FC2ブログ

青イ鳥2<3>

魔人×武人
















「!」

翌朝。
思わぬ不意打ちに、ゴルベーザは寝起きから呆然とする事となった。

自室から出て、既に出掛ける支度を粗方済ませていたガブラスにおはようと声を掛けたら、ガブラスはおはようと普通に返してくれて、その上何故か頬にキスまでされたのである。

愛しき同居者殿は、固まったゴルベーザに悪餓鬼の様な顔を見せ、キッチンへと消えた。
朝食の支度をしてくれるのだろう。

「ガブラス・・・・・・・・お前、寝ていないだろう?目の下が黒いぞ。」
「昨日は珍しく早く帰れただろう?だから積んでいるばかりの本を読もうと思ってな。気が付いたら陽が昇っていた。」
「・・・・・・・・・・・・・・今日も仕事だろう?」

一応確認してみた。
ガブラスは平然と頷いて、上機嫌でカップにコーヒーを注いだ。
どうやら徹夜ハイになっている様だ。

「昨日は偶々早く帰れただけだろう?今日は遅かったらどうするつもりだ。」
「眠かったら車は置いて帰る。」
「ガブラス。そう言う問題では無かろう。」

敢えて名をゆっくり呼ぶと、ガブラスは聞こえない振りをして、ゴルベーザにもコーヒーを淹れてくれた。
機嫌が良いのは結構だが、これで会社で倒れられでもしたら目も当てられない。
元々オーバーワークなのだ、ガブラスは。

「夕食。何か、食べたい物はあるか?」
「今日は私が作る。」
「そうか。じゃあ何が食べたいかな・・・・・・んー・・・・・・嫌いなものじゃなければ何でも。」

好き嫌いの多い男はそう言って、出勤する支度を始めた。
テーブルには既にゴルベーザの分の食事が出ているが、一人分しか無い。
ガブラスは食べたのだろうか。

「お前は食べたのか?」
「食べた。」
「シンクは空の様だが?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

黙り込んだ。
それから、コーヒーを飲んだと、限り無く小さな声で言った。
全く、すぐにばれる嘘を何故吐くのか。
まるで子供だ。

「ガブラス。」
「腹が減ったら途中で何か買って食べる。」
「徹夜で朝食も抜きって・・・・お前、倒れたいのか?」
「そんなにやわじゃない。」

ガブラスは即答したが、ゴルベーザを見ようとはしない。
分かっているのだ。己に分が悪い事を。

ゴルベーザは、溜息を隠してガブラスの傍に立った。
仕上げの様にネクタイを整えてやる。
ガブラスは顔を上げない。
会った事は無いが、彼の兄がガブラスに会う度小言を言う気持ちが分かった気がした。
こうも己の身を顧みぬ弟なれば、心配も尽きまい。

「・・・・・・・・・・・・・傷はどうだ?」
「手当が早かったからな。もう殆ど痛くない。」

言いながら、ガブラスの視界の中で怪我をした指を動かす。
ガブラスは、ちらりとゴルベーザを見上げた。

「寝不足で空腹を感じないだけかもしれん。一口でも良いから何か食べろ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・分かった。」
「約束だぞ?」

念を押す様に顔を覗き込む。
ガブラスが頷くのを確認すると、ゴルベーザは漸く表情を緩めて、額に優しくキスをした。
ガブラスは特に嫌がる素振りも見せず、戯れにゴルベーザの髪に指を絡めると、寝癖が付いていると言って笑った。
ゴルベーザも釣られて笑って、ふと気が付いた。
和んでいる場合ではないと。

「・・・・・・・・・・・・・・時間は大丈夫か?」

ゴルベーザが壁の時計を見上げると、ガブラスもその視線を追って、今度は青くなって焦った様子で玄関に向かった。
そろそろ、道路の混雑次第で遅刻する可能性が出て来る時間だ。
事故でもあれば、遅刻決定だろう。

「ガブラス。」

ガブラスが玄関から出かかった所で、ゴルベーザは声を掛けた。
ガブラスは律儀に振り返って、小さく首を傾げた。

「残業をするなよ。今日は早く帰って寝ろ。」
「------------------分かった。」

素直に頷いて、ガブラスは慌ただしく出て行った。


ゴル兄さんは今日はお休みです。
ガブは出勤ギリギリまで寝ていたい人なので、自分だけ出勤の日は朝ごはんをサボります。
家事は当番制ですが、片方が忙しかったりすると、手が空いている方がやります。暗黙の了解。

ゴル兄さんと一緒の武人は可愛いね!と思いながら書きました。
年下なのに武人を甘やかしまくる魔人が大好きです。
年上なのに魔人に甘えまくりの武人も大好きです。

魔人「意外とスキンシップが好きなんだな?」

武人「?嫌いだなんて言ったか?」

魔人「いや・・・・・・・何となく嫌がりそうだと思っていた。」

武人「スキンシップが好きな家庭に生まれ育ったからかな。挨拶のキスとか、当たり前だった。」

魔人「ほう。(だが人見知りが激しいから、誰彼構わずとは行かないんだな)」

武人に萌える魔人。

諦めたPageTop10周年ですか

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://gamecomic.blog27.fc2.com/tb.php/2581-47c5a45f

プロフィール

高槻幽炎

Author:高槻幽炎
声フェチでオッサン好きのヘタレ。
ビバガブラスw

カレンダー

10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
最新コメント
最新記事
ブロとも申請フォーム
QRコード

QR

リンク
投票所
RSSリンクの表示
検索フォーム