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青イ鳥2<1>

魔人×武人です。
現パロです。
以前書きました、「青イ鳥」と言う話のその後です。

幸せは、見つかるかな。



















平穏な、代わり映えのしない日常に不満を持つのは、贅沢な事だ。
幼少時から波乱に満ちた人生を歩んで来たゴルベーザは、それを良く分かっている。
思い知っている、と言った方が正しいかもしれない。

だから、「それでどうなったの?」なんて問われても、ゴルベーザには答え様も無かった。
第一どうにもなっていないのだ。
以前と変わらない生活が、今も続いているだけなのだから。

コーヒーを一口飲んだゴルベーザを、セシルは不満げに見遣った。
柔らかなウェーブを描く髪が、日差しを受けながら、ふわふわと揺れる。

「あのね、兄さん。それじゃ駄目だと思うよ?」
「何が?相手に気持ちを伝えて、ルームシェアも解消せずに済んで、丸く収まったじゃないか。」
「そう言う問題?」

口を尖らせたセシルは、腕を組んだ。

「兄さんはそれで良いの?兄さんがガブラスに伝えたかった気持ちって、その程度のものだったの?」
「無理を言うなセシル。あれがどう言う男か、お前も分かるだろう?」
「それで片付けてしまったら兄さんの一世一代の決心は何だったのさ?」

セシルは今度は手を腰に当てて、ゴルベーザを睨み付けた。
兄を想ってこその怒りである事は、ゴルベーザにも良く分かっている。
勿論セシルの言いたい事も。
気持ちだけ伝えて合って終わりなんて、幼子のままごとと大差無い。

「ねえ兄さん?キスの一つでもしてみなよ。」
「----------------------。」

ゴルベーザは黙り込んだ。
口に含んだばかりのコーヒーを、危うく吹く所だった。

「セシル。」
「だってガブラスも兄さんの事、好きって言ってくれたんでしょ?じゃあ問題ないでしょ?」
「お前、私の話を聞いていたか?」
「勿論。」

自信満々に頷かれた。
ゴルベーザは溜息を吐いて、頬杖を突いた。

「ガブラスは--------------あれが好きと言ってくれたのは口だけだ。」
「嘘を吐く様な人には見えなかったよ?」
「話は最後まで聞け。ガブラスは私を嫌ってはいないのだろう。だから好きだと言ってくれたのだ。」

若しくはルームシェアをする事に依って、受けられる恩恵を手放したくなかったからだ。
それは流石に自虐が過ぎると怒られそうだから言わないが。

だが、ガブラスは他人に対して執着をしない男だ。
寧ろ意識して懇意にしようとはせず、また踏み込まれない様にしている節がある。
好きだからと言って、その境界線を平然と越える度胸は、ゴルベーザには無い。

「良き友人。それで充分ではないか?」
「全然足りないよ。」
「セシル。」
「兄さんはそれで良いわけ?本気で?もう一度聞くけどさ、兄さんの好きってその程度なの?あんなに悩んで苦しんだのに、今までと何も変わらないのが兄さんの望みだったと言うの?」

一息に、畳みかける様に言葉を続けたセシルは、ここで深呼吸をした。
弟は弟なりに冷静になろうとしているのだろう。

「今は一時的に凌げても、またきっと同じ事が起きるよ。気持ちを伝え合っている分、今度はもっとひどい事になると思う。そうなったら、きっと兄さんは-----------------」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

それも、分かっていた。
分かっていても、ガブラスが以前と変わらない様子なのだ。
だから、ゴルベーザも何も変えない様振る舞っているのだ。
ガブラスが望むなら、それで良いと思ったから。

「セシル、そろそろ帰れ。遅くなるぞ。」
「兄さん!」
「私は大丈夫だから。お前はお前の為すべき事に尽力しなさい。もうすぐ試験だろう?」

一方的に話を切り上げたゴルベーザに、セシルは不満げな表情を浮かべたが、構わず立ち上がると、弟は一瞬だけ泣きそうな顔になって、渋々ゴルベーザに倣った。


騎士は暗黒騎士だとヘタレだし、聖騎士だと妙に強気だしで多重人格・・・?な節があります。
ジョブチェンジに伴って思い切ったと言うか、はっちゃけたと言うか。
どちらの騎士も好きなので、都合の良い様に使い分けさせてもらっています。

魔人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

武人「どうした?」

魔人「・・・・・・・・・・・・いや、離れて暮らすと、ちょっと見ない間に変わるものなのだな。」

武人「弟か?まあ・・・・・共に暮らしていても周囲の環境次第でどうとでも変わるだろう?」

魔人「そうか・・・・・そういうものか・・・・・・・・・・・。」

武人「?」

魔人「暫く見ぬ間にすっかり容赦の無い子になっていたorz」

武人「喧嘩でもしたのか?」

魔人「いや、そこまでは・・・・・・・。」←溜息


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