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親愛なる。

アンケートにお応えパート2。

白ラーサー様verです(笑)

白と言うか・・・対ガブラス時はこんな感じです。




読み終わった本を閉じてサイドボードに置いたラーサーは少し伸びをして、
ゆったりとしたドレープを描くカーテン越しに外を見やった。

別に何が見えるわけでもないが、
そこには深い夜の闇が広がっているに違いない。

昼寝をしたわけでもないのに何故か寝付けなくて、
ベッドから降りたラーサーはそっと部屋から抜けだした。



夜の散策は余り良い顔をされないが、
昼間とはまた違った雰囲気がラーサーには楽しい。

今よりもっと幼い時分はこの暗闇が怖くて、
今日の様に寝付けない時など誰か人を求めて彷徨い歩く事が何度かあった。

大概女官や宮勤めの者に見つかって、軽く怒られて部屋に戻されたが、
1度だけ、ガブラスに見つかった事があった。

最初はお化けと勘違いして、
次に怒られると覚悟して。

しかしガブラスは怒らず、小言を言う訳でも無く。

ただラーサーを部屋に戻して寝付くまで傍に居てくれた。


懐かしい話を思い出したラーサーは小さく笑んで、
足が自然と公安総局へ向きかけている事に気付いて方向を変えた。

公安総局は年中無休で24時間稼働している。

誰かしらに見つかって女官でも呼ばれてしまったら明日には兄に報告が行って女官と兄とに小言を言われてしまう。


「如何されましたか?」
「!」

不意にかけれた声にラーサーは飛び上がるほど驚いたが、
しかし聞き覚えのある大好きな声と、
振り向いた先に立っている姿に笑顔を浮かべた。

「ガブラス。」
「この様な刻限に・・・何かございましたか?」

きっちりと甲冑を着込んだガブラスが兜を外し、
脇に抱えながら近付いて来る。

「お仕事、お疲れ様です。」
「恐れ入ります。どうされました?」
「あ・・・えっと・・・ね、寝れなくて・・・。」

咄嗟に言い訳が頭の中を幾つか過ったが、
隠しだてをしたり嘘を言った所でこの聡明な臣下が見抜けないわけがない。

「お1人で出歩かれては危のうございます。」
「・・・ごめんなさい・・・・・・。」
「今、誰ぞ呼びましょ------------」

ガブラスの言葉が不意に止まった。

目の前に傅いたガブラスに、ラーサーが抱き付いたのだ。

「殿下?」
「ごめんなさい。こんな時間に出歩いてごめんなさい。でも、誰も呼ばないで欲しいんです。」
「・・・殿下の御身に何事かあっては大事です。」

わかっておいででしょうに。

張りのある、しかし優しい声と共にガブラスの手がラーサーの背を軽く叩いてくれた。

寝巻越しに胸や腹に当たる甲冑は冷たいが、
背に当てられる手はほんのりと温かい。

「お部屋までお送り致しましょう。」
「・・・もう少し、このままで良いですか?」

ラーサーの言葉にガブラスは小さく笑って、
しかしラーサーを引き離す事はしなかった。

背を叩く大きな手も、
大柄な体躯も、
昔から変わらない。

「卿は、・・・ずっとここに居ますよね?」
「?」
「アルシドがロザリアが卿を引き抜きたがっていると。」
「私を・・・ですか?」

肩に顔を埋めたままラーサーが頷くと、
ガブラスは暫し何事か考えている様子だった。

「・・・それはアルシドの意思も絡んでいるのですか?」
「飽くまで上層部の意思だと。」
「・・・わかりました。今後殿下からこの話は持ち出されませぬ様に。」
「はい。・・・あの、ガブラスは・・・・・・。」

ラーサーが小声で問うと、
ゆっくりと身を離したガブラスはラーサーに目線を合わせて、
静かに首を振った。

「私の在るべきは殿下の御側です。どこかへ行ったり致しません。」
「・・・誓えますか?」
「公安総局第9局局長の名に掛けて。」

その言葉を聞いて、ラーサーがもう1度抱き付くと、
不安定な姿勢だったガブラスは僅かによろめいて、
しかししっかりとラーサーを抱き留めてくれた。

「さ、お部屋に戻りましょう。お風邪を召されますよ。」
「ありがとうございます。・・・あの、ごめんなさい、お仕事の邪魔をして。」

マントを脱いで、2つに折ってラーサーの肩に羽織らせたガブラスは、
立ち上がると幼い主を促した。


「眠れるまで御側に?」
「大丈夫です。これ以上手を煩わせては局員にも怒られてしまいます。」
「・・・うちの局員はそれほど心が狭かったですかね。」

ガブラスの言葉にラーサーがくすくすと笑い出す。

「皆、卿が大好きで大事なんですよ。」
「・・・それは光栄の至りで。」

どこか譜に落ちない様子のガブラスにマントを返して礼を告げ、
ラーサーは部屋に戻った。

アルシドと、ロザリアの意向を9局に伝えようと心に決めて。


~おまけ~

アル「ぶえっくしょい!」

秘書「お風邪を召されましたか?」

アル「ん~・・・そんな感じじゃないんですけどねえ。
   ガブラスが私に会いたがっているのかな?」


拍手御礼。PageTop日記と更新予定~。

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