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きよし夜の

FF12でクリスマス。












「パーティーやりたいんだけど。」
「いつ?」
「どこで?」
「ちょっと、いきなり何言い出すの!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

ふらりと遊びに来たヴァンが、ぽろりと言った言葉に、先ず返したのはバッシュだった。
次いでウォースラが目を瞬き、パンネロの声が引っ繰り返って、ガブラスは書類に目を落としたまま、返事もしなかった。
どうやら聞こえない振りをしたらしい。

「今日聖夜祭じゃん?いつもみんなバタバタしてるから偶には派手に遊びたいだろ。」
「派手にって・・・・みんなでダウンタウン飾り付けたじゃない。料理だって私、がんばるし。それで充分でしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

パンネロが手を腰に当てた。
ヴァンは斜め下を向いた。
当たり外れの激しい料理を作る彼女の”外れ”に一番付き合わされているのは、他ならぬヴァンなのだ。

「良いんじゃない?ね、ノア?飾り付けたって言うし、ダウンタウンで皆呼んでさ。」
「何故私に同意を求める。」

兄の問いかけに、ガブラスは即座に応答した。
関わりたくないのだ。
仕事でダルマスカに来ているのに、子供の我儘でその”仕事”を取り上げられたくないのだろう。

「じゃあ決まりだね。ヴァンとパンネロは買い出し頼むね。」
「はーい。」
「もう、ヴァンったら・・・・・・・・・。」

溜息を吐いて、パンネロは誰にともなく頭を下げた。
止めても無駄だと悟った様である。

「ウォースラ、財布。」
「俺かよ。勝手に決めるな。」
「後で割り勘するから文句言わない。」

差し出したバッシュの手に、ウォースラは渋々財布を乗せた。
バッシュがそれをパンネロに渡すと、パンネロは困った様に小首を傾げた。

「あの・・・・でも、何を買って来たら良いですか?」
「好きなの買っておいで。大丈夫、何とかなるから。」

バッシュは朗らかに言った。
正確には”ガブラスが何とでもする”だろう。
ウォースラは思ったが言わなかった。
無駄ならば言う意味もあるまい。


そして。
ダウンタウンは凄い事になった。
ダウンタウンの住民は元より、ダルマスカ騎士団員にジャッジ、アーシェとそのお付きともなれば人数は膨れ上がるばかりで、地下の騒ぎを聴き付けた市街地の住民も入れ替わり立ち替わり訪れて、そのうち料理や飲み物を持ち寄る者まで現れた。
最早ダウンタウン全体を使った、一大イベントである。
ウォースラの想像の中では、精々がダウンタウンの片隅で孤児達と囁かなパーティをする程度だったが、ヴァンの行動力はウォースラの想定など遥かに凌駕していたわけである。
何せ最終的には砂海亭からも差し入れが来たのだ。

「今ので終わりだ。食材、使い切ったぞ。」
「御苦労さん。」

ダウンタウンを訪れてから、調理場から一歩も出て来なかったガブラスが溜息と共に現れて、大きく伸びをした。
ウォースラはグラスに酒を注いで差し出して、苦笑いを浮かべる。

わあわあ声を上げながら駆け回る子供達と、酒瓶を片手にとっくに出来上がっている大人達を横目に、ガブラスは一気にグラスを空けた。

「お前、食べたか?作ってばかりだったろ?」
「ああ、バッシュが取り置いてくれてたのがある。」
「それだって冷め切っているだろうに。」
「味見で結構腹は膨れているんだ。気にするな。」

言いながら、ガブラスはウォースラの隣に腰掛けた。
ウォースラは酒を注いでやる。

「騎士団員達に大分助けられた。後で礼を伝えておいてくれ。」
「おう。しかしすごい騒ぎだな。ちょっとした祭りだぞ。」
「こんな大事になるとは思わなかった。」

ウォースラは笑った。
どうやらガブラスもウォースラと同じ事を思ったらしい。
賑々しい飾りに、どこからか運び込まれ、そこここに置かれたテーブルの上に並ぶ料理の数々。
楽器を持ち出して来た者が奏で、大して上手くも無いが、どこか温かみのある歌声が響き、喝采が時折起こる。

「やれやれ・・・・・・ヴェイン様の耳に入ったら大目玉だ。」
「そこは安心しろ。騎士団も局員達も王家も住民も全員グルだ。誰が帝国にチクるもんか。」

鼻で嗤ったウォースラを、ガブラスは不思議そうに見て、少しだけ笑った。
珍しい堅物の笑顔に、ウォースラも笑みを浮かべる。

と、そこへヴァンが通り掛かった。
ダウンタウンの子供達と追いかけっこをしている最中らしい。

「あ、ガブラス。今日はありがとうな。すっごい楽しかった。」
「良かったな。」
「ヴァン兄早くー!」
「今行くって!」

急かす子供に応じて、少年は瞬く間に走り去って行った。
全く、忙しない事である。

「そう言えばバッシュは?」
「向こうで詰所の臨時窓口やってる。」
「?」
「ダウンタウンに将軍が来るなんて滅多に無いからな。ここぞとばかりに言われたい放題言われてる。」
「お前は?」
「他人のふり。酒飲んでる方が気楽に決まってるだろ。」

ウォースラがしれっと言うと、ガブラスは俯いて肩を震わせた。
どうやら笑っている様だ。
勝負事など何もしていないのに、ウォースラは勝った気になって、満足げに頷いた。


聖夜祭=キルティア教版クリスマスみたいな感じでお願いします。

さて。いきなり補足です。

バッシュにばかり人が集中するのは、ウォースラはちょっと取っつきにくいからです。
気の良い兄貴肌なのはみんな知っているけれど、それでもバッシュの方が気安い。

あと、費用は将軍’sとガブで五割負担、残り半分は騎士団員と局員達で負担しました。

ウォス「うわっ、結構入ってたんだぞ?あのバカ財布空にして返しやがった。」

バシュ「なんでそんなに持ち歩いてるのさ?使う用無くない?」

ウォス「部屋に酒無くなったから買っておこうと思って。」

バシュ「私ねー、」

ウォス「誰がお前の好きな銘柄聞いたよ。飲みたければ自分で買え。」

バシュ「ノアは辛口の酒が好きだよw」

ウォス「辛口-------------あ・・・あいつの好みも別に聞いてないだろ!」

一気に書いたので、作りが雑ですね。
クリスマスに合わせて何かUpしたいと唐突に思い立ったので、ガブラスさんに頑張って頂きました。

ガブ「全身油臭い様な肉臭い様な魚臭い様な・・・・・・・・・・」

パン「お疲れさまでした!」

ガブ「ああ、君も御苦労だったね・・・・・・・・・・・・ってその期待に満ちた眼差しは何かね?」

パン「今日作ったお料理って、レシピあるんですか?」

ガブ「------------------私の頭の中に。・・・・・分かった。今度書き起こしておくよ・・・・・・・。」

パン「ありがとうございます!わーい!」

ケーキを食べる日&ワンシーンSSPageTop夢に出た。

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