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昏黒の夢<4>

真意が見えないのは怖い。















ヴェインの部屋を訪れたガブラスは、既に私服に着替えていた。
仕事が終わった頃を見計らって呼び付けたが、忠実な(振りをした)臣下は、ヴェイン自らが扉を開けると一瞬驚いた様子を見せ、しかしすぐさま表情を引き締めて、丁寧に一礼した。

「酒にするかね?」
「いえ、もう少し仕事をしたいので。」

促すと、今度は小さく礼をしたガブラスは、どこか緊張した面持ちで椅子に腰掛けた。
堅い返事をヴェインは鼻で笑って、ガブラスの希望通りカップに紅茶を注いでやる。
ガブラスはまた頭を下げて、華奢な作りのティーカップを手に取った。

一見無表情だが、ガブラスは戸惑っている様だった。
当然だろう。
今までヴェインが自室に呼び付けた事など無かったし、ヴェインが手ずから茶を淹れると言うのも初めてで、更に言えば無駄の一切を嫌うヴェインが、中々本題に入ろうとしないのも、これまでに無かった事だからだ。

ヴェインは壁掛けの時計を見上げた。
ガブラスが茶を飲んでから、何分が経っただろう。
ガブラスが釣られて時計を見上げる。
時刻は、そろそろ深夜帯に差し掛かろうとしていた。

「ヴェ-------------------------。」

ヴェインの名を呼びかけたガブラスが、口を開いたまま動きを止めた。
毛足の長い絨毯のおかげか、カップの落ちた音は殆どしなかった。
ガブラスは転がったカップと、そこから流れ出た紅い茶を無言で見つめ、次いで小刻みに震える己の手に、視線を移した。
やがてそれはヴェインに向けられ、信じられぬとでも言いたそうな表情を浮かべた直後、崩れる様に椅子から落ちた。

ヴェインは、壊れなかったカップを拾い上げる。
倒れ伏した恰好のまま、ガブラスは動かなかった。
否。動けないのだろう。
僅かに指先が絨毯を掻いているが、それが限界に違いない。

「安心したまえ。命に障りあるものではない。」
「ヴェ・・・イ・・・・様・・・?」

顔の傍らに膝を着いてやると、蒼灰色の瞳だけがぎこちなく動いて、ヴェインに向いた。
ヴェインは殊更優しく笑んでやる。

「お前が悪いのだよ?黙って私に仕えていれば良かったものを。」
「そんな・・・・・・」

理不尽なとでも言いたかったのだろうか。

しかしガブラスは言葉を飲み込むかの様に、口を閉ざしてしまった。


ドス黒いヴェイン様って思っていたより難しかったデース・・・。

ヴェイン様は、上手く自分の感情を相手に伝えられないイメージがあります。
采配は上手いんですよ?
でも、ラーサーを可愛いと思っても、会ったら声をかけるのが精一杯で、それも「変わりないか?」とか、当たり障りのない挨拶程度のものしか出来なくて。

本当は抱き締めてやりたい。
一緒に過ごしてやりたい。
でも、出来ない。

そんなイメージです。

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