FC2ブログ

未知と既知<5>

<4>の続き。
おしまいで~す。

改めましてアンケートへの御協力、ありがとうございました!



「つまり我々が捕虜になるのは必然だったのですか?」
「ガブラスが、さ。君は運悪く彼の近くに居たから巻き込まれただけ。」
「私が悪い様な言い草だな。」
「でもこの作戦を思い付いたのは君だろう?」

笑う指揮官にガブラスが肩を竦める。

「まあ敵を騙すには先ず味方からと言うし。」
「もう少し人数が居たら楽だったがな。」
「みんな逃げ足が早くてさあ。」

2人とも軽口の応酬をしているが、
緊張感の無さに言葉も出ない。
ドレイスは本当に死ぬかと思ったのだ。

「では貴方が窓の外を気にしていたのは・・・。」
「彼と連絡を取る為だ。」
「相手の人数、建物内の間取りとか色々ね。おかげで作戦は大成功だったよ。」

殲滅戦を終えたアカデミー生達が建物の中から順次出て来て、
ガブラスとドレイスに口々に労いの言葉をかけながら再度勝ち鬨を上げる。

特に立役者だったガブラスは瞬く間に同輩たちに連れて行かれてしまって、
ドレイスが我に帰った時にはその姿は人の波の中に隠されてしまっていた。

「しかしすごいもんだ。」
「ガブラスが?」
「ああ。ジャッジは基本少数精鋭だけどな。この作戦を聞いた時、正直成功するとは思わなかった。」
「同感です。・・・今でも信じられない。」

ドレイスの返事に青年は苦笑いをした。

「本当はこの作戦の指揮官はガブラスだった。」
「は?」
「だってそうだろう?俺なんかよりよっぽど腕は立つし、頭も良い。
実際殲滅戦たって殆どガブラスが片を付けてしまったから俺達がやったのは残党狩りみたいなもんだ。」

軽く肩を竦めた指揮官は遠退いて行くガブラスを見つめて苦笑いをした。

「・・・ではどうして?」
「理由は2つある。1つは外民を指揮官にしたくない教官が居た。もう1つは・・・」
「何ですか?」
「指揮官自ら捕まるわけにはいかないでしょ。ガブラスは最初からこうなることを見越してたんだよ。」
「・・・・・・・・・。」

地面に転がっていたミスリルソードを拾い上げた青年は、
血に塗れた刀身を暫し見つめて、投げ捨てた。

その時呟かれた言葉は小さかったが、
苦笑交じりに”化け物め”、と聞こえた。

「聞いているだろう?ガブラスの進路が内定したの。」
「9局ですよね?卒業まで1年あると言うのに・・・。」
「それだけ欲しいって事だろうさ。まあ他に取られる前に押さえておきたいっていうのもあるんだろうな。」
「他?」
「育てるだけ育ててロザリアあたりに取られたら最悪だからな。」

青年の返答に、ドレイスは一瞬の間を置いて合点した。

ガブラスが帝国に滅ぼされたランディス共和国出身と言うのはアカデミー内では知られた話だ。

たった4年やそこいらで祖国を滅ぼした国に頭を垂れなくてはならないのだったら、
他の国に仕えた方がまだましだろう。

それを危惧した帝国が破格の厚遇で先手を打ったのだ。

無論ガブラスにそれだけの才があるからだが、
あざとい話だとは思う。

ガブラスに視線を向けたドレイスは、
不意に何気なく歩いている姿に気を取られた。

何かが引っ掛かった。

「・・・歩幅。」
「ん?何だって?」

指揮官の問いかけにドレイスが反応する事は無かった。

食い入るようにガブラスの歩く様を見つめるドレイスにつられて青年も視線を向ける。

「あいつの歩幅がどうしたって?」
「・・・そうだ、当たり前じゃないか。私と彼の歩幅は違う。」
「?」

ガブラスは上背がある。
ドレイスとは10cm以上違うのだから歩幅も違うのが当たり前だ。

だがあんな勢いで走って引っ張られ続けたと言うのに、
ドレイスがバランスを崩したのはガブラスに思い切り鎖を引かれた時だけだった。

歩幅が全く違うのにドレイスが転ばずに済んだのは
一重にガブラスが歩幅を調整して移動してくれたからではないのか。

他に理由は思い当たらなかった。


あの状況で、ガブラスはドレイスを守り、助けてくれたのだ。
ドレイスが生き残れたのはガブラスのおかげで、
自分が強かったわけでも、運が良かったわけでも無い。

「指揮官!教官に戦果の報告をお願いします!」
「了解!さあ、行こう。」
「・・・・ええ。・・・指揮官、ガブラスはなんて強いのでしょう。」
「ハハハ。あそこまでいくと軍神か化け物だよな。」

例えのどちらもがヒュムでは無い。
吹き出したドレイスは、既に整列を始めている同輩たちのもとへ急いだ。


要はガブとドレの馴れ初め話になりました。

世間知らずだったドレイスの目にガブラスの存在は強烈に映ったのではないかと。
強烈過ぎてこの後ものすごい傾倒する事になるんですけどね。

ガブ「そう言えばこれがきっかけで内定が決定に変更されたのだったか。」
ザル「ドレイス共々アカデミーで伝説になっているからな。」
ドレ「私は殆ど役に立たなかったと言うのに・・・。」
ギー「伝説の類なんてそんなものだ。」
ガブ「いや、それだけの技量があったからこそ生き残れたのだし伝説にもなったのではないか?」
ドレ「ガブラス・・・」←ポッ(笑)
ベル「痛い痛い痛い痛い!!」←ほっぺ抓られ中

日記とか色々。PageTop日記と更新予定。

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://gamecomic.blog27.fc2.com/tb.php/277-0281c0c4

プロフィール

高槻幽炎

Author:高槻幽炎
声フェチでオッサン好きのヘタレ。
ビバガブラスw

カレンダー

09 | 2019/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
最新コメント
最新記事
ブロとも申請フォーム
QRコード

QR

リンク
投票所
RSSリンクの表示
検索フォーム