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Oratorio

オラトリオ:聖譚曲。本来は祈祷所を意味する。

宗教色が若干あるので苦手な方は閲覧を御遠慮下さい。

自分で考えたお題その2。

他に何が出るかはまだ分からない。

時系列はバハムート戦後。
全員生存前提ですよ~。











祈りを捧げよ。

哀れな魂達に。

勇敢なる魂達に。

安らぎを求める魂達に。

祈りを----------------


「慰霊祭?」
「ああ。ブルオミシェイスの神殿を借りてやろうかと言う話だ。」
「ブルオミシェイス・・・。」

ヴェインの言葉に呟いたガブラスは、一人の同僚の顔を思い浮かべた。

ブルオミシェイスを襲撃し、寄る辺無い難民達を蹴散らして大僧正の命を奪ったのは他ならぬ帝国だ。

過去の話と言えばそれまでだが、
未だその事件を覚えているものは多い。

否。
知らぬ者の方が居ない程、
それは余りにも残虐で、理不尽な行為であった筈だ。

そして長を失った神の都で起きた悲劇もガブラスの耳に届いている。

大僧正アナスタシスの治を失った神都は恐るべき魔物の復活を許し、
敬虔な信者数名がその崇高な命を散らせたと聞く。

その地で、
依りによって帝国主催の慰霊祭などと。

「賛否両論あるのは知っている。だが、我々が行う事で帝国の変化を知らしめる必要がある。」

ヴェインの言葉にガブラスは目を伏せた。

それは強者の言い分だ。

傷つけられ、虐げられた者達は納得すまい。

「卿も出席せよ。」
「私が、・・・ですか?」
「卿の知名度は帝国内に留まらん。ドレイスも出席させる。ああ、ローゼンバーグ将軍も出席するそうだ。」


一瞬脳裏をちらついた兄の顔にガブラスは僅かに眉を寄せて、
しかし断る為の確固たる理由も無い現実に黙って頭を垂れた。

「ガブラス。」
「は。」

部屋を出かけた臣下に声を掛けると、
ガブラスは足を止め、振り返った。

一瞬、長いマントの裾が空気を孕んで膨らむ。

「卿は神を信じるか?」
「・・・神は、信じる者の所に居ると思います。」
「そうか。行って良い。」
「は。」

婉曲な表現に返答を汲んだヴェインは皮肉げに口の端を歪めた。


大聖堂の内部は歌で包まれていた。

静かな、しかし迫力のある声は着る物も満足に得られぬ信徒達の口から放たれている。

外では帝国軍がダルマスカ、ロザリア両軍と共に信徒達の為に炊き出しや衣服の提供を行っているのだろう。

前にここに入った時は幼君の保護に伴ってベルガと戦った。

丁度剣を交えた辺りに視線を向けると、
隣に立ったドレイスの見上げて来る視線に気が付いた。

「どうした?」
「いや、ここに来るのは久しいと思って。」

周囲を気取られぬ様、小さな囁き声は一度そこで途切れる。

丁度、歌に一区切りが付いた所だった。

「前に来た時は家族とだった。」
「そうか。」
「私が生まれて、神の祝福を受けるために。」

ドレイスは殆ど口を動かさずに喋っているが、
その目元は柔らかく笑んでいる。

「・・・それはまた随分前の話だな。」
「残念な事に記憶に無い。」
「だろうな。」

真面目な声にガブラスは器用に片眉を跳ね上げた。
彼女にしては珍しい冗談だ。

「両親は神を信じる人達では無かった。」
「だが生まれた卿をここへ連れて来た。」
「それはそうする事が慣例となっていたからだろう。」

新たに明けた年を祝う様に。

秋に収穫祭を行う様に。

この世に生を受けた子供が祝福を授かる事は当たり前の事なのだ。

「・・・私も、神は信じない。」
「そうか。」
「そんな私がここに居て良いのだろうか・・・。」
「命を受けたのだ。出席をする事に意義があるのだと私は受け取ったが。」
「・・・そうか。」

それきり、ドレイスは口を開かなかった。
ガブラスも視線を正面に向けて、姿勢を整える。

一瞬、視界に入った兄も同僚と何かしら話し込んでいたが、
弟の視線に気付いた瞬間だけ視線を向けて来た。

大僧正代行が壇上に上がる。

信心深い信徒達の集まる神都に於いても未だ亡きアナスタシスに代わる者が決まらないのだ。

帝国の犯した罪を許せぬ者達は未だ多い。

少し償いめいた事をした所でどれほどのものであろう。


失われた命への祈り。

新たに生まれた命への祈り。

それは何者の頭上にも等しく降り注ぐ。

祈りの言葉を聞きながら、
ガブラスは静かに目を伏せた。


こう言う話は難しいですね。

宗教や信仰心は人それぞれ違うわけですから。

大体オリジナルで信者が何か歌っていたなんて描写、欠片も無いですから。


ガブはランディス時代(ノア時代?)は敬虔な信者だったのだと思います。

ランディス崩壊に伴って信じれなくなったのだと思います。


作中のガブのセリフはまんま高槻の考え方です。

神は信じる者の所に居る。

ちなみに私の所には居ません。

信じない代わりに困った時のナントカもしない。

信じる人を否定する気も無い。

・・・信じる信じないと言うより、
興味が無いと言った方が正しいのかもしれない。

帝国は実力主義なので信仰心薄そうだなあと思いまして。

勿論ヴェインがこの話を持ち出したのはパフォーマンスの為。

アル「なんでロザリア軍が居るのに私の出番は無いんですかっ!!」

ガブ「お前は準備担当だろう。開催されれば用は無い。」

アル「そういう設定!?」

忘れただけです。

日記~。PageTop日記と更新予定~。

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