FC2ブログ

誰にでもある日常。

天然ツンデレの武人が大好きで仕方が無い幻想。
と、性根は優しい武人。

「何やってんだ?」
「見てわからんか。」

つれない声に見たままを述べるならば、
ガブラスは座って己の装備品の手入れをしていた。

既に磨き終わったらしい胴や足回りの大きなパーツが横に退けられている。
そのどれもが戦いを潜りぬけて来た証とでも言う様に、
細かな傷が随所に刻まれていた。

顔も上げないガブラスの傍らにしゃがみ込んだジェクトは、
頭の上から足の先までじっくりと時間をかけて見つめた。

さすがにそれだけ凝視されたら居心地が悪いのか、
ガブラスが手甲を磨いていた手を止める。

「・・・・何だ?」
「・・・いや、珍しいと思ってよ。」
「?」

装備品を手入れするに当たって、現在のガブラスは黒一色のインナー姿だ。

いつ見てもきっちりフル装備の印象が強いガブラスの、
こんな無防備な姿を見たのは初めてかもしれない。

着太りするのか、それとも甲冑が大きめに作ってあるのかは知れないが、
今のガブラスはフル装備の時よりも一回り細身に見えた。

「いつもしてんのか?」
「何を。」
「手入れ。」

磨かれている最中の装備品を指差すと、驚いた様に目を見開かれた。
その反応に、ジェクトも驚く。

「卿は手入れをせんのか。」
「そんな上等なもん、持ってねえもん。」
「・・・・・・・・。」

手の動きが一瞬止まった。
ガブラスの表情は変わらなかったが、ジェクトは明らかに呆れられたと感じた。
それが分かるぐらいには彼の事を見て来た自負がある。

「・・・上等か下等かは別として。肝心な時に使えない装備品に意味があると思うか?」
「あ?」
「例えば錆ついて可動しない防具、切れ味の落ちた刀剣。」
「・・・ああ、成程な。」

ジェクト自身は己が振るう剣の手入れなど面倒がってしないが、
ガブラスの考えにも納得できた。

元々の職業がスポーツ選手である自分と、
軍人であるガブラスの考え方に相違があるなど
当たり前の事なのだ。
戦う事が生業の彼にとって、装備品の手入れは大事な事なのだろう。
筋トレがジェクトにとって大事である様に。

「なあ。」
「終わるまで待て。」

それにしても取りつく島も無い。
しかしこれでめげていたらガブラスの相手が到底務まらない事も、
短くは無い付き合いで学んでいた。
尤も彼自身は相手など望んでいないのだろうが。

磨き終えたのか、手甲を目の前に翳して真剣な眼差しで
表と裏面のチェックをしているガブラスは
もうジェクトの事など気にも留めていない様だった。

少しだけ、腹の奥がざわめく。
端正な横顔の中で、ブルーグレイの瞳だけが眇められたり上下に移動したりしていた。
その瞳は、ジェクトを見ない。

軽く持っているだけのそれを、横から攫った。
一瞬唖然として、しかし眉間に深い皺を刻んだガブラスが思い切り睨みつけて来る。

「返せ。」
「折角俺がいるんだからよう、こんなもん見てるよりもっと楽しい事しようぜ?」
「終わるまで待てと言ったはずだが。」

睨みつけて来る視線は強烈な怒りと言う意思を伴っている。
しかしジェクトも面白くないのだ。

「終わっただろ。」
「まだ残っている。」
「後ででいいじゃねえかよ。」
「良くない。」

互いに暫し見つめ合う-----------否、睨み合う。

先に目を逸らしたガブラスは目を伏せ、深い溜息を吐いた。
それに気を取られた隙に手甲を奪い返される。

しまったと思った時には遅かった。

しかしガブラスはそれを整備前の装備品らの一番手前に置いて、
ゆっくりと片膝を立てて抱えた。


「それで?卿は何をしたい。」
「!・・・そうだなあ。」

途端に上機嫌になった男に、ガブラスは片眉を跳ね上げ、苦笑いを浮かべた。



武人は実は面倒見が良いんだと思う。
そして我慢強い。

生まれたその瞬間から奔放な兄に鍛えられてきたから(笑)

武人のインナーってタイトだからスタイルがモロに出ると思う。
別に体格が細いわけではないけれど、全体的なバランスが整っていてラインが綺麗なんだと思う。
父ちゃんメロメロ!

君と2人で <後>PageTop君と2人で <前>

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://gamecomic.blog27.fc2.com/tb.php/21-73536a5c

プロフィール

高槻幽炎

Author:高槻幽炎
声フェチでオッサン好きのヘタレ。
ビバガブラスw

カレンダー

06 | 2019/07 | 08
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
最新コメント
最新記事
ブロとも申請フォーム
QRコード

QR

リンク
投票所
RSSリンクの表示
検索フォーム