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Happy Wedding<1>

アンケートにお応え!

ドレガブで結婚式です。

小ネタの「ガブラスとドレイスが結婚するよ」を読んでいないと分かりにくい箇所がありますが、
大筋には関係無いので敢えて読まれる必要も無いかと。

嫁が左?と思われるでしょうが、多分精神的には嫁の方が左側気質。
と言うよりも婿の受け身気質が半端無い。

本ッッッッッッッ当にお待たせ致しました。
















鏡に映った己の姿に、ドレイスは隠れて溜息を吐いた。
もうこれで何度目か数えてこそいないが、少なくとも朝起きてから現在に至るまで、意識してもしなくても溜息は幾らでも出た。

殆どヴェインに押し切られる形で式の日取りを決めて、怒涛の勢いで準備に追われて今日に至ったわけだが、
今日は今日とて気が付いたら身支度に追われていた感が否めない。

「まあ、晴れの日に溜息なんて似合いませんわよ?」
「・・・・すまん。」

こっそり吐いたつもりが聞き咎めた女に窘められてしまった。
彼女はすぐ背後で一心にドレイスの髪を梳いてるのだから、(これもドレイスの憂鬱を誘う原因の一つだがそれは後に述べておこう)聞こえて当たり前と言えば当たり前なのだが。

「旦那様も奥様も大層なお喜び様でございますよ。」
「そう・・・・・・。」

応じたドレイスは正面の鏡越しに女を見る。
老年に差し掛かった女は長年ドレイス家に仕えている女中頭で、ドレイスが幼い頃から身の回りの世話をしてくれていた。
気さくでお喋りな女は面倒見も良く、勿論主従関係が絶対的な前提としてあるが、ドレイスは昔から気心知れた彼女と話すのが楽しかった。
子供の頃に何かと彼女の周囲に纏わりついて歩いて仕事の邪魔だと親に叱られた記憶も残っている。

「・・・本当に良かったのかと思うとな、溜息も出る。」
「まあ・・・・・・・。」

ぼやいたのはドレイスだったが、実際に溜息を吐いたのは女中頭だった。

「お嬢様がおっしゃっていらした様にガブラス様が色恋に興味が無い方だとしても、好きでも無い相手との結婚に踏み切るほど無頓着だとは思えませんわ。」
「・・・・・・・そう、だろうか・・・?」
「それはそうですよ。幾らなんでも結婚の意味も分からないほどではございませんでしょう?」

軽やかな笑い声を聞きながら、ドレイスは危うく出かけた溜息を噛み締めた唇で封じた。
漸く迎えたはずの結婚式。
この日に備えて仕事を含む色々な調整をするのに手いっぱいで何か考える暇も無かったが、
ここへ来て不安が次々と怒涛の如く押し寄せて来るとは思わなかった。

別室ではガブラスも着替えをしている筈である。
次に顔を合わせるのは大聖堂でになるが、ガブラスはそこに居てくれるだろうか。
ドレイスを待ってくれているだろうか。

「まあ!なんてお顔をしていらっしゃるんです?」

批難する様な声色にドレイスは引き攣った。
顔を覆いそうになって、その手が既に純白の手袋に包まれている事に気付いて今度は泣きそうになった。

長年男達に混じって剣を振るい続けて来た結果、体はすっかり筋肉質に変わっていた。
加えて全身には新旧問わず傷跡がそこここに散っている。
平素短くしている髪は結婚式だからと突然長く伸びるわけも無く、化粧し慣れていない顔は色々塗りたくられて違和感だらけだ。
立ち居振る舞いも女性らしさからは遠くかけ離れていて、どこから誰が見てもドレスが似合うわけが無い。
それでどうして陽気に振る舞えよう。


「・・・・・・・・・そんなにひどい顔をしているだろうか?」
「少なくともこれからお式に臨まれる方のお顔ではありませんわね。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「ほら、しゃんとなさいませ!生涯に一度の晴れの日ですわよ!」

威勢の良い声に思わずドレイスの背筋が伸びる。
その様がおかしかったのか、女中頭は声を上げて笑った。
釣られて笑ったドレイスに満足げに頷く。

「さ、そろそろお時間でございます。」
「あ、ああ。」
「いけません!今日ぐらい男言葉は御遠慮なされませ!」
「・・・・・すみません。」

幼少時、これでもかと叩き込まれたものの、公安総局の引き出し奥深くに片付けてしまった言葉遣いを必死で思い出す。
素直に詫びたドレイスに、女中頭は恭しく手を差し出した。
その手を取り、ドレイスは立ち上がる。
履き慣れない靴は不安の塊だが、なんとか転ばずに済みそうだ。

控室の扉の傍に控えていた女中がゆっくりとドアを開けた。
その向こうに立っていたのは、これから大聖堂まで共に歩く父親だ。

「父上・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」

父は何も言わなかった。
何も言わず、女中頭からドレイスの手を受け取った。


毎度の事ながら、予想以上に長くなってしまったので分けました。

帝国の結婚式ってどんな感じなんでしょうね。
勿論身分や予算によって大分変わるのでしょうが、ガブラスとドレイスの社会的地位や、ドレイスの家名を考えると多分その辺の式場借りて・・・とは行かないかな、と。


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