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僕の全ては。

別名、腹黒皇子の独白。
ストーカーとも言う。

貴方は優しい。
貴方は美しい。
貴方は誠実。

貴方は。

僕の全て。



「ガブラス!」
「はい。」

短い返事と共に振り向いた貴方は、
背後から声をかけた僕に
今気が付いたとでも言うような表情と動きをするけれど、
僕は知っている。

貴方が他人の気配にひどく敏感な事。

貴方にとって、僕は主君の子供でしか無いけれど、
僕は僕がこの”世界”を”認識”してから
貴方をずっと見て来たから。


僕がガブラスを”知った”のは4歳の時。

どうしてそんな時間に起きたのだとか、
どこへ行こうとしていたのだとか、
細かい事は覚えていないけれど、
夜中に目を覚ました僕は真っ暗な部屋の中に1人いる事が怖くて
寝巻のまま廊下に出た。

常夜灯の僅かな灯りは、それでも何も光源の無い部屋より遥かに明るくて。
でも部屋から出ても自分が1人きりだと言う事には変わりは無かった。

宛ても無く歩いた。
どこまでも続く薄暗い廊下は広く長くて。

まるで世界でたった1人になってしまった様な不安感に目が潤んだ。

誰も居ない世界。
でも、お化けやモンスターは当たり前の様に居る世界。

廊下の向こう側から金属質の足音が聞こえて来た時、
本当に驚いて、本当に怖かった。

その場から動けなくなって、でも足音は構わず角を曲がって。
姿を現した”鎧のお化け”は、
凍りついている僕に気付いて、小さく僕の名を呼んだ。

兜を取った下から現れたのは見覚えのある顔。

顔を見るなり泣き出した僕に驚いて、慌てた貴方は
泣きながら僕が抱きついた事に更に驚いた。

お化け以外を想像していなかった僕がどれだけ安堵したか。

結局貴方は僕を部屋まで送って、
寝入るまで傍に居てくれて。

それで貴方の仕事がずれこんでしまって
大変だったのだと後で誰かから聞かされた時、
僕は途方も無い罪悪感に落ち込んだ。

でも。
毛布の上から軽く胸を叩いてくれる大きな手は、今も忘れられない。

最初は、多忙だった父の代わり。
今は--------------------------


「ねえガブラス?」
「はい。」
「僕、大きくなれるでしょうか?」

貴方よりも。
大人になれますか?

言葉に出せない思いは胸に秘めたまま。

「身長ですか?」
「ええ。この間、測ったら平均以下だったんです。
 僕・・・小さいままなのかなあ・・・。」

この間に限らず、定期的な健診で得られる結果が平均以上であった事は無い。
女の子だったらそれでも別に構わないのだろうけれど。

僕の呟きにガブラスは足を止めた。

「グラミス帝もヴェイン様も大柄な方ですし、
 ラーサー様だけ・・・と言うのは考え難いですね。」
「でも僕は母上似だと皆に言われます。」
「皇妃様も小柄な方ではありませんでしたよ。」

わざわざ片膝を折り、床に付けて僕を見上げる顔は優しい。

母は、僕を産んですぐに亡くなった。
絵姿でしか見た事が無い人は、親では無く他人だった。

「・・・ガブラスは母上を知っているんだよね?」
「ええ。大層お優しい方でした。」

違うよ。
優しいのはガブラスだ。

僕の傍に居て
僕の為に居て。
どこにも行かないで。

言えばきっと貴方は従ってくれる。
仕事だからと。

だから僕は言わない。

僕の全てが貴方である様に。
貴方の全てが僕になる日まで。


密かにラーサー専用の”ガブラス見守り隊”なるものが
ジャッジ、軍部に存在します(笑)

ガブラスがどこに居ても、何をしていても
彼らが一挙手一投足見守って
逐一ラーサーの元に報告が入る仕組み。

・・・って言う話で相方と盛り上がっていたら
いつの間にかラーサーが腹黒くなってストーカーっぽくなった。

深夜のドライブはネタの宝庫。
そして寝て覚めたら忘れる。

更新予定。PageTopぼちぼち(備忘録)。

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