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現在過去未来<2>

現在過去未来の続き。
ノアの印象はこんな感じ。

己のカップにたっぷりのミルクと砂糖を入れて延々混ぜ続けていた少年の手が漸く止まった。

しかし飲む訳でもなく湯気の消えた液面をじっと見つめ、
次に脇に置いた本の表紙に視線を向ける。

いつも明るい彼にしては珍しく落ち込んでいる様に見える。

「ヴァン?」
「・・・オレ、バカだからこの本難しくてさ。良くわからないんだ。」
「ん~・・・その本は確かに難しいよ。私も少し見てみたけれど全く。」

ノアはわかった?

兄の問いにノアは返事をしなかった。
黙って自分が淹れたコーヒーに口を付けた瞬間、
またもや部屋のドアが突然開いた。

この部屋を訪れる者はノックというものを知らないらしい。

顔を出したのはヴァンに本を貸したバルフレアであった。

バルフレアは部屋の中の面子を視線を一巡させて確認し、
機嫌良さそうに片眉を跳ね上げた。

「お、ガブラスが居るのか。丁度良いや。」
「断る。」
「まだ何も言ってないだろ?」
「何を言われても断る。」

取りつく島も無い。
普段からそういった傾向は強いが
今回はどうも機嫌そのものが宜しく無い様だ。

「どうしたんだ?」
「さあ。今しがたまで普通だったよ?」

そっとバッシュの傍に移動したバルフレアが小声で聞いてみるも
バッシュにも理由はわからない。

元々ノアはあまり多くを語るタイプでは無い。
喋る時は喋るが、話さないとなると何を言っても話さない。

苦笑いをしたバルフレアはヴァンの向かいに座って長い足を組んだ。
すぐにテーブルに置かれた本に気付いて、手に取る。

「あ、俺もコーヒー飲みたい。」
「自分で淹れれば良いだろう。」
「・・・んだよ、何怒ってんだよ?」

バルフレアが眉を寄せるが、
ノアはやはり答えない。

舌打ちをしたバルフレアは勝手にカップを出してコーヒーを注いだ。

→<3>


”仕事中”をガブラス、プライベートではノアと名前を変えてみた。
今後もそういう使い方、してみようかな。

ノアは気難しいんだよ。

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声フェチでオッサン好きのヘタレ。
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