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腐れ縁<3>

キリリクに頂戴しましたベルガ×ドレイス話の最後です。
尚、この作品はユーレカ様への捧げ物となっておりますので、他の方のお持ち帰りは御遠慮頂けます様お願い申し上げます。









「・・・・・・・・・・・・・・・・すごいよな。」
「あん?」
「私が男子寮に立ち入っても、誰も何も言わないんだぞ?もうすっかり女扱いされていないんだなあ。」

ベルガの部屋に至るまでの間に、何人か男性局員と擦れ違ったが、皆普通に挨拶をして行っただけだった。
改めて考えてみたら、それは決して喜ばしい事では無い事に気が付いた。

ドレイスがぼやくと、ベルガは目を丸くして、続いて声を上げて笑い出した。
そのうちに腹を抱えて、悶絶まで始めた。

「何がおかしいんだ。」
「あはは・・・・いてっ。お前も面倒な奴だな。女扱いしてもしなくても怒るのか。」

口を尖らせたドレイスがベルガの向こう脛を蹴飛ばすと、ベルガはそこを摩りながら、尚も笑い続けた。
ドレイスはムッとしたが、笑いながら言われた言葉が図星なのは事実で、黙りこくると、一頻り笑って気が済んだのか、ベルガは目尻の涙(笑い過ぎて涙が出たらしい)を拭って、ドレイスの頭を軽く叩く様に撫でて来た。

「お前はそれで良いんだよ。」
「何が。」
「ジャッジマスターなんて男でも中々行き着けない境地に達したんだ。女扱いされないぐらいが何だよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・念の為聞くが、それはフォローのつもりなのか?」
「勿論!・・・・・ってイテテテテテテ!やめてそれ、こめかみグリグリ止めて!マジで痛い!」
「お前もその要らん事を言う悪癖が無ければ、もう少し女に縁があっただろうにな。」

互いに軽口を叩き合って、苦笑いを浮かべたドレイスは、漸くベルガを開放した。
斯く言う己だって、ベルガに好き勝手言っているのだ。
ベルガが頭を抱えて蹲っている間に、ドレイスは買って来た雑貨を取り出した。

「お前の部屋、本当に何も無いな。」
「仕方ないだろう?寝て起きてぐらいにしか使わないんだから。」
「せめて茶器ぐらい置けよ。」
「ガブラスが居るし。」
「------------そうなんだよなあ・・・・・・・・・。」

ベルガの返事に、ドレイスは溜息を吐いた。

自分で淹れるよりも、ガブラスに用意して貰った方が美味いのはドレイスも同意せざるを得ない事実で、そもそもドレイスもベルガも、身の回りの世話は生まれた時から小間使い任せであったから、大人になった今も己で出来る事など高が知れていて、ジャッジマスターになってからは、茶一つ飲むにもガブラスの休憩に合わせるのが常だった。

一通り片付けたドレイスが振り返ると、いつの間にか立ち直っていたベルガは、ソファでドレイスの持ち込んだ雑誌を手にしていた。
何て事の無い、タウン情報誌だ。
小まめに外出出来れば街の様子も直に見て回れるが、生憎ジャッジマスターにその様な暇は無く、それでも隙を見て息抜きはしたいから、ドレイスが毎月買っている雑誌だった。
雑誌で店の目星を付けておいて、時間が出来たら一気に巡る方法で無いと、行きたい店にいつまでも行けない挙句、行けないうちに店が無くなってしまう事もしばしばなのだ。

「お、ここ、お前好きそうだな。」
「どこだ?」
「ほら、ここ。」

ベルガが指差す写真を覗き込んだドレイスは、少し紹介文を読んで、身を起こした。
中途半端な体勢を保つのが、思いの外きつかったのである。

「寄越せ。」
「おい?」

ドレイスはベルガの手から情報誌を取り上げた。
それからベルガの足の間の床に座って、同じページを広げた。

「・・・・・・・・・・・・ちょっと?何でそこ?」
「これだったらお前も見えるだろう?」
「いやでもほら、もっと他に方法は無いですかね?」
「は?何で敬語になってるんだ?お前。」

ドレイスが仰ぐ様に見上げると、ベルガは如何ともし難い、なんとも複雑な表情を浮かべていた。
そして、「好きにして下さい。」と、また何故か敬語で呟いて、溜息を吐いて、ソファに寄り掛かった。

「なんだ?見ないのか?」
「あー・・・・・・・・・はいはい。見ますよ。」

すぐ起き上がって、身を屈めたベルガは、ドレイスの肩越しに紙面を眺め始めた。
如何にも仕方が無いと言った態度に、ドレイスは眉根を寄せる。

「なんだ、さっきから。」
「お前、一番自分が女って思って無いんじゃないか?」
「はあ?」
「はーっ・・・・・・・・分からないなら良いよ。好きにしてくれ。」
「変な奴。」

ベルガの特大の溜息に、ドレイスは些か機嫌を損ねたが、別の店を指差されると、すぐそちらに気を取られた。
その瞬間、漸くベルガの溜息の意味に気が付いたが、今更意識するのも可笑しい気がして、気を取り直したドレイスは、次のページへと紙を捲った。


前話から話が飛んでいますが、まあ二人とも休みの日と言う事で。

ドレイスとベルガとゼクトは同期トリオと言う事で長い付き合いがあって、ゼクトが抜けた後も二人の付き合いは続いているので、休日に二人が一緒に居ても誰も気にしないと言う前提です。
流石にベルガが女子寮に立ち入る事は憚られるので、主にドレイスがベルガの部屋に突撃する模様。

昔馴染みと言うか、腐れ縁の時間が長過ぎて、いきなり異性である事を意識しろと言われても、突然スイッチが切り替わるみたいにはならないだろうなー・・・・と思っていたらこんな出来に・・・・・・。
なんかベルガ×ドレイスと言うよりも、二人の馴れ初めみたいな話になってしまいましたが、もしお気に召されません様でしたら書き直しますので、お申し付け下さいませ。

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