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ローゼンバーグさん家の家庭の事情<1>

アンケートにお応え!
バッシュ×ガブラス・・・と言っても兄弟愛の範囲は越えないです。


リーマンパロです。
リーマンと言うか現パロと言うか・・・まあそんな感じ。

タイトル長いね!でも他に思い付かなかったんだよ・・・。
元ネタ分かる人、何人いるかなあ・・・(遠い目)











玄関のドアの開く音に、リビングで退屈凌ぎに捲っていた雑誌を閉じたバッシュは腰を上げた。
時計を見上げてから玄関まで出迎えると、弟は丁度革靴を脱いだ所だった。
今の時刻は俗に言う”草木も眠る丑三つ時”と言うやつだ。

「お帰り、ノア。遅かったね?」
「残業。」
「他に理由があったら驚きだ。」

ぼそりと呟いた声をきちんと捉えたバッシュは、几帳面に締められたネクタイを抜いてやりながら、にこやかに応じた。
「でもね?幾ら忙しくてもメールの一つぐらい送れるだろう?携帯忘れたの?」
「携帯・・・・・・。」

またも呟いたノアがのろのろとスーツのポケットを探る。

「あった・・・・・。」
「そう、良かったね。」

今度はジャケットを脱がせてやって、次に外した腕時計を受け取って、下駄箱の上の小物入れの中に収める。
もう少し小言を言ってやろうかと思ったが、既にノアの頭は前後に振れていて、自力で立っている事自体が奇跡と言った様相だ。

「ノア?良い子だからまだ寝ないで?シャワー浴びてから、ね?」
「シャワー・・・・。」
「ノア?ノーア?せめて汗は流そう?」

もうバッシュの言葉を単語で繰り返すだけになってしまった弟は、バッシュに寄りかかるなり動かなくなってしまった。
抱き留めたバッシュはその背を叩いたり、髪を掻き混ぜたり、何とか起こそうと試みるが、ノアは反応しない。

「あのね、ノア?人の顔を見るなり寝るのは止めなさいって何度言ったら覚えるんだい?」
「うるさい・・・。」
「もう、そんなザマでどうやって運転して来たんだよ。」

今まで何度も問うてきた疑問を今日も繰り返しながら、バッシュは抱えた弟をバスルームに放り込んだ。
手早くワイシャツのボタンを外してやってから、軽く頬を叩いて目を覚まさせる。
ノアは不機嫌そうな表情を浮かべたが、バッシュも譲ってやるつもりは無い。
何せ潔癖症の弟がシャワーも浴びずに寝たりしたら、次の日は大変な騒ぎとなる事請け合いだからだ。
毛布やシーツ、枕は全て洗濯、洗えないベッドには家中にある消毒液の類を全て撒くぐらいの事はし兼ねない。

「ノア?シャワー。分かった?」
「・・・・・・・・・・・・・。」

頷いたのを確認してバッシュがバスルームから出ると、重い溜息を吐いたノアはのろのろと立ち上がった。


シャワーを浴びて少しはすっきりしたのか、バッシュが小言と一緒に出してやったマグカップを手にしたノアは、淹れたてのコーヒーに息を吹きかけて冷ました。
猫舌なのだ。

「ごはんは?」
「要らない。」

濡れた髪をタオルで拭いてやりながら問うと、返事は短いものだった。
目を眇め、片眉を跳ね上げたバッシュは手を止め、弟の頬を両手で挟んで力任せに仰向かせた。
ぐきりと首が音を立てて、ノアは途端に不機嫌そうな表情を浮かべる。

「痛い。」
「食べたかどうか聞いているの。」
「食べた。」
「何を?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

答えない辺りきちんと食べた訳では無さそうだ。
そもそも食べていなくて、その場凌ぎの嘘を吐いたのかもしれない。

「な・に・を・食・べ・た・の?」
「・・・・・・差し入れのサンドイッチ。」
「幾つ?」
「一つ。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」

一言ずつ切り離して問うと、ノアは溜息と共に漸く答えた。
バッシュは口元に笑みを浮かべたが、目は笑っていない。
サンドイッチは軽食の代名詞の様な食べ物だ。
案の定、ノアはバッシュと目を合わそうとはしなかった。

しかし後は寝るだけの状態の今、食べろと言ってもノアは絶対に応じない事もバッシュは分かっていた。
溜息を吐いて、話題を変える。

「あまり眠い様なら車は置いて来なさい。事故でも起こしたらどうするつもり?」
「運転している時は眠くない。」
「じゃあどうしてその気合をシャワー浴びるまで保てないんだよ。」
「帰って来たんだから良いだろ。」

尖った口先は拗ねているのか、それともコーヒーを冷ましているのか。
それにしても可愛げの無い言い草である。

「全くもう、いつからこんな可愛く無くなってしまったんだろう。」
「いつから俺の事可愛いと思ってたんだよ。」
「生まれた時から。」
「すごいな。三十六年間も幻覚を見続けているのか。病院行った方が良いぞ。」
「本当に可愛くないね?」
「おい。」

ぐ、と口の端を引き下げたバッシュは弟のカップを取り上げた。
取り戻そうと伸びて来た手を避けて、代わりに軽くその甲を叩く。

「返せ。」
「そうだなあ・・・・昔みたいに”お兄ちゃん”って呼んでくれたら返してあげても良いよ?」
「ふざけるな。」

明らかに苛立った様子の弟に、バッシュは敢えて優しく笑んで見せる。
ノアはカフェイン中毒でニコチン中毒だ。
コーヒーを飲んで漸く人心地着いた頃合いだけに、今コーヒーを取り上げられるのは苦痛以外の何者でも無いのだろう。

「ノア?”お兄ちゃん”は?」
「------------------------。」
「ほら、呼んでごらん?」
「---------------------------------------もう良い。」
「おや。」

掠れた低音と共にノアは腰を上げた。
不機嫌の塊の様な険悪なオーラを纏った弟は、間の抜けた声を上げたバッシュを睨み付けると、何も言わずに背を向けた。
マグカップをテーブルに戻したバッシュはノアの腕を掴んで引き留めた。

「ノア?」
「うるさい。寝る。」
「そう。じゃあ”おやすみ”は?」

ノアを引き寄せたバッシュが頬を向けると、ノアは眉を寄せたが、しかし結局溜息を吐いてキスをしてくれた。
バッシュもノアの頬にキスを返すと、粗方乾いた髪を掻き混ぜてから手を放す。

「おやすみ、ノア。」
「ああ。おやすみ、兄さん。」
「!」

不意打ちで呼んで貰えるとは。
驚いたバッシュは、片付けようと弟のマグカップに手を伸ばしかけた中途半端な姿勢のまま、動きを止めた。
我に返った時には弟は既にリビングを出て行ってしまっている。
全く、なんて可愛い弟なのだろう。

「・・・・・・・あ。しまった。」

明日も残業になるのか聞くのを忘れてしまった。
一瞬追いかけようかと思ったが、止めた。
今日も残業の予定は無かったはずなのに、帰ったのはこの時間だ。
聞くだけ無駄に違いない。

苦笑いを浮かべたバッシュはノアのカップをシンクに置いて、火の元の確認を終えてリビングの電気を消すと、寝室のある三階へと向かった。


双子のお家は戸建です。三階建て。
一階部分に車庫。二、三階が生活空間。
親の形見で名義はバッシュ。
間取りは・・・これから考える。

車は二人とも持っていて、バッシュは大型SUV、弟はスポーツ系の車のイメージです。

兄の前でなら気を抜く事が出来るツンデレ弟と、そんな弟が可愛すぎてどこにもお嫁にやりたくない兄。
そんなコンセプトで。

ワケわからんPageTopソロで!

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声フェチでオッサン好きのヘタレ。
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