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黒&ワンシーンSS

09/25日0時台、02時台、23時台、09/26日17時台「天空の日の射す」、10/03日08時台「すきですきですきで好き<2>」への拍手、ありがとうございます!

一応都市部に住んでいるので、夜でも街灯や店の灯りが絶えない生活環境なのですが、先日出掛けた際、久方ぶりに本物の”真っ暗”を経験致しました。
街灯無し。周囲に民家無し。あるのは田んぼと農道と生い茂る樹木。
月明かりの届く所はまだ見える。
でも、木がトンネルを作る様に生い茂っていて、月の光も届かない道は何も見えない。
暗いと言うよりも、黒いんですね、闇って。
良くあるじゃないですか、描写で。
目の前に、ぽっかりと口を開けた真っ暗闇・・・・・みたいな感じで。
本当にぽっかり開いとるwww
入ったら本当に何も見えないwww

一緒に居た中学生君(友人の子。自称厨二病全盛期。オタク街道を全速力で突っ走り中)も非常にハイテンションだったのが面白かったです。
足元を照らす携帯のライトだけが頼りで、一寸先は闇。
目の前を歩く友人の背中は全く見えず、喋る声だけが聞こえる。
怖くて振り向けない!と言う中学生君の隣で平気で振り向く私。
尊敬する中学生君。フハハハハハもっと褒め給え!・・・・・・・・嘘ですごめんなさい調子乗りました。
大人になるとね、目に見えないものは居ないモノとして割り切れるんじゃよ・・・・・・。
まあ4、5人で歩いていたので無駄に強気だったと言うのもありますが。
一人だったらやらないし、出来ないと思うです。

生まれた時から都市部住まいだったので、真っ暗闇が珍しくて楽しかったと言うお話。
人間の目は、光源が無いと見えないって本当だね!

追記は毎度の捏造双子話。
幼少時とかもうね!私の趣味と言うか好み丸出しです。

















「残さないで、きちんと食べるのよ?」
「はーい!」

そう言って、母親は洗濯物を干しに行った。
バッシュは元気に返事をしたが、ノアは物憂げに皿を見つめている。
焼きたてのパンと、茹でた野菜と、目玉焼きと、それからコッカトリスの干し肉を薄く切って焼いたもの。
二人ともそれぞれ同じぐらい盛られていたが、朝が弱いノアには量が多過ぎるのだ。

バッシュは弟の皿を覗き込んで、次に俯く顔に視線を向けた。

「ノア?食べれる?」
「・・・・・・・・・・・・お肉はいらない。パンもこんなにいらない。」
「じゃあぼくのブロッコリーととりかえっこしよ?」
「うん・・・・・・・・・。」

ノアが返事をするや否や、バッシュは手早く自分の皿の緑の野菜と、ノアの皿の肉を入れ替えた。
ついでにニンジンもブロッコリーの供に付けたが、ノアはぼんやりした眼差しで窓の外を見ているばかりで、全く気付いていない様だ。

「ノア?」
「うん?」
「起きてる?」
「うん。」
「ノア?」
「うん?」
「眠い?」
「うん。」

口すら開けずに相槌を打つ弟を笑いながら、バッシュは急いでノアの皿から取ったコッカトリスの干し肉を頬張った。
懸命に噛みながら、ノアのパンを半分に分けて皿に置いてやる。
それからノアの皿の野菜をフォークで刺して、段々傾いて来た弟の口に押し込む。

「ほらノア、がんばって起きて食べて。母上が帰って来たら怒られちゃうよ。」
「うん・・・・・・・・・。」

返事はするが、口は全く動いていない。
軽く頬を叩いてみたが、眠たそうな目は今にも目蓋に隠されてしまいそうで、首を伸ばして庭の様子を窺ったバッシュは、急いで自分の皿を空にすると、弟に向き直った。
その間にノアはなんとかニンジンを飲み込んだ様である。

「ノア~~~たのむよ。」
「バッシュ。」
「なに?」
「パン食べて。」
「残ったらね。食べれるだけは食べて。お昼までにおなかすいちゃうよ。」

一口大にちぎったパンをノアの口に押し込んで、弟が夢うつつに噛んでいる間に、バッシュは窓際に駆け寄って外の様子を見た。
母はシーツのシワをたたいてのばしながら、近所の小母さんと立ち話をしていた。
軽やかな笑い声を上げた母親がふと振り向いて、バッシュは慌ててしゃがんで隠れた。
そして振り返ればノアがナンナの乳の入ったコップを見つめたまま止まっている。
バッシュは這いながら弟に近付いて、そっと自分の席に戻った。

「半分飲んで。」
「・・・・・・・・・・・半分?」
「飲まないと大きくなれないって父上が言ってたでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大きくなれなくていい。」
「ノア~~~~。ぼくももうおなかいっぱいだから、お残しになっちゃうよ?だから半分こ。ね?」

顔を覗き込むと、俯いた弟はちらりとバッシュを見て、鼻をつまんで一気に半分飲んだ。
バッシュは急いで残り半分を飲み込んで、皿に残った野菜をノアの口に放り込む。

「えらいね、ノア。明日はココアにしてもらえるよう、母上に頼んでみるよ。」
「うん・・・・・・・・・・・。」

そろそろ目が覚めて来た様で、ノアは自分で野菜を食べ始めた。
もう幾つも残っていないが、食べ終わるまでうとうとしている普段に比べれば、今日は早い方である。
バッシュは妙な達成感に満足げにうなずいて、空になった自分と弟の皿をまとめて流しに運んだ。


なんとなく、双子の子供時代を書きたいと思いました。
超世話焼きのバッシュと、寝起きが滅茶苦茶悪くて全て兄任せのノア。
肉大好き野菜苦手のバッシュと、野菜は好きだけど肉は嫌いなノア。
「苦手」と「嫌い」の差は意外と大きい。
肉と野菜のトレードは、いつもの事です。
勿論親の隙を伺いながら。

まあノアは他にも好き嫌いが多いので、小さい頃からバッシュより一回り細いイメージです。
身長はいつも同じぐらい。
食べて動いて育つバッシュと、寝て動いて育つノア。
同じ様でちょっと違う。
そんなイメージなんですが、上手く書けたかなあ・・・・・・・・。

あとですね、私の中のランディスって、山間で、あまり土地が豊かではないイメージです。
国自体も然程裕福では無く、みんなで細々と、でも楽しく仲良く暮らしている・・・・・・みたいな。

ちなみに母上が朝食に出してくれた野菜も、干し肉になったコッカトリスさんも、近所の農家からの頂き物。
それを母上が料理したり加工したりして、おすそ分けしての物々交換で成り立つ御近所付き合い。






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