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未知と既知<2>

<1>の続き。

一応ガブが19、ドレイスが16のつもりで書いています。



その”たかが外民風情”に負けた帝国軍も情けなかったし、
同輩の武勇伝に浮かれる外民達も目触りだった。

そのうちに皇帝御自らが動いてガブラスや家族の生活、学費の一切を国で保障すると確約し、
半ば強引にアカデミーへの入学を決定した時、
ドレイスは帝国は終わったと思った。

たった数年前に滅ぼしたばかりの国の民を国の中枢に入れる気かと。
本気で皇帝の頭を疑った。

しかしガブラスがアカデミーに於いて文武共に抜群の成績を収めているのも事実で。

相変わらず皇帝の覚えは目出度いし、
先代の男子寮寮長で今は10局へ入局したばかりのザルガバースとも懇意にしていると聞く。

他人に取り入る術に長けているのかもしれない。
それはそれで1つの才能ではあるが、
到底納得の行くものではなかった。

「気分でも悪いのか?」
「・・・いえ。」
「なら悪いことにしておいてくれ。」
「は?」

言っている意味が分からない。
思っていたより低い声はそれ以上何か言うこともなく、
徐に立ち上がった。

じゃらりと大きく動いた枷に目をやり、
その先のドレイスに視線を落とす。

「利き手は?」
「右です。」
「では使えるな。」
「何がですか。意味がわからないのですが。」

確かにドレイスの枷は左手に嵌っていて、
右手は空いている。

ガブラスはドレイスの問いには答えず部屋の扉へと近付いた。

「どこへ・・・」
「突っ伏していろ。後は喋るな。」
「なんなん、」

一応言われるまま床に突っ伏したのを確認したガブラスが、
大きく左手を振り上げ、思い切り床に振り下ろす。

2人を繋ぐ鎖は大音響を立てて床に叩きつけられた。

すぐにドアの外に足音が集まる。

がちゃがちゃと騒がしい音がして、
鍵を解かれ開け放たれたドアの向こうには3人の兵士が集まっていた。

「何事だ!」
「衛生兵か医師を呼んでくれ。彼女の具合が悪い様だ。」
「見せてみろ。」

それは一瞬だった。

ドレイスに駆け寄った男の首の後ろにガブラスが手刀を叩き込み、
ドレイスが鎖に引き摺られて起き上がらされたと思ったら、
ガブラスは声も無く昏倒した男が床に倒れこむ前に別の男の首に枷の鎖を巻きつけて締め上げていた。

「危な・・・・!」

ドレイスが叫ぶまでもなかった。

背後から迫る男の首に回し蹴りを勢い良く放って先の男達と同じ道を辿らせると、
鎖に捕らえた男を無造作に床に転がしたガブラスはしゃがみこんで兵士達の身体を引っ繰り返したりしながら何かを探し始める。

「・・・無いな。」
「鍵?」
「ああ。」

パン、パンと手に付いた汚れを叩き合わせる様に落として、
兵士の腰から抜いたミスリルソードを鎖に宛がい、
少し浮かせて力を込めながらガブラスが鎖に勢い良く刺す。

中々に派手な音がして。

しかし壊れたのはミスリルソードの方だった。
折れ飛んだ刃が部屋の隅に回転しながら転がって壁に当たって止まる所まで2人揃って見届ける。

一方鎖は僅かに傷をつけるに留まった。

ミスリルソードが脆かったのか、
鎖がどれほど頑丈なのかは知れないが、
1つだけ分かった事は鍵が無くてはこの手枷がどうあっても外れないと言うことである。

思わず顔を見合わせた2人は同時に深い溜息を吐いた。

→<3>


2人ともガッカリ。
そりゃガッカリもするか。

ガブ「そう言えば卿との縁はここからだったのだな。」
ドレ「あ・・・ああ。」←気まずい。
ギー「卿のガブラスの第一印象は最低だったんだな。しかも一方的に。思い込みで。」
ベル「今の卿が見たら殴り殺しそうな思考回路だな?」←帰還
ドレ「言うな!!本気で当時の自分の首をへし折りたいのだ!!」
ガブ「へし折ったら駄目だろう?」
ドレ「そうだな!!ベルガの首で我慢する!!」
ベル「何故にそうなる!!」←再び脱兎

日記~。PageTop日記その2とCCFF7プレイ日記<3>

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