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報告<1>

アンケートにお応え!
ドレイス×ガブラスでございます。

ガブドレ結婚後。
この時点で捏造甚だしいですが、捏造大爆発ってぐらい話を作っているので閲覧される際は御注意下さい。













この日、ドレイスはガブラスと公安総局の飛空艇発着場に居た。
珍しく二人揃っての休日で、ドレイスは仕事以外で発着場に入るのは初めてだ。

誘ったのはガブラスだった。
ガブラスに誘われるのは稀有な事で、ドレイスは一も二も無く応じたが、現在に至るまでガブラスの目的は良く分かっていない。

別に構わなかった。
ドレイスはガブラスと共に過ごせれば、どこでも、何でも良いのだ。
それこそ地の底でも、牢獄の中でも。


二人の姿に気付いた整備担当のジャッジが敬礼をすると、一台のパンデモニウムに案内してくれた。
アトモスと同型で、謂わば双子の様な位置付けのパンデモニウムはジャッジ専用の飛空艇だ。
塗装は勿論、内装も装備もアトモスのそれとは格段に違っている。


「ジャッジザルガバースよりお話は伺っております。」
「勝手を言ってすまんな。彼にも宜しく伝えておいてくれ。」
「了解しました。お気を付けて。」

局員と言葉を交わすガブラスの声を聞きながら、ドレイスはパンデモニウムに乗り込む。

中には局員を奴隷同然に扱うジャッジマスターも居るが、ドレイスはガブラスが局員を見下す姿を見た事が無かった。
だからこそ九局は他の追随を許さぬ団結力と機動力を持ち、他の局から一目置かれているのだ。
勿論九局以外の局員に対しても贔屓や毛嫌いをする事もなく、それがガブラスの人気の高さの一因にもなっている。

ドレイスはだからこそガブラスが大好きで、そんな彼と共に人生を歩んで行けると思うと胸が熱くなった。


「待たせたな。」
「いや。」

ガブラスがパンデモニウムに乗り込むと、局員は何事も無かったかの様に扉を閉めた。
唖然とするドレイスが見つめる中、ガブラスが操縦席に座る。

「え?あ・・・貴方が操縦するのか?」
「余人を連れて歩きたくは無い。」
「余人・・・・・。」

それはつまりドレイスは余人では無い、と言う事だ。
ガブラスの中で、特別だと言う事だ。
嬉しさに思わず頬を染めてしまったが、計器やスイッチ類を確認するガブラスに意識は現実に引き戻された。

「そ、そうではなくて、操縦できるのか?」
「その辺もザルガバースに話してある。」
「許可とかそう言う事じゃ----------------」

ドレイスは絶句した。
ガブラスが操縦桿を引くと、パンデモニウムは何事も無く動き出したのだ。

誘導する局員と敬礼する局員に見送られながら飛空艇は大空へ飛び立つ。

「え?えぇ??ガブラス、飛空艇を飛ばせるのか?」
「他言無用にしてくれ。」
「どうして?アカデミーでは基礎しか勉強しなかったよな?飛空艇の操縦は専攻課程で・・・ああ、専攻受けたのか。」
「受けていない。」
「は?」

ドレイスはすっかりわけが分からなくなってしまったが、だがガブラスは操縦席に座っているし、パンデモニウムは飛んでいる。

「違反だから大きな声では言えんが、昔、ザルガバースに飛ばし方を教わった事がある。」
「は!?」
「若気の至り、と言うやつだな。」
「若気って・・・!」

真面目が服を着て歩いている様なガブラスとザルガバースが揃って規律違反をしていた事に、ドレイスは顎が抜けるかと思うほど驚いた。
そもそも”若気の至り”で操縦できるほど、飛空艇は単純な作りでは無い。

「自信があるわけでなし、普段は操縦したいとも思わんのだが今回は背に腹は代えられんのでな・・・。」
「???」

ガブラスの意図が全く見えず、何気なく窓の外に目をやったドレイスはまたしても驚く羽目になった。
そこには見慣れない風景が広がっていたのだ。

「ガブラス、今、どこを飛んでいる?こんな航路あったか?」
「航路は無い。」
「無い?ならどこへ向かっているんだ?」
「・・・・・・・・・・・着けば分かる。」
「・・・・・・・・・・・・・。」

優しい声にどこかもの悲しさを感じて、それきりドレイスは黙り込んでしまった。
ガブラスも、何も言わなかった。


暫く安定した飛行を続けていたパンデモニウムは、比較的平坦な草原に着地した。
ドアを開けて一歩外へ踏み出したドレイスは周囲を見回し、目を瞬かせる。

荒涼とした平野。
その途中に小高い丘があり、果ての山は雪を被っていた。
視界の所々に建築物の残骸があったが、いずれも朽ち果てていて、長い年月誰の手入れも受けていない事は明白だった。

一つの国の名が脳裏に浮かぶ。
パンデモニウムのエンジンを切ったガブラスが、ドレイスの隣に並んだ。
片手には小さな花束を持っている。

「ガブラス、ここは・・・・・・・。」
「俺が生まれ育った土地だ。」
「・・・・・・・・!」

言葉にならない衝撃。
ガブラスは眉一本動かさなかった。
ここへ来て漸くドレイスにも分かった。
わざわざ私用でパンデモニウムを出した理由が。
既に滅亡した国に通る路は無いのだ---------------------

「おいで。君に来て貰いたい場所があるんだ。」
「ああ・・・・・。」

歩き出したガブラスを、ドレイスは慌てて追った。
胸の押し潰されそうな思いに自身も潰されてしまいそうで、縋る様にドレイスが空いていた手を握ると、ガブラスはちらりと横目で見て小さく笑んだ。

「大丈夫。君が気に病む必要は無い。弱い者が負けるのは世の道理だ。少なくとも今の世の、な。」
「だけど、」
「だから俺は強くなった。強くなっただろう?ドレイス。」
「----------------ああ。貴方は強い。」

ランディス共和国が滅んだ時、ガブラスはまだ少年だったはずだ。
炎火に沈む祖国を見ながら彼を何を思ったのだろう--------------
そしてそこから歩み始めた道の厳しさ、苦しさは想像に難くない。
それらを乗り越えて、今のガブラスがあるのだ。

頷くドレイスにガブラスは頷き返してくれた。
繋いだ手が温かい。


ガブラスさんが飛空艇飛ばせるとか完全に自分設定ですので騙されないで下さい。

当時ドレイスはまだほんの小娘で、ランディスが滅亡したと聞いても「帝国強い!帝国万歳!」と言うのが率直な感想だったのでは、と思います。
まさか将来惚れ込む相手がランディス出身とは想像もしないで、ガブラスと初めて出会った時も「外民風情が」と見下していたのがまさかこんな展開になるとは・・・と言うのがうちのドレガブでございます。

その分ドレイスはガブラスに対して負い目を感じていて、持ち前の強気を出せずに煩悶し続けて来たのだと思います。
ガブラスが無条件に優しいから尚更心苦しくて、辛くて。

なので腹を割って話し合って頂こうかな、と言うのが今回のコンセプト。

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