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やっと書けた&ワンシーンSS

昨日SSとして~とか言っていたワンシーンSSですが、なんとか自分の許容範囲内に収まったので書いてみました。
以前ちょこっと書いた「ヘコんだバッシュを見てみたい」お話。

ワンシーンSS相手に何遍書き直したかってぐらい手を掛けた訳ですが、だからと言って特に出来が良いわけでは無く。

取り敢えず、バッシュが暴走したら最悪と言うか、被害が甚大になると思います。
早めに手を打たないと大惨事。

そんなわけで追記はワンシーンSS。
バハムート戦後ですが全員生存前提です。
双子とウォスとベルガ(名前だけ)と騎士団とジャッジ達。
















ウォースラとバッシュの付き合いは古く、三十八年間生きて来た内の二十年近くになるわけだから、人生の凡そ半分をバッシュと過ごした計算になる。
それほど長い付き合いを続けてきたウォースラでさえ、落ち込んだバッシュを見たのは初めてだった。

弟であり、帝国の公安総局局長でもあるガブラスに寄りかかって、その肩に額を当てたまま動かなくなったバッシュは、時折弟の胴体に巻かれた包帯に軽く触れては溜息を吐いていた。

「ノア?」
「何だ?」
「痛むかい?」
「動かなければ何とも。」

小さな兄の声に、読書中のガブラスは平然と応じてページを捲っている。

「・・・・・・・・・動くと痛いんだね?」
「胴体に穴が開いたからな。当たり前だ。」

傍から聞くと随分シュールな会話だが、ガブラスの胴体に穴が開いたのは事実で、開けたのは他ならぬバッシュなのだ。

淡々とした応えに、バッシュは無言でガブラスを抱き締めた。
ガブラスは本が読めなくなったが、退けとも邪魔とも言わず、バッシュの好きな様にさせていた。


事の発端は合同演習だった。
増え過ぎた魔物の討伐に向かったのは、ウォースラとバッシュ率いるダルマスカ騎士団と、ガブラスとベルガ率いる公安総局と。

混乱の効果を持つ魔物が居ないエリアの筈だったのに、盛大に拡散したミストの影響か、魔物の出現エリアが変わっていた事に気付くのが遅れた。
突如闇雲に剣を振り回し始めた騎士団員が出た時点で撤退するべきだったのだ。

しかしウォースラ達が事態を把握した時には既に遅く、近くに居たジャッジを庇ったバッシュが混乱した時、場に流れた空気は絶望以外の何者でも無かった。
騎士団員が、公安総局員が血みどろになって転がる。
傷口を押さえて悶絶する者。
バッシュを止めようとして帰り討ちに遭う者。

ウォースラは、逃げる拍子に転倒した騎士団員を庇った時、死んだと思った。
バッシュの至近距離だったのだ。
案の定都合の良い”獲物”を見逃さなかったバッシュは剣を構え、ウォースラに出来る事と言えば迫る切っ先をただ見つめるばかりで、せめて年若い部下は助かって欲しいと願うだけで。

その視界に突然黒地に赤く染め抜かれた帝国の紋章が飛び込んで来た時、ウォースラは何が起こったのか分からなかった。
鈍い物音と微かに聞こえた苦鳴。
ガブラスがバッシュとウォースラとの間に割って入ったのだと気付いた時には、稀代のジャッジマスターは血反吐を吐いて膝から崩れ落ちていた。
風を孕んで膨らんだマントの隙間から、剣先の生えた背が見えた。
赤く濡れたその先からは、ぼたぼたと鮮血が滴り落ちて------------------------

「バーーーーーーッシュ!!」

声の限りに叫んだウォースラは、立ち上がりながら走り出していた。
親友の頬を力任せに殴り飛ばして、ガブラスを振り返る。
ジャッジマスターは血相を変えた部下達に両肩を支えられ、辛うじて立っていた。

「局長!お気を確かに!!」
「剣を抜きます!ケアル用意!!」
「準備できました!!」
「良し!押さえろ!」

手際よく指示が飛んで、誰かがガブラスの口に布切れを押し込む。
白かったそれは見る見る赤く染まって、くぐもり、噛み殺された悲鳴と共に剣が引き抜かれた。
すぐさま数発のケアルが当てられて、出血は止まったが、ぐったりとしたガブラスは動かない。
しかし局員達の安堵した様子から命は取り留めた様だ。

詰めていた息を吐いたウォースラは、バッシュを振り返った。
起き上がっていたバッシュは無表情で弟の様子を見つめていて、赤く濡れた手で目許を覆った。


そして現在に至る訳だが。

そもそもあれだけ大量のミストが拡散された事を承知しておきながら、充分な準備をして行かなかった全員に非があるわけだから、バッシュ一人が悪いわけではない。
重傷者こそ出たが不幸中の幸いで死者は無く、ガブラスが体を張らなければウォースラが唯一の死者となったかもしれない事を考えると、ウォースラはガブラスに感謝すべきではある。
が、照れくさくて中々素直に謝辞を述べられない。

どうしたものか考えあぐねたウォースラがちらりとガブラスを見ると、同僚と同じ顔をした弟は、兄の髪を丁寧に撫でていた。


ガブは、バッシュに騎士団員達を殺させたく無かった。
バッシュが傷付くと思ったから。
ウォスはそんなガブの気持ちを汲んで、バッシュもガブを大切に愛してる事を知っていたからこそ殴り飛ばしました。
ガブがバッシュを責めない事が分かっていたから。
責められた方が気が楽になる時もある事を知っていたから。
ノアもウォスもバッシュが好きだから。

とは言え結局ヘコんだ兄のフォローをする弟。

公安総局もダルマスカ騎士団も”プロ”なので実際様々な事態を想定した上で動いていると思います。
なので、今回の様な間の抜けた事はやらないと思いますが、それだと話が作れないのです。
・・・と言う私の事情。



暑かった&ワンシーンSSPageTopただいまです

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