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もう少し。あと少し。

ベルガ×ガブラス

我関せずなガブラスさんと、お預け状態のベルガさん。


















わざと目の前に立つと、ガブラスはちらりと視線だけでベルガを見上げて、すぐに書類に目を落とした。

「まあこれは」
「なあ。」
「?」

話しかけて、真面目な朴念仁殿は漸くまともに顔を上げ、意外な近さに驚いたのか、一瞬だけ目を見開いた。
しかしすぐさま顔を伏せて、仕事に没頭してしまう。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

ベルガは面白くなかった。
折角手を伸ばせば触れられる距離------------------容易く抱きしめられる近さに在ると言うのに、ガブラスはベルガを全く気にしていない。
否。
ベルガに向かって仕事の話をしているのだから、ベルガを認識はしているのだろう。
しかし、そうではないのだ。
ベルガが望むのは、そうじゃない。

軽く鼻を鳴らしたベルガは、ガブラスの書類を持っていない左手の手首を掴んだ。
ガブラスはまた驚いた様だが、構わず形の良い手指を眼前まで持ち上げる。

「おい。」
「何だ?」
「聞いているのか?」
「聞いている。続けてくれ。」
「--------------------------。」

指は然程節は無く、長い。
丁寧かつ綺麗に切り整えられた爪は、細長く、実に形良い。
掌もまあ大きいは大きいが、全体としてはベルガのものよりも一回り小さい気がする。
--------------それでも指の長さは変わらないかもしれない。
断じてベルガが短いわけではない。
ガブラスの指が長いのだ。

余りまじまじと見た事の無い手を、表に裏に丹念に観察していると、視界の端で目を眇めたガブラスが口を噤んだ。
その目は仕事をする気があるのか、と問うている。
そんなもの、あるわけ無いだろう。
胸の裡でベルガは答えた。
何故なら、もう勤務時間は終わっていて、二人とも私服に着替えていて、今ガブラスが持ち込んだ仕事は時間内に片付けられなかったものであり、だがしかし結論を急ぐ内容でもないのだ。
しかしそれを実際口にしては即刻帰られてしまう気がして(恐らく気のせいでは無い)、ベルガは目線で続きを促した。

「現時点では九局からは六名出せる。二局は------------------おい!?」
「ん?」

指先をぺろりと舐めてやった。
素知らぬ顔をしてちらりと様子を伺うと、堅物で知られるジャッジマスターは耳まで赤くなっていた。
必死で書類を抱えているのは、うろたえた拍子に落としかけたからだろう。

「ベルガ、もう少しだから-----------------」
「俺は充分待ったぞ?仕事が終わるまで長かった。その上お前は残業だし。」

ガブラスが残業をすると聞いて、先に定時で上がって延々待ち続けるのが馬鹿らしくなって、結局ベルガも残業してしまった。
仕事をしていれば気も紛らわせられると思ったのだが、無駄に苛ついただけで終わった。
大体今日の分の仕事は時間内に終わっているのだから、ガブラスにしても残業をする必要性は無かった筈なのだ。

ガブラス曰く、仕事をしていないと不安に駆られるらしい。
--------------------何の不安に囚われているのかまでは、教えてはくれないが。


「-----------------------怒っているのか?」
「いや。」
「じゃあ、機嫌が悪いのか?」
「そうだな。」

ガブラスが上目遣いでベルガを見上げた。
怒ってはいない。絶対。断じて。決して。
こんな下らない事で怒るなど、ジャッジマスターの矜持が許さない。
だが、平気でもいられないのだ。
端的に応じると、少しガブラスは考えて、書類をベルガに押し付けた。

「おい?」
「後で目を通しておいてくれ。茶を淹れてやる。」

顔も見ずに、ガブラスがベルガの脇を通り過ぎる。
ベルガは振り返って、思い切り手を伸ばした。
ぎりぎり掴めた腕を力任せに引き寄せると、ガブラスは背中からベルガの胸に飛び込んで来た。
そのまま、片腕で抱き込み、肩に顔を埋める。

「-------------------茶ぐらい飲んだらどうだ?」
「後で良い。」
「後は淹れてやらんぞ。」

多分無理だ。
ガブラスは淡々と言って、ベルガの腕に手を添えた。


ガブラスさんの理想としては、ヘロヘロに疲れ切って、シャワー浴びたら即寝れるぐらい仕事したいらしいです。
定時で上がってがっつりベルガと組手をするのも好き。
寝入る前に下手に時間があると、色々(概ねネガティブ方面に)考えてしまって、逆に寝れなくなるから。

ベル「良し、じゃあ要らん事考えられなくなるぐらい責め立ててやるよ。」

ガブ「寧ろ今すぐ寝たいぐらいなんだが・・・・・。」

ベル「マジ!?ちょっ、待て。待て。まだ寝るな!」



一並び&ワンシーンSSPageTop活字の詰まった鈍器&ワンシーンSS

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