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願いを<8> Vann

捏造大爆発です。















好きか嫌いかで言えば、好きにはなれないと言うのが正直な所だろう。
しかし直接話せたのは良かったと思うし、もっと問答無用なのかと思っていたジャッジも、話せば普通のヒュムである事を知って、ヴァンの気分は大分軽くなっていた。
何より、自分の気持ち、思う所を率直にぶつけられたのが良かったに違いない。

今のヴァンと同じ十七歳の時、兄レックスは沈みかけた国の行く末を案じ、ダルマスカ騎士団に志願した。
同じくバッシュとガブラスは祖国を失った。
彼らに比べれば、ヴァンを取り巻く環境など易しいものだ。
そう思える様になったのだ。

清々した気分を思う存分味わおうと、ヴァンが大きく伸びをした時だった。
パンネロが駆け寄って来た。

「ああヴァン、見つけた。バッシュ小父様が探してたよ。」
「ん?何の用?」
「良く分からないけど・・・・・・・・・ジャッジガブラスがヴァンに用があるんだって。何かやったの?」
「---------------特に何かやった覚えはないけどなあ。」

首を傾げたヴァンに合わせる様に、パンネロも首を傾げた。
しかし、二人で仲良く傾いでいても仕方がない。
取り敢えず、行ってみる事にした。


ヴァンが騎士団本部に顔を出すと、馴染みの騎士団員が手招きをしながら奥に声をかけた。
愛想の良いジャッジ(ヴァンの中でジャッジはいつも怖い顔をしているイメージがあったから、意外だった)がすぐに出て来て、別の部屋に通された。

「ここで待っていて下さい。すぐにお見えになります。」
「うん。・・・・・・・・・・あのさ、オレに何の用なわけ?」
「私も詳しい事はお聞きしていませんが、何でもお話があるそうですよ。」
「ふーん・・・・・・・・・・。」

それはそうだろう。
赤の他人が、話も無いのに呼び付けたりはしない。

すすめられるままにソファに座って、案内をしてくれたジャッジと世間話をしつつ、出された茶を暇潰しに飲んでいるうちに、ガブラスは来た。
それまでにこにこしていたジャッジが途端に真顔になって、背筋を伸ばして敬礼したのを見て、今更の様にガブラスの身分が高い事に気が付く。
向かいのソファに腰掛けたガブラスの背後に、供のジャッジが立ったが、ガブラスは振り返りもせずに人払いをした。
ヴァンを案内してくれたジャッジがガブラスにも茶を出して、丁寧に礼をして出て行った所で、ガブラスは口を開いた。

「突然呼び出してすまなかったな。」
「ううん。今日はヒマだったし。」

軽く答えたヴァンにガブラスは小さく笑って、自分の膝に肘をつくと、組んだ両手にアゴを乗せた。

「単刀直入に言う。帝国へ来ないかね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・なんで?」

それは本当に単刀直入で、あまりに唐突で、意味もわからず、ヴァンは瞬いた。
なにか、帝国に呼び出される様な事をしただろうか。
色々考えてみたが、心当たりと言えばバハムートを壊したぐらいしか思い浮かばない。

(・・・・・・・・・・・・・いやでもオレ一人で壊したわけじゃないし。)

後は、強いて言えば帝国に不法侵入したとか、今はやっていないが帝国兵から財布を盗み取ったりだとか・・・・・・・・・・・・どう考えても逮捕されそうな事しかしていない。
帝国に関する”思い出”がどれもこれも犯罪絡みでしか思い浮かばなくて、今更ではあるが、ヴァンはひきつった。
バハムートの中で、ヴァンは帝国の元首の息子に剣まで向けているのだ。

「帝国の、ドラクロア研究所は知っているかね?」
「あ、うん。」

確か、そこにも忍び込んだ。
冷や汗を垂らすヴァンとは対照的に、ガブラスは平然としている。
怒っていないのだろうか。

「そこに、ヒュムの精神の破壊と構築を研究している者が居る。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて?」

言われた意味が分からなかったし、色々考え過ぎて聞き逃したのもあって、ヴァンは聞き返した。
ガブラスは、一度茶を飲んでから、ゆっくりと喋ってくれた。

「君の兄上は精神を患った末に亡くなったと聞いた。可能性の域は出ないが、戻せるかもしれない。」
「---------------------------え?」
「我々は君の兄を殆ど知らない。だから君には帝国に来て、兄--------------レックス君と言ったかな?彼を戻す手伝いをしてもらいたい。君が兄上の復活を望むのであれば---------------と言う前提だが。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

それは、それはつまり、レックスが帰って来ると言う事だろうか。
心が壊れてしまったから、蘇らせる事ができなかった。
生き返っても、あのままでは生きてはいけないと思ったから、諦めていた。
ヴァンは考えた。
一生懸命、必死で考えて、そうして漸くガブラスの言葉がヴァンの中に落ち着いた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・それ、本当?」
「あまりサンプルが無いので断言は出来ないがね。今は噛んで砕いた説明をしたが、実際はもっと細かくて神経を使う作業になるだろうし、一日二日で終わる話でもない。ある程度の期間、帝国に滞在してもらう事になる。無論滞在費は研究所が出す。」
「兄さん、帰って来る?」
「絶対とは言えん。が、研究員も長年の研究を昇華させる好機だからな。必死で取り組むだろう。」
「行く。やる。」

ヴァンは二つ返事で応じた。
頷いたガブラスににやりと笑いかけて、ヴァンは立てた親指を突き出した。


レックス君はですね、好きなキャラクターなのですが、今まで出してこなかった理由が”復活させられないから”です。
私の自分設定で、復活魔法(アイテム含む)は、肉体的な損傷を補って復活させるものでした。
細かく言うとHP0=気絶なので、復活魔法(アイテム)は気付け薬みたいなものなのでしょうが、そこは目を瞑れたのに、どうしても肉体的な復活の部分は外せなかったのです。
変な所で頑固・・・・・・・orz
つまり、壊れてしまった心で復活しても、心は壊れたままと言う事でして。
じゃあ復活したって、アレな病院に入院したままになってしまうと、レックスを復活させられませんでした。
なので、そこをどうにかしないと・・・・・・と言うのが今回のお話です。
ドラクロア研究所にそんな都合の良い研究員がいるか?とも思いますが、そこはほら、所長からしてあんなだから・・・・ゴニョゴニョ。

この「願いを」自体、私が良く書く”捏造バハムート戦後”の根本となるストーリーのつもりで書き始めたものなので、出来るだけ納得の行く形で各キャラクターを復活させていきたいと思います。

そう言えばラスラ様もまだ出した事ないんだよねー・・・・・・・。
オープニングで見た限りはとても優しそうな人のイメージですが、ほら、同じくオープニングに出て来た結婚相手のお姫様もとっても優しそうで大人しそうな感じだったのに、実際は全く違いましたからね。
あれは環境がそうさせたんですかね?


ヴァン「ってわけで帝国行って来る!」

パン「え?死刑?」

ヴァン「死なないよ!こんな明るく殺されに行くヤツがどこにいるんだよ!?」

パン「だって帝国には色々やってるから・・・・・・・・。」

ヴァン「そこは無かった事にするってガブラスが言ってた。」

パン「そうなの?じゃあお礼に菓子折り持って行った方がいいかしら。」

ヴァン「すっかりダウンタウンの母さんだな、パンネロ。」

しかも肝っ玉系。

夏はアカン&ワンシーンSSPageTop台風のせい

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