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裁く者。

バハムート戦後。
捏造甚だしい。

ガブラス復帰直後ぐらい。

全員生存前提です。

罪には罰を。

その為に、己は在る。



「ガブラス様。ヴェイン様がお呼びでございます。」
「・・・すぐに伺う。」
「行ってらっしゃいませ。」

ガブラスが立ち上がると、呼びに来た局員は背筋を伸ばして敬礼した。

机の端に置いたままの兜を被り、
局の出入口へ向かう。

心配げに見守る局員達に仕事に戻る様指示を出して
ガブラスはヴェインの執務室へ向かった。

彼らはバハムートでガブラスとヴェインの間に何があったかを知らない。

しかし、ラーサー派のガブラスをヴェインが平素から快く思っていないのは
特別敏くなくても公安総局の局員の間では有名な話だった。



「何故、呼び出したか分かるか?」
「は。」

ヴェインは何かの本を棚へ戻し、
ガブラスへ視線を向けた。

しかし視線をすぐに外し、己の執務机へ向かう。
そして取り出したものを目にしたガブラスは、
無言で床に片膝を付き、目を伏せ頭を垂れた。

何の変哲もない、ミスリルソード。

すらりと鞘から抜かれた刃先が陽光を反射して煌めく。
目を細めてその様を眺めたヴェインは手に剣を提げたまま、
ガブラスの目の前に立った。

首筋に冷たい刃が当てられる。

「卿に尋ねたい。」
「何なりと。」
「卿が忠誠を誓うべきは誰だ?」

答えた僅かな動きで皮膚が切れ、生温い感触が首を伝う。

ヴェインの言葉は当然の問いであった。

どんな理由があろうとも、
ガブラスがヴェインに刃を向けた事に変わりは無い。

それは大逆の罪であり、
罪は裁かれなくてはならない。

その大義名分の下に嘗て己も同僚を手に掛けたのだ。

「・・・帝国でございます。」

ヴェインだと答えれば、過ちを無かった事にできるのかもしれない。
しかし、ガブラスは最早己を偽るつもりはなかった。

戦争は終わり、各国が手を取り合い復興が始まり。

幼君は戦争前とは比べ物にならない量の仕事に追われる様になったが
楽しそうに日々を送っている。

その様を見れた今、心残りなど何一つ無い。
そもそもバハムートで死ぬつもりだったのだ。

それが無様にも生き残って。

一度、刃が首から離れた。
当然だった。
半端に密着させた状態では首を落とせない。

「覚悟はあるか?」
「もとより。」

一拍置いて。
刃先が空気を切る音を聞いた。




衝撃と痛みはいつまでも来なかった。

再度首に当てられた刃は先程とは違う場所を浅く切るだけに留まり、
それ以上傷を付ける事なく鞘に収められた。

目を開けると当たり前だが先程と変わらない床があった。
名を呼ばれ、顔を上げるとヴェインはミスリルソードを執務机の上に無造作に置いて
1枚の紙を手に取った。

差し出されたそれを受け取ると、それは辞令書で。

「元老院を復活させる。」
「・・・は。」
「暫く局長会議を開く時間が取れなくなる。
 依って、卿には定期的に局長の総意を纏める役を務めて貰いたい。
 無論、通常職務とは別に、だ。」
「・・・御意。」

休みは勿論、寝る時間すら無くなるかもしれない通告に、
ガブラスは再び頭を垂れた。

「ガブラス。」
「は。」
「よくぞ、ラーサーを守った。」
「・・・・は。」

いつ、どこでとは言わない。
言わずとも充分に伝わった。

罪は、赦すこともできる。



「ガブラス!」
「ドレイス?」

廊下の向こう側から走って来た人影にガブラスは僅かに首を傾げた。
ひどく慌てた様子が不思議だったのだ。

「卿がヴェイン様に呼び出されたと9局の局員に聞いて・・・」
「辞令だった。」
「・・・・それだけ?」
「ああ。」

拍子抜けしたらしいドレイスに頷く。
僅かに首の傷が痛んだが、些細な事である。
もう血は止まっているし、傷にもケアルをかけておいた。

「そうか・・・良かった・・・。」
「心配をかけたな。」
「いや・・・何事も無かったのならそれで良いのだ。」

心底安堵した様子のドレイスに、ガブラスは小さく笑みを浮かべた。


この後ガブが仕事に戻ると次々局長が様子を見に来たらしいです。
死んでない死んでない(笑)

あ、当たり前ですけどドレイスはガブラスに会う前にベルガを殴ってます。
兎に角落ち着かなくては!冷静にならねば!!
そんな理由で。

通りすがりに殴られたベルガが一番の被害者。

で、ガブラスの首の傷跡と辞令と
ガブラスと2人きりになったことを知ったラーサーが
後で兄を笑顔で締め上げに行きましたとさ。
めでたしめでたし。


要はネタ帳。PageTop拍手御礼。

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