赦無く襲いかかった。

幾度も討ち合って、
鋭い斬撃を躱しながら反撃を繰り出す武人の姿が歪む視界に入る。

「セ・・・フィ・・・!だ・・め・・・・だ・・・」

その人は関係無いのだ。

ただ、自分が一方的に好意を寄せているだけなのだから。


絞り出した声に一瞬---------ほんの一瞬、ブルーグレイがクラウドを捉える。

「がッ・・・ぁ・・・・・!」

その一瞬を見逃す程、嘗て英雄として名を馳せた男は甘くは無かった。

僅かな苦鳴と、小さな、鈍い音がして、
クラウドの揺れる視界の中で正宗はガブラスの胴を刺し貫いていた。

長刀が、僅かな躊躇いも見せずに引き抜かれる。

崩れる様に膝を折ったガブラスに薄い笑みを向けたセフィロスが、
彼の首元に巻かれたマントを無造作に掴んだ。

「ガ・・・ブ・・・ラス・・・!」
「・・・・ぐ・・・ッ・・・・。」

込み上げる吐き気を飲み込みながら呼んだ名に、
応えたのは苦痛を耐える呻き声で。

人並み外れたソルジャーの力は、
軽々と重装備の男を持ち上げた。

激しい耳鳴りの中で、
途切れ途切れにセフィロスの嗤う声が聞こえる。

セフィロスは捕らえた長身を無造作に己の領域を覆うライフストリームの中に押し込んだ。

上半身の大半が見えなくなって、
ライフストリームに飲まれる事の無かった肘から先だけがセフィロスの腕を掴む。

「駄目だ・・・!やめろ・・・やめろセフィロス!!その人は・・・!!」
「全く。お前も人形ごときに一々構うな。」

苦しい息の合間に声の限りに叫ぶクラウドの目の前で、
セフィロスの-----彼にしては珍しい-----甘ったるさを含んだ声が遠い耳に届いた。

その言葉を向けられたガブラスの、
黒い革手袋に覆われた手が幾度もセフィロスの腕を掻き毟る。

悲鳴は聞こえなかった。

暗転しつつある意識の中で、
革手袋は、結局微動だにしなかったセフィロスの腕から力無く落ちた。


絶望は、静かに訪れた。


ま~た変なの考えてこいつは・・・
ってホントですね。

兵士は分裂症全盛期の設定です。


自分で書いていてナーバスになるってどうなのさ・・・orz

ふっかーーーつ。PageTop少し留守にします。

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://gamecomic.blog27.fc2.com/tb.php/690-fc62f797

プロフィール

高槻幽炎

Author:高槻幽炎
声フェチでオッサン好きのヘタレ。
ビバガブラスw

カレンダー

06 | 2019/07 | 08
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
最新コメント
最新記事
ブロとも申請フォーム
QRコード

QR

リンク
投票所
RSSリンクの表示
検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。