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連休明けました&ワンシーンSS

04/14日18時台、04/15日09時台、04/16日0時台「04/14日付日記 思い立った&ワンシーンSS」、04/20日0時台、08時台、04/23日19時台、04/24日22時台「ごはんどき」への拍手、ありがとうございますw


ワンシーンSSを書くつもりで書き始めたのに、何故かワンシーンでは収まらなくなってしまう事が続きまして。
思うように行かない時もある。


さて、この連休は城に行きました。
城ステキ・・・W
勿論国内です。飛行機苦手なので。


追記はワンシーンSSでございます。










「あれーっ。ヴァン兄、もう食べないの?」
「うん。・・・・・・なんかあんまり腹減ってなくてさ。」

カイツの問いにヴァンは小さく応じて、自分の皿に残ったおかずを適当に子供達に配分して立ち上がった。
カイツの声を聞き付けたパンネロが、ヴァンと自分のカップを手に奥から出て来る。

「ヴァン?どうしたの?」
「なんでもない。ちょっと出て来る。」

幼馴染にも多くを語らず、ヴァンは足早にダウンタウンを後にした。
今は、パンネロの顔を見たくなかった。


「確かに美味くなったと思うよ?でもさ、なんか違うんだよ。俺はさ、パンネロの飯が食べたいんだよ。ウマイとかマズイとかじゃなくてさ?そうじゃなくて・・・誰かの真似したやつじゃなくて、・・・・あーもーっ!なんて言ったらいいかわかんねえよ!」

ヴァンは乱暴に己の髪を掻き乱し、ローテーブルに突っ伏した。
バッシュとウォースラが困った様に顔を見合わせたのが一瞬見えた。

「--------------それでパンネロと喧嘩して来たって事?」
「喧嘩はしてない。ろくに話もしてないから。」
「お前・・・・それ、最悪じゃないか?何も言わないけど飯は残して、挙句にこんな家出みたいな事して。パンネロに心配掛けるばかりじゃないか。」
「わかってるよ!わかってるよそんなの・・・・・でもあんなのパンネロの料理じゃ無い!でもどうしていいか、俺にもわかんないんだもん!」

ヴァンは、膝に顔を埋めたまま叫んだ。
ウォースラが正論を言っているのは分かる。
だが、パンネロ本人に料理の話はある意味禁句なのだ。
ヴァンが美味いかまずいか、すぐ顔に出すから、パンネロは一生懸命美味しい料理を作ろうとしてくれている。
だから色々な相手に沢山のレシピを教えてもらって、ヴァンが好きな味、メニューを増やそうとしてくれている。
分かっている。
でも、それはパンネロの料理では無い気がする。
ヴァンは、味云々ではなく、パンネロが思い立って作った料理が好きなのだ。

「難儀な小僧だな、おい。」
「何事だ?廊下まで声が聞こえたぞ。」
「あ、ノア。お帰り。」

ウォースラがうんざりした様子で応じた直後、ガブラスが入って来た。
驚いている様子の弟に、バッシュがグラスに注いだ水を差し出す。
そしてガブラスの姿を見た途端、ヴァンの腹の虫が鳴った。
どうもヴァンの中で、ガブラス=飯と言う認識がすっかり出来あがっている様だ。
グラスを空けたガブラスもその事に気付いたらしく、うんざりした様な、困った様な、何とも言えない表情を浮かべている。

「昼食を摂っていないのか?」
「食べた。けど、残した。」
「どこか具合でも?」
「悪くない。」
「?」

小首を傾げたガブラスに、バッシュが何事か耳打ちする。
ガブラスは何度か頷いて、ヴァンの正面に座った。

「バッシュから大体の事情は聞いた。」
「うん・・・・・・・・・・・。」
「お前は誰かの真似をするパンネロが嫌なのか?」
「・・・・・・イヤってほどじゃないけど・・・・でも、それじゃパンネロじゃない気がするんだよ。」
「しかし料理のレシピに限らず、今生きている我々は、概ね先人達の作り出した道の上のどこかを歩いている様なものだぞ?」
「何言ってるかわかんない。」
「だから、例えば飛空艇にしても昨日今日突然出来た物では無いだろう?遥か昔に作られた技術を、今も工夫しながら使っている。」
「・・・・・・・・・・・・うん。そうだな。それはそうなんだけど・・・・・」

ヴァンはまた俯いた。
自分だけが子供みたいな我儘を言っている様な気分になって来たのだ。
もう一度顔を上げさせたのは、バッシュの能天気な声だった。

「でもさ、それってある意味すごい独占欲だよね?」
「ある意味も何も独占欲の塊だろう。」
「いやあ、ヴァンにもそんな気持ちがあったんだねえ。」

ははは、と何故か朗らかに将軍たちが笑う。
ヴァンは意味が分からず、ガブラスを見た。
ガブラスは、腕と一緒に足を組んだ。

「お前はパンネロの作る料理に不満があるのではなくて、パンネロが変わって行ってしまうのが嫌なのだろう?」
「-----------------------え?」
「だってそう言う事じゃないの?パンネロがミゲロさんの店とダウンタウンを往復するだけだったら何の心配も要らないけどさ、色んな相手と喋るって事は、色んな相手から影響を受けるって事だもんね?」
「え?マジ?そう言う事なの?」

バッシュに畳みかけられて、ヴァンは思わず腰を浮かせた。
自分の事なのに、自分が分からない。
頭の中にクエスチョンマークが幾つも浮かぶ。
混乱が頂点を極めた時だった。
ドアが今度は勢い良く開いた。

「失礼します!ヴァン来てませんか!?」
「いるよー。」

血相を変えたパンネロとは対照的に、呑気に応じたバッシュがヴァンを顎先で指し示した。
頭を下げたパンネロが、ヴァンの近くに駆け寄る。

「ヴァン、本当にどうしたの?具合悪いの?今日のごはんは美味しくなかったの?言ってくれなきゃわからないよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「言えないよなあ、そんな事。」
「そうだねえ。難しいねえ。」
「うるさいな!パンネロ!帰るぞ!」
「え?何?いきなり。あ、ちょっとヴァン。」

にやにやと半笑いの将軍達に怒鳴って、勢い良く立ち上がったヴァンは、パンネロの手を掴むなり大股で歩き出した。
パンネロは意味が分からず、引き摺られながらヴァンとバッシュとウォースラを何度も見比べる。

「ヴァン。」
「!」
「あ、ガブラスさんこんにちは。すみません、なんかバタバタして。」
「こんにちは。構わないよ。ヴァン?ヒュムとは皆、生きていれば変わり続けて行くものだ。君も私も、バッシュやウォースラだって変わって行く。」

だから案ずる事は無い。
ガブラスはそう言って、棚から出したタルトを包んで持たせてくれた。

「今日の間食にと思ったが、馬鹿共は要らない様だからな。二人で食べなさい。」
「やった!ありがとな!」
「ありがとうございます。」
「早く帰って食べようぜ!オレ、腹減った。」
「まだごはんあるよ?」
「それも食べる!」

ヴァンは、パンネロの手を握ったまま駆け出した。
後ろの方からバッシュの不満げな声が聞こえたが、そんな事、もうどうでも良かった。
重たかった心は、今はもうダルマスカの空と同じく明るく晴れ渡っていた。


幼馴染ちゃん達の話を猛烈に書きたくなりました。
つかず離れず、でも全く意識してないわけでもなく・・・・みたいな微妙な関係。
ちなみにダウンタウンではとっくに夫婦認定です。

バシュ「ちょっとノア、それ今日の私のおやつ・・・・・・」

ガブ「全く、ヒュムとは変わるものだ。いつから子供をからかって遊ぶ様な悪趣味になったんだ?」

ウォス「-----------------それってもしかして俺の分も渡したのか?」

ガブ「別に一食二食間食しなかったぐらいで死にはしないだろう。」

バシュ「・・・・・・・・・ちなみに何のタルトだったの?」

ガブ「フルーツ。」

バシュ「・・・・・・・・・また作ってくれるよね?」

ガブ「さあな。」

ウォス「orz」

バシュ「orz」

絶対の守護者<3>PageTopごはんどき

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