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現在過去未来<5>

<4>の続き。

バル、気付いてなかった。



フランは今度は浮かんだ笑みを隠すことなく、
バルフレアとその手に在る機工学書を見比べた。

「なんだよ?」
「当時から彼は局長だったの?」
「ああ。それが?」
「それでかしら?貴方が彼に逆らえないのは。」

フランの言葉にバルフレアは一瞬考えて、
盛大に眉を寄せた。

「・・・笑わせるなよフラン。そもそも勤めてた局が違う。同じジャッジったって接点なんて無かったんだぜ?」
「あらそう。」

納得する言葉を口にするくせに、
フランは相変わらず笑いながらバルフレアを見る。

「それに逆らえないわけじゃない。あんな本もわからないアホが気の毒になったのさ。」
「そう。」

笑いながら、フランは返事をしただけだ。
しかしバルフレアは更に眉を寄せると、
選び出した一冊を手に大股でレジへ向かって行った。


フランと話をして。
少しは気が晴れたかと思えば逆に気を塞ぐ結果となってバルフレアはかなり面白く無かった。

こんな時は派手に女遊びでもしたいが、
戻るのが遅くなってガブラスに更に小言を言われるのも癪に障る。

雑に歩きながら、
バルフレアは先程のフランとのやりとりを思い返していた。

ジャッジだった当時、
エトーリアの息子で当たり前の様に機工学に秀でていたバルフレアが勤務していたのは10局だった。

互いの局は隣接こそしていたが、
ガブラスが局に居る事自体滅多に無く、
偶に見掛けても戯れに声を掛ける事が許されるほど彼は暇では無かった。

数居る局長達の中でも頭抜けた才覚と、
帝国を象徴する様な彼の出世譚は帝国民の間では大層な人気で、
かと言って決して驕り高ぶる事は無く、
その人気は公安総局内外共に未だに高い。

対してバルフレアはエトーリアの息子でブナンザの出と言う事ぐらいしか肩書きが無く、
しかし当時から名門の出のジャッジは山ほど居たから特別目立つ存在でも無かった。

無論機工学は得意だったが、
元々公安総局は何かしらの才に富んだ者が集まる場所。
しかも父の後押しがあったのだ。
自慢できるほどの事ではなかった。

だからこそ。
今より遥かに若造だったバルフレアの目にも、
才覚一つで外民からジャッジマスターにまで伸し上がったガブラスは他の局長達とは一線を画して映った。
認めるのは癪だが確かに憧れていた。


そこまで思い返して。
ふとバルフレアは何かを思い出しかけた。

先程は無いと言い切ったが、
当時、ガブラスと接点があった様な気がする。
しかし、今、こうやって思い出す事も難儀するほど、
些細な出来事だった覚えしか無い。

些細でも、下らなくても思い出せないと気になるのは人の性か。
眉を寄せたバルフレアは脳をフル回転させながら歩みを進めた。

→<6>


ファムラン少年=10局説はオリジナルです。
でも一番可能性が高いかな、と。

フランが完全に面白がってますな。
後でアーシェ辺りに話が行ってからかわれるんじゃないのかな?
バルフレアが。

試しに。PageTopただいま。

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