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自由の申し子

空賊と武人です。
武人が現役だと思うので、012以前・・・かなあ。
その辺は適当です。












良い加減にしろ。私は百科事典では無い。
溜息交じりに言うと、少年はぱちくりと瞬いて、平然と返事をした。
知ってるよ。人間だろ?

この心情をどう喩えたら良いものか(後々になってもガブラスには分からなかった)、反応する事すら出来ず、呆然と立ち尽くすガブラスに、少年は好奇心旺盛な笑みと共に言い放った。

「今日は何の話してくれんの?」


空賊の二つ名を持つ少年------------------ヴァンがガブラスの領域に入り浸る様になったのは、信じられない理由からだった。
ガブラスが自分と同じ世界から来たと聞いて、興味を持った。
それだけだったらしい。

自分がコスモスの戦士だとか、ガブラスは敵対するカオスの戦士だとか、一番重要で忘れてはならない部分は、”いいよそんなの。オレ、気にしないし。”
の二言で無かった事になった。

最初はガブラスも来るなと言ったのだ。
来る度警戒して、威嚇して、斬り付けた事もある。
それでも、能天気としか言い様の無い少年は、当たり前の様に現れては、元居た世界の、イヴァリースの話を聞きたがった。
余りに何でもかんでも教えてくれとせがむものだから、良い加減面倒になったガブラスが百科事典を例えに持ち出したのだが、真っ向から受け止められてしまった挙句、それも矢張り無かった事にされた。

諦念の溜息を吐いたガブラスは、片膝を立てて座った。
うんざりしているガブラスの心情とは裏腹に、ヴァンは嬉々として傍にしゃがみ込んで、菓子をねだる子供の様にガブラスを見詰めた。
ガブラスは、手袋を外すと、地面に適当に絵と文字を描き込んだ。
口で説明するよりも、図を使った方がヴァンには分かり易いだろうと思ったのだ。

「イヴァリースでは、人間の事をヒュムと呼んだ。」
「うん。うん。他には?ヒュム以外にも生き物っていたのか?」
「バンガ族、ヴィエラ族、シーク族の他にガリフ族、モーグリ族・・・他にも何種類か居る。」
「へーっ。いろんなのがいっぱいいるんだな。楽しそうだなあ。」
「皆が皆、仲良かったわけでは無い。」
「ちぇーっ。つまんないの。」

今の今まで楽しそうだったのに、ガブラスが身も蓋も無い事を言った途端に口を尖らせたヴァンは、しゃがんでいる事に疲れたのか、今度は足を伸ばし、体の後ろに突っ張った手に体重を掛ける様に座った。

「あんたとオレはヒュムなんだろ?他の種族ってどんななんだ?」
「無論種に依って違うが、頑丈だったり、力が強かったり、長寿だったり-----------と言うよりも、数ある種族の中で、ヒュムが一番弱い種族だ。」
「げっ、マジで?そんな中でよく生き残って来れたな。」
「ヒュムには知恵と協調性があったからな。」

キョウチョウセイ?
ガブラスが書き込んだ字に、ヴァンは瞬いて首を傾げた。

「己独りではどうにもならん事でも、誰かの力を借りれば成し遂げられる事もあろう?」
「うん。」

正にコスモスの面々は協調性の塊だろう。
無論ぞれそれ強弱はあるだろうが、少なくともカオスの戦士達よりはずっと仲間意識が高い。
尤もガブラスにはそれは綺麗事としか思えなかった。
突き詰めて考えれば、自分以上に信用出来、当てになる存在は居ないのだ。
地面を凝視していたヴァンは、素直に頷いた後、何故か神妙な顔をしてガブラスを見上げた。

「?何か不明な点でも?」
「あんた、本ッ当に何やらせても上手いんだな。ほら、この絵とかさ。字なんてお手本みたいだし。」
「・・・・・・・・話を聞いていたか?」
「うん、聞いてた聞いてた。」

如何にも適当に頷いたヴァンにガブラスは溜息を吐きかけて、吐くだけ無駄だと思い直したが、次の言葉で結局それは吐き出される事となった。

「あ!そろそろおやつの時間だよな?」


自由な空賊に振り回されれば良いよ!
・・・そう思って書いたお話です。

相手が一回り以上も年下だと、どうしても”大人気ない”と言う言葉が先に立ってしまって、強く出られない武人。
結局おやつは出してあげたんだと思います。うるさいから。

空賊と武人は書けても、空賊×武人にはならない不思議・・・。
何でだろう。空賊の中で、武人=ゴハンくれる人って認識になってるからかなあ。
そもそも空賊×武人て需要あるのか。
うーん・・・ああ、思い付いた。
兄の仇だから武人は憎いけれど、でも優しい武人も知ってるから嫌いになれないジレンマに苦しむ空賊とか!
うん、ディシディアじゃ無くて12でやれって話だね。

空賊「アップルパイうめーっwww」

武人「それを食べたら早く帰れよ。」

空賊「うん。あ、アップルパイ、土産にもらっていい?」

武人「・・・・・・・・・・誰への土産だ。」

空賊「そりゃあコスモスのみんなに。」

武人「却下する。」

空賊「えーっ、なんでだよ!?」

武人「それも一から説明しないと分からんのか・・・・!?」

でもクッキーとか小物のお菓子はこっそり持ち帰った事があるので、武人のおやつが美味しいのはコスモスの皆様も御存知です。

寝違えたPageTop神出鬼没&ワンシーンSS

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