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英雄御乱心<3>

武人「・・・無害なら別に良いか。」

良いんだ・・・。







諦めたら後は楽なもので、
一頻り装備品の手入れを終えたガブラスは顔を上げ、
傍らに座る男を見た。

ここがセフィロスやクラウドの居た世界とは全く別の世界であること。

互いに争いながらも世界を支える二柱の神が在ること。

その神々にそれぞれ違う世界から戦士達が呼び集められたこと。

己らも二柱の神のうちの一柱、カオスに召喚されたこと。

大まかな説明に納得したのかどうかは知らないが、
セフィロスはただ頷いただけだった。

只管ガブラスの気が済むのを待っていた英雄は、
無言で地面に並べられた装備品の数々を見つめている。

長い睫毛に縁取られた翠玉が不意にガブラスに向いた。

「考えていた。」
「?」

通りの良いテノールに、ガブラスは捲っていた袖を下ろしながら目線で先を促す。

「何故お前の傍に居たいのか。」
「それは俺も知りたい所だな。」
「・・・俺はお前を知らないのに。」

一瞬鳥の雛がガブラスの脳裏を過ったが、
気付かない振りをした。

ガブラスとて大してセフィロスの事を知っているわけではない。
己の素性をセフィロスに教えた覚えも無い。

真剣に思い悩んでいる様子のセフィロスから装備品へ視線を戻したガブラスは、靴の装具を手に取った。

嵌めようとした手を無造作に掴まれて再度視線を英雄へ向ける。

「何だ?」
「・・・さあ?」
「喧嘩を売っているのか?」
「違う。」

しかし英雄の手が離れる気配はない。

「では何だ。」
「・・・甲冑を着たらお前が見えない。」
「は?」

盛大に眉を寄せて睨み上げても、
セフィロス自身、自分の言葉に戸惑っているらしい。

溜息を吐いたガブラスは手にした装具を地面に戻した。

「・・・すまない。自分でも何が言いたいのか良く分からない。」
「貴様に分からんものが俺に分かるわけが無い。」

胡坐から、立てた片膝に片腕を乗せたガブラスはもう一度溜息を吐いた。


CCFF7話になりますが、
あの頃セフィ(笑)は何も言わなくてもアンジールやザックスが汲んで甘やかしてくれたので、
別に自分でアピールをする必要がなかったし、
それ以前に彼の育った環境を鑑みると自己主張する機会や場所が無かったんだと思います。

なので気持ちを整理したり、
相手に伝えたりする事が苦手って事で。

で、大人になって社会的地位や立場が出来て優遇される様になったら我儘放題になったわけです。

一々補足入れなくても分かる文章力を付けたいなあ・・・!!

拍手御礼~。PageTop拍手御礼~!

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