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青イ鳥<6>

一緒に居ると苦しくて・・・

魔人×武人。










今日は定時で帰れそうな事。
夕飯はガブラスが用意する事。
何か食べたいものがあったら教えて欲しい事。

言いながら、身支度を整えたガブラスは壁掛け時計を見上げた。
そろそろ出勤する時間である。
ゴルベーザは一々頷いて、玄関に向かうガブラスの背に声を掛けた。

「ガブラス。ルームシェアを解消しないか?」
「すまん、もう出る。話は後にしてくれ。」

応じた声は間もなくドアの向こうに消えた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

ゴルベーザは目を瞬いた。
淡々と問うたのが悪かったのだろうか。
己としてはガブラスが驚くと思っていたのだが、実にあっさりとしたものだ。
肩を竦めた所でゴルベーザの携帯電話が鳴った。
テーブルの上に置いてあった電話を取る。

『おい、お前さっき何て言った?』
「・・・・・・・ああ、ガブラスか。」

相手を確認せずに出たものだから、一瞬誰からかかってきたのか分からなかった。
誰だか分かった後は、つい笑ってしまった。
どうやら時間差で驚いた様だ。

『ああ、じゃない。どう言う事だ?』
「どう言う事も何も無い。そのままの意味だ。」
『-------------------------------。』

穏やかな声で応じると、暫くガブラスは黙り込んだ。
代わりにコツコツと硬質な足音が聞こえる。
もう駐車場に着いたのだろうか。

「色々考えたのだが--------------------私はお前の傍に居るわけにはいかない様だ。」
『何故?何か気に障る事でもしたか?』
「いや。お前のせいではない。お前は何も悪くない。」

もっと苦しいかと思ったが、意外に頭は冷静だった。
ゴルベーザは目を伏せる。
悪いのは自分だ。
”友人”として共に在る事に耐えられなくなってしまった。
かと言って思い切る事も出来ず、況してやガブラスの意思を無視する様な真似もしたくない。
それでも体は、心は貪欲にガブラスを欲するのだ。
日毎夜毎、心の裡に潜むけだものは存在感を増している。
このままでは欲望が理性を上回る日が来るかもしれない。
そしてそれはゴルベーザが思っているよりも近いかもしれない。
そう思ったら、そう考えたらガブラスの傍に居る事が怖くなった。
ゴルベーザを信頼してくれている気持ちを裏切るのが恐ろしくなった。

(我ながらなんと意気地の無い事よ-----------------------)

ゴルベーザは自嘲する。
しかし笑みはすぐに引っ込んだ。
耳元から未だ嘗て聞いた事が無い程低い声が聞こえて来たからだ。

『---------------------------------おい。』
「なんだ?」
『帰ったら理由を話せ。じゃあな。』

ぶつりと無情な音を立てて、電話は切れた。
電話を耳から離したゴルベーザは天井を見上げる。
そのまま壁の時計に視線を移して、溜息を吐いたゴルベーザは出掛ける支度を始めた。


ゴル兄さんがヘタれたよ!
-----------------とまあ爽やかに言いつつ、前話より話が飛んだ感じが否めない今回でございます。
間に二人の日常的な話を挟もうかとも思ったのですが、ここは一気に進展させてしまおうと気分が変わっただけです。

ゴル兄さんはガブラスを気遣ってと言うよりは、ガブに嫌われたくないから思い切れない模様。
だからと言って何も無かった事にするにはもうどうしようもない所まで追い詰められていて、でも一緒に住んでいる限りは毎日ガブの顔を見るわけで。
いやあ、ジレンマって楽しいなあwww

・・・とまあ他人の不幸を嗤う悪趣味はさて置いて。

ゴルガブって純愛なイメージなのですが、私だけ?
そのイメージを壊さない方が良いのか、思い切った方が良いのか自分でも良く分からない・・・。

そんな理由PageTop大失敗

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