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昏黒の夢<2>

今回のメインは可愛いラーサー様。













数時間後、ヴェインはラーサーと朝食を摂っていた。
時間が無い時などは執務室で独り仕事を片付けながら食べるが、今日はラーサーが一緒に食べたいのだとヴェインの部屋までやって来た。
無論ヴェインに断る理由は無い。
二つ返事で応じたヴェインにラーサーは大層喜んで、早速近くに居た女官に言付けをしていた。


「今日は午後にアルシドが来るんですよ。」
「ほう?」

ヴェインが頷いて見せると、目玉焼きの白身を飲み込んだラーサーは、アルシドはビュエルバ土産を持って来てくれるのだ、と嬉しげに笑んだ。
愛らしい笑顔にヴェインも相好を崩す。

この無邪気な弟は、ヴェインの胸の裡に何が巣食っているのか、知りもしないのだろう。
ラーサーの喋る声を聞きながら、ヴェインは食後のコーヒーを口にした。



ラーサーは午後だと言っていたが、実際にアルシドが姿を現したのは正午の鐘が鳴る前だった。
その目的を察して、舌打ちをしたヴェインは執務室を出た。
警護のジャッジが何事かと寄って来たが、構わぬ様制して廊下を渡る。

公安総局に入ると、兜越しでも分かるほど血相を変えたジャッジがどこぞへと駆けて行ったが、ヴェインはどうでも良かった。
気になるのは、ガブラスが、そしてアルシドがどこに居るかだ。

窓越しに、各棟の一階から上階へ、順に視線を巡らせる。
局員に呼ばれたのか、ザルガバースが小走りにやって来るのが視界の端に入った。

「閣下、どうかされましたか?」
「どうもしない-----------------いや、ガブラスは?」
「ガブラス・・・ですか?」

ザルガバースは一瞬面食らった様子を見せたが、すぐにきりりと表情を引き締めると、頭を下げた。

「申し訳ありません。存じ兼ねます。恐らく局に居ると思われますが----------呼びましょうか?」
「いや、それほどの用でも無い。卿も戻れ。」
「はっ。」

ヴェインの言葉にザルガバースはもう一度頭を下げ、踵を返した。
しかし残された局員達は落ち着かない様で、微かに苦笑いを浮かべたヴェインは、今度は皇帝宮へと向かった。


「お戻りになられましたか。」
「-------------------------。」

ガブラスが居た。
アルシドと共に。

アルシドは、上機嫌な様子でガブラスの肩に手を置いていた。
ガブラスが、何故平然としているのかが分からない。

「午後からでは無かったのかね?」
「思いの外早く用が済んだんですよ。」

それはアルシドの予定の話だろう。
ラーサーの予定は考慮していないと言う事か。
ヴェインは目を眇めた。

「それで、まだラーサーが忙しそうなのでガブラスに皇帝宮を案内して貰っていたんです。」
「そうだったのか?」
「違うんですか?」

怪訝そうに見上げたガブラスを、アルシドも似た様な表情で見下ろす。

「暇に任せて貴様が勝手にそこらを出入りしない様、見張っていたつもりだったのだが。」
「まあ似た様なものですよ。解釈の違いです。」

アルシドの明るく笑い飛ばす声が不快だ。
振り払う様に首を振ったヴェインは、アルシドを敢えて無視した。
ここで構うと要らぬ事を言ってしまいそうな気がする。
ヴェインが執務室に入ると、ガブラスはすぐに追って来た。
ガブラスが口を開いたのは、扉が完全に閉まってからだった。

「お探しでしたか?」
「大した用ではない。」
「御足労をお掛けしました。」

ガブラスは深く頭を下げた。
全く、耳の早い事である。
顔を上げたガブラスに表情は無く、それが何故かヴェインの気に障った。


ヴェガブでも兄上がブラコンである事には変わりありませぬ。
だってラーサー様可愛いしね!
無邪気なラーサー様はヴェイン様にとっても数少ない癒しで、弟で和んで仕事に励んで、アルシドに邪魔をされてガブに当たって(本人は冷静なつもり)、でもガブは軽く受け流してリアクションが薄くて・・・とかなんとかそんな感じで日々帝国は回っていたら良いよね、と。

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