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ごはんどき

HP版に頂いたアンケートにお応え!リベンジ!
ほのぼの兵士×武人













クラウドがバハムートに立ち寄ったのは、れっきとした用事があったからである。
だから怒られるどころか睨まれる謂れすら無い筈だが、領域に姿を現した瞬間、クラウドは凄まじいまでの殺気を感じた。
どうやら主は機嫌が悪いらしい。
-----------------------それも半端無く。

「何の用だ?」
「少なくとも、あんたに喧嘩を売りに来たわけじゃない。」
「------------------------------。」

もっと可愛げのある言い方もあるだろうが、口から出たのは、更にガブラスを怒らせそうな言葉で。
しかし一度口を噤んだガブラスは、目を眇めてクラウドを見やって、最終的に溜息を吐いた。
今の今まで領域を支配していた殺気も消えた。
クラウドは内心安堵する。

「すまなかった。間が悪くてな。」
「どうした?」

答えてもらえるかどうか分からないが、試しに聞いてみた。
するとガブラスは山の様に積まれた皿を一瞥し、忌々しげに舌打ちした。
皿はどれも汚れていて、食後の様だが、ガブラス一人で食べるには量が多過ぎる様に見受けられた。

「・・・・・・・・・何故奴らは食事時になると次々湧いて出るのだろうな。」

ぼそりと呟かれた言葉に、クラウドは危うく吹き出しそうになった。
ガブラスが誰の事を言っているのか、考えるまでも無く概ねの面子が勝手に思い浮かんだのだ。

「それは災難だったな。」
「次に来たら残らず叩き返してやる。」
「呼んでくれ。手伝う。」

クラウドが言うと、ガブラスは頼む、と応じた。

「時にお前、食事は済ませたのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」

クラウドは密かに苦笑いを浮かべた。
そうやって面倒を見るから集られるのだと、彼が気付く日は来るのだろうか。

クラウドが左右に首を振ると、ガブラスは新しく皿を出して来た。

「食べそびれたままでな。食べるか?」
「食べる。」

頷いたクラウドに、ガブラスは手早く支度を始めた。
自分の食事を返上して、他人に貢献する。
それだけの優しさを持ちながら、どうしてこの男は混沌の戦士として招かれたのだろう。

腕まくりをしたクラウドは、ガブラスの隣に立った。

「手伝う。」
「出来るのか?」
「あんたほどの腕前は無いけどな。」

言いながら、出してある野菜の皮をナイフで剥き始める。
ガブラスは怪訝そうにその様子を少しの間見つめて、やがて気が済んだのかそれとも納得が行ったのか、他の材料に手を伸ばした。
我ながら、もう少し愛想良く出来ないものか-----------------
野菜を凝視しながら自問してみたが、無理だと答えはすぐに出た。
相手の顔すらまともに見れないと言うのに、機嫌を取るなど不可能だ。

しばらく、ナイフの立てる音しかしなかった。
材料を粗方切り分けて、フライパンに火を入れた所でガブラスが口を開いた。

「どうした?」
「?」
「用があって来たのだろう?」

ここへ来て、クラウドは漸くガブラスの顔を見た。
少し見上げなくては視界に入らないのが悔しいが、端正な横顔は、目を伏せていた。
-------------------そうだ。この男も中々相手の顔を見ようとはしない。

「食べる時に話す。それで良いか?」
「ああ。」

短い返事は、肉の焼ける音に掻き消された。
俯いたクラウドは小さく笑う。

あんたの顔が見たくなったんだ、なんて言ったら、あんたはどんな顔するかな。


勿論兵士は後片付けも手伝いました。
着実にポイントを稼ぐ兵士。

武人「で?何の用だ?」

兵士「用が無かったら来てはならないのか?」

武人「・・・・・・・・・」

兵士「違うよ。飯を集りに来たんじゃない。あんたの顔が見たかったんだ。」

武人「・・・・・・・・・・・・・・・・」

兵士「(固まったな)」

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