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みんな貴方を愛してる。<2>

<1>の続き。

おっしま~い!

動かないガブラスの頬をセフィロスの指が撫でる。
しかし、ガブラスは抗う事なく静かに目を伏せた。

セフィロスは目の前の男の様子に内心戸惑った。

己を野良犬などと卑下しながらも、
こんな従順な性格では無かったはずだ。

しかし都合の良い解釈をすれば
ガブラスに抗う気が失せたと言う事だ。

目を細めたセフィロスが小さく開いた唇を撫でた瞬間。

「ガブラス、まずいぞ!」
「ちっ・・・邪魔者めが。」

突然現れてガブラスを引き寄せたゴルベーザが
大きく飛び退ってセフィロスとの間合いを開ける。

その姿は瞬く間に消えて、舌打ちをしたセフィロスは後を追った。


「ガブラス!ガブラス!!」
「・・・・ゴルベーザ!?」

我に返ったガブラスがゴルベーザを見上げた瞬間、
近付いてきていた気配の主達が姿を現した。

カオスとコスモスの戦士達が次々1ヶ所に集結して来る様など
中々お目にかかれるものではない。

ずい、と前に出たゴルベーザがガブラスを背後に庇った。
「ゴルベーザ、どうし・・・」
「ガブラス。その額のまじないは厄介だぞ。
 そなたに好意を持つ者の意思に逆らえなくなるものだ。」

溜息を吐いたゴルベーザが早口でガブラスに囁く。
ガブラスは眉を寄せた。

「どう言う事だ?」
「ややこしい話だが、その印を見た者に印の持ち主に好意を抱かせる効果もある。」
「・・・つまり?」
「それを見た者全てがお主に好意を持つ様になり、
 お主はその相手に逆らえなくなる。」


ガブラスはゴルベーザの言葉を頭の中で反芻した。
反芻して、沁み込む様に脳が理解をした瞬間、
顔から血の気が引く。

ガブラスは歯噛みをした。
なんだってそんなものが己の額に刻まれているのか。

「もう1つ。まじないをかけた犯人もわかった。」
「誰だ?」
「それは確かにかなり古い時代の神話に基づいたものだから
 よもや発動するとは思わなかったが・・・
 彼のものの知識と魔力を持ってすれば有り得ない話では無い。」
「だから誰だ!」

最早八つ当たりであったが、
今のガブラスに回りくどい話を聞いている余裕は無かった。

「・・・・シャントットの他に居るまい。」
「・・・!!」

先程見掛けた小さな魔女の、
高笑いをする姿が脳裏を過る。

「・・・ゴルベーザ、もう良い。」
「ガブラス?」
「充分だ。」

地獄の底から響いて来るような声に、
ゴルベーザは目を見開いた。

ガブラスがゴルベーザの前に出て、
双剣を構え、歩を進める。

俯いているガブラスの表情は見えなかった。
だが、ゴルベーザは広い空間の温度が急激に下がった気がした。

ガブラスの姿を見た戦士達がどよめいた。
口々に好きな事を言っているが、
すぐにガブラスの纏う雰囲気に気付いて口を噤む。

「お前よう、なんで逃げ回んだよ。別に取って食ったりゃしねえって。」
「貴様らが・・・」
「あん?」
「追って来るからだ!」

怒声と同時に、ジェクトが沈んだ。
ガブラスの鋭いハイキックが側頭部を直撃したのだ。
そのまま軸足を回転させて今度はローキックがケフカを捉える。

吹っ飛んだケフカに全く頓着せず、
ガブラスがカオスブレイドを振り上げ、
ハイウェイスターを薙ぐ度に
誰かが弾き飛ばされ、
誰かが昏倒する。

身軽になったガブラスの身のこなしと、
繰り出される多種多様な技の数々に
幻想的な世界は瞬く間に阿鼻叫喚で満たされた。


結局、まじないは時間の経過と共に薄れて消えて、
ガブラス同様そのまじないに振り回された戦士たちの胸には
”ガブラスを怒らせてはいけない”
と言う暗黙のルールが刻まれた。

そしてシャントットはほとぼりが冷めるまで姿をくらまし、
再度出て来た時には何事も無かったような愛らしい笑顔を振りまいて。

その笑顔に結局押し切られたガブラスは溜息を吐いたが、
”次は無い”と釘を刺す事も忘れず、
シャントットを苦笑いさせたとか。

→後日談


終わったー!!
自分で思っていたより長かった。

全キャラクターの中でシャントットが1番どういう性格なのか分からないので、
こんな扱いになってしまいましたが、
トット様ならこれぐらいやってくれると信じております。

トット様の目的は研究中に偶々見付けたおまじないの効果を確認したかったのと、
勿論武人が好きなので武人が困り切った所に救いの手を差し伸べて・・・
みたいな展開を期待していたのですが、
兄さんが意外に物知りだったと言う残念なオチ。

武人「まったく。いつこんなものつけたんだ?」
淑女「貴方が休んでいる時ですわ。とても愛らしい寝顔でしたわよ。」
武人「・・・・(それで夢見が悪かったのか・・・寝る時は領域を封鎖しよう。)」
淑女「やっても構いませんけれど、こじ開けましてよ。」
武人「Σ (゚Д゚;)」

日記。PageTop日記と更新予定

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