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マヨヒガ<4>

<3>の続き。

書き始めた当初、前後編で済ませるつもりでした・・・。






「チッ・・・気が触れそうだ。」
「そうか。結論が出て良かったな。」
「結論じゃない。・・・ああ、結論だ。」
「今度は何だ。」

腰を押さえられたままガブラスは周囲を見回し、
最後にセフィロスに視線を止めて溜息を吐いた。

「・・・恐らく”狂気”だ。この世界の根底にあるものは。」
「狂気?」
「俺が見たものはどれを取っても正気の沙汰じゃない。だが外にいる連中にとってはそれが当たり前だった。奴らは仲間を欲しがり、俺を巻き込んだがお前に関しては何も触れなかった。」
「で?」
「シャワーの時もそうだ。どうでも良くなった瞬間、それは”普通”になった。だが本当に普通になったわけではなく俺が”そっち”へ踏み込んだと考えれば納得ができる。」

事実、視界に映る光景は歪み始めていた。

床に立っていたスタンドランプが壁を這う。
寝転がっているベッドが横倒しになる。
だが転げ落ちる気配は無い。

「湯を頭から被るとか建築物が一見何事も無く建っているとか、所々普通に感じたのは俺にも元来その気があると言う事だろう。」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・まあ全くの正気と言うのも有り得ない話だからな。人間である限り、狂気的な部分は必ずどこかに持っている。」
「・・・気が済んだか?」
「そう考えれば合点がゆく。お前の頭が大概おかしいと言う事の証明にもなったのではないか?」
「・・・・・・・・・・。」

さらりと言われてセフィロスは目を眇めた。

「この世界そのものが”狂気”なのだとしたらあの者達は集められたのだろうか。」
「服装を鑑みるに最初からここに居た感じでは無いな。統一性が無い。」
「彼らの意図はここに仲間を増やす事か?」

ガブラスの、恐らくかなりの高速回転をしているであろう脳はどうやったら止まるのだろうか。

鍛え抜かれた、しかし無駄の無い身体に悪戯に手指を這わせながらセフィロスは嘆息した。

それが聞こえたのか、ガブラスが不意に黙りこむ。

しかし伏せられたままの目は変わらず何事か考えているらしかった。

「もうやめておけ。それこそ気が触れ、」

不意に額に走った衝撃と激痛に、
言葉の途中でセフィロスは絶句し、悶絶した。

顔を覗き込んだ瞬間、ガブラスが飛び起きたのだ。

ガブラスも強かに打ったらしく、
額を押させて無言で仰け反っている。

視界に火花が散ると聞いた事はあったが、
本当に散るとは思わなかった。

悶絶している間にガブラスはよろめきながらベッドを下りようとしていた。

慌てて上着を掴んで引き留めたセフィロスを、
振り返ったガブラスが盛大に睨みつけて来る。

「放せ。」
「どこへ行く気だ?」
「ここを出る。」

ガブラスの言う”ここ”が”このホテル”で無い事は敢えて問い質すまでも無かった。

「彼らは仲間を増やそうとしたのでは無いのか?俺が聞いた悲鳴はこの世界に取り込まれた者のものでは無いか?」
「今日はもうやめておけ。既に日は落ちた。」

引き止めるセフィロスの手を振り払って、ガブラスはまた暫く黙り込んだ。

「結局俺はここでは異分子だ。俺が動けば向こうも動くかもしれん。」
「向こう?」
「この世界の保持者が居るはずだ。狂気の根源が。」

それを打ち倒せば。
そうすれば一晩明かす事も無くここから出られる。

そしてここは長居が許される世界では無いのだ。

1つの可能性でしかなかったが、試してみる価値はある。

「駄目だ。」
「何故。」
「外を見てみろ。人数が増えている。」
「そんなのお前が居れば、」
「俺は駄目だと言ったな?」

畳みかける様に言うと、ガブラスは露骨に眉を寄せた。
そして答えを得られなかった問いをもう1度口にする。

「・・・そもそも何故お前がここに居るんだ?」
「さあ?己の領域に居た筈だが気が付いたらここに居たな。」
「・・・呼ばれたのか?」
「多分。お前の言葉を借りるなら俺はこの世界の住人に相応しいのだろうよ。」

鼻で嗤って、不機嫌そうな男の腕を掴んだセフィロスは、無造作にそれを投げた。

ベッドに転がったガブラスが逃げ出す前に覆い被さる。

「好き放題言ってくれた礼はせねばな?」
「要らん。」
「遠慮するな。」
「遠慮など------------」

首に緩く、しかし歯を立てて食らいつくと、
ガブラスの身体が一瞬大きく痙攣し、硬直した。

張りのある低音は耳に心地良かったが、
聞きたいのはもっと甘い声だ。

不敵に嗤ったセフィロスは改めて組み敷いた身体を思う様暴き始めた。

→<5>


あ、この先は自由に脳内補完して下さい。
すみません逃げました・・・orz

私に言えるのはお預け食らった挙げ句に暴言吐かれた英雄が普段と同様に済ませてくれるとは思えない。
・・・ぐらいですかの( -_-)

拍手御礼。PageTop日記その2と拍手御礼。

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