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とある日の放課後。

12の学パロです。

ガブラスは化学の先生。

アルシドは高等部の生徒。







「先生さよーならー。」
「ああ。」

生徒の間延びした挨拶に短い返事を返して、
ガブラスは化学室へ向かった。

鍵のかけ忘れに気付いたのだ。

窓から入る涼しい風に白衣の裾がはためく。

秋の気配も大分深まって、日が落ちて来ると肌寒さすら感じる。

厳しい夏は漸く終わりを告げた様であった。

ガブラスは夏が嫌いだった。
暑い間だけ休暇を取ってどこか山の上で避暑でもしたい所だが、
生憎社会人にそんな時間は許されない。

夏休みのある学生達が少し、羨ましかった。


化学室に入ったガブラスは片眉を跳ね上げた。

本日最後の授業の後、この部屋を出た時にきちんとしまわれている事を確認した筈の椅子が幾つかが僅かに乱れている。

使ったと言うよりも、通りすがりに引っ掛けられた様なずれ方だ。


白衣のポケットから鍵を取り出し、”準備室”と無機質なプレートの貼られたドアの鍵穴に差し込む。
回して、鍵のかかった音を確認したガブラスは、しかし今度は反対に回して鍵を開けた。

閉めた覚えの無かったドアは案の定施錠されていなかったわけだが、
椅子の配置がずれていた事が気にかかったのだ。

ドアを開けて中に入ると、ガブラス用の机と椅子を陣取って大柄な生徒が寝こけていた。

いつから寝ているのかは知らないが、少なくとも放課後になる前からなのは間違いなさそうだ。

別に放っておいても構わなかったが、
己の立場や世間体を考えるとそうもいかない。

「おい。」
「・・・・・・・。」
「鍵、閉めるぞ。」

一応声をかけてみたが返事は無い。

溜息を吐いたガブラスは、近寄って生徒の肩を揺すった。

「起きろアルシド。」
「・・・・・・・。」
「学校に泊まりたいのか?」
「・・・・・・・。」

余程深く寝入っているのか、
相当疲れているのか。

どちらにしても迷惑以外の何者でもない。
彼がここに居る限り、ガブラスは帰れないのだ。

もう一度溜息を吐いたガブラスは己の手を掴まれた感触に視線を落とした。

うつ伏せの、腕に乗せた頭が僅かに動いていて、
楽しそうなアルシドの目がガブラスを見ている。

「起きたなら帰れ。ここは仮眠室では、」

”無い”を言う前に視界が反転した。

どうやったのか、気が付いたらアルシドが起きていて、
机に上半身だけを預けて仰向けに寝ているのは自分だった。

白衣が皺になるとか、
机の上にあった筆記用具が落ちたとか、
色々気になる事はあったが優先するべきは現在の己の体勢だろう。

「先生とだったら泊まりたいですね?」
「俺は仕事でもないのに学校に泊まる趣味は無いな。」

肝試しでもしたいのか?

ガブラスの問いに、アルシドは小さく笑いながら長い脚の間に体を割り込ませた。

「昨夜は徹夜だったんですよ?もうちょっと寝たかったんですけど。」
「何限からさぼったんだ?」
「昼を食べたらどうにも眠たくて。」

つまり4限までは出たらしい。
しかしガブラスの首筋に顔を寄せた本人の言に依ると、4限の内容も殆ど頭に入っていない様だ。

「聞いていない挙句にさぼりか。つくづく教師泣かせだな。」
「教えてる目の前で寝るより良心的だと思いますけど。」
「大して変わらん。」
「私はそこらの先生より貴方を泣かせたいですね?」

言いながら、アルシドがガブラスのネクタイを解く。
几帳面に一番上まで留められたワイシャツのボタンを2つ外した所で手を払い除けられた。

「嫌がらせをしている暇があるならさっさと帰れ。俺も帰りたいんだ。」
「嫌がらせ、ですか?まあそれでも良いですけど。言われたぐらいで止めたら嫌がらせの意味がないですよね?」

にやりと笑って3つ目のボタンを外した途端、頭に強烈な衝撃を受けた。

ガブラスが机にあった理化学辞典の背表紙をアルシドの脳天に叩き落としたのだ。

「~~~~~っ!辞典ですか!?」
「フラスコよりマシだと思うが。」
「だからって、」

涙目になったアルシドが頭を抱えてぷるぷると小刻みに震えた。
相当痛かった様だがガブラスの知った事では無い。

「退け、アルシド。」
「・・・・・・・・・・。」
「聞こえたな?」

睨みつけるガブラスの目は据わっていた。
これ以上は本当にフラスコで殴られるかもしれない。
ワレモノ注意、である。

溜息を吐いたアルシドが大人しく引き下がると、
ガブラスも嘆息をして外されたボタンを留め直し、タイをきっちりと締めた。


アル「一歩間違えたら暴行事件ですよ?」

ガブ「正当防衛だ。」←断言

アル「何でこの人こんなに強いの・・・(ノД`)」


アルシドが寝不足なのは夜遊びが過ぎたから。

本命はガブラスだけど中々相手にしてもらえないので他で晴らすしかないらしいです。

ガブラスが早く帰りたいのは見たい番組の録画予約を忘れたから。
仕事を急いで終えたのに中々帰れなくて御機嫌ナナメなガブ。

で、ギリギリ間に合う時間に帰ったら気を利かせた兄が予約をしておいてくれたというオチ。
有り難いんだけどさ・・・言ってくれよ・・・orz
なお気遣い。

兄のポジション、どうしようかな。

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