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旅人×武人<3>

旅人×武人<2>の続き。

おっしまーい。

「っ・・・・よ、せ・・ッ。」
「どうして?」

不思議そうに首を傾げる青年を睨もうとして、
しかし失敗した。

何が楽しいのか首の匂いを嗅いでいたバッツが
いきなり首筋から耳にかけて舐め上げたのだ。

「っ----------!!」

思わず仰け反った隙に鎖骨を噛まれる。
甘噛みでも犬歯が当たればそれなりに痛かった。

肩を押して退けようともがくが、
然程重量の無さそうな身体はびくともしない。

普段どれだけふざけていても、
コスモスに選ばれたのは伊達ではないと言う事か。

「・・・・バッツ、やめろ。」
「うーん・・・意外に往生際、悪いね。」
「ッ・・・・・!」

再度耳元で囁かれて、背筋が震える。
その様にバッツは楽しそうに笑った。

笑って、ガブラスの脚の間に身体を割り込ませる。
愛おしげにキスを贈るとガブラスは観念したのか、眼を閉じた。
緊張している手がバッツの上着を掴む。

笑みは更に深く刻まれた。
直後。

「え?」

”それ”は一瞬だった。
咄嗟に、何が起きたのかわからないほど。

気が付いたら互いの身体が反転していた。

大きな手に顔面を掴まれる。
そのまま地面に無造作に叩きつけられて。

もう一方の手は喉を押さえ、
長い足はバッツの腹と脚に乗り上げた。

どんなにもがいても足掻いても己の首が締まるだけで
それ以上は何の効果も得られない。

地面の固い感触に押し付けられた後頭部が痛んだ。

そして。

呆然としているバッツの耳に朗々とした声が響く。

「詰めが甘いな、小僧。」

身体に圧し掛かっていた重みはすぐに離れた。
急激に取りこまれた酸素に肺が悲鳴を上げ、何度も咳き込む。

漸く立ち直って、飛び起きた時にはガブラスは既に次元の狭間から消えかけていた。

「ガブラス!」
「悪ふざけが過ぎるぞ。」

それだけ告げて、殆ど見えなくなっていた姿は
完全に次元の向こうへと行ってしまって。

1人取り残されたバッツは暫し呆然とし、
天を仰いだ。

「・・・ふざけてないさ。俺は本気だよッ!!」

叫んだ声は空間の中で僅かに反響し、誰に聞かれる事無く消え失せた。


あっはっは~・・・ヘタレ優勢でした!!

16年分の差は大きいぞ、というお話ですね。

武人は格闘技とか普通にできそう。
そして普通に強そう。

領域を出た後、武人は多分幻想の所あたりに行ったのではないでしょうか。
そして幻想が嫉妬に燃えるのではないでしょうか。
乱れた着衣とか見て。

武人、わかってなさすぎ。

拍手御礼。PageTop悲劇か喜劇か <3>

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声フェチでオッサン好きのヘタレ。
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