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りんごのうさぎ

キリ番19000に頂いたリクエストにお応えして、ほのぼのなガブラス×ドレイスを。
リクエストありがとうございました!














寝返りを打ったドレイスは深い溜息を吐いた。
体の向きを変えるだけがこんなにも大儀なのは熱がまた高いからだろう。

「私とした事が・・・・・・!」

ぼやいた息は熱い。だが、体は凍えるほどに寒い。


元々風邪気味ではあった。
ただ喉が痛いだけだからと敢えて気にしない様にしていたら仕事中に倒れたらしい。
気が付いたら医務室で横になっていて、飛び起きたつもりが実際は頭が僅かに枕から浮いただけだった。

とろとろと浅い眠りを繰り返して、目を覚ましてはぼんやりと無機質な天井を見上げる。
そして女である事の無力さ、歯痒さに滲む視界を誤魔化す様にまた目を閉じた。
男であったならもっと体力があっただろう。男であったなら腕力が、膂力が。男であったなら----------------------
無駄な自問自答が煮立った頭を何度でも巡った。
弱った体は精神面まで弱らせるらしい。

頭まで毛布を被ったドレイスは、きつく唇を噛み締めた。


額に乗せられたひやりとした感触にドレイスは薄く目を開けた。
いつの間にかまた眠っていたらしい。

「すまない。起こしたか?」
「・・・・・・・・・・・・。ガブラス!?」

目の前の人物に寸の間を開けたドレイスはまた飛び起きた。
今度はちゃんと起きれたが、優しい手に促されてまた横になる。

ガブラスは毛布に落ちたタオルをドレイスの額に乗せてくれた。
ついでに先程の冷たい感触の正体も分かったが、そんな事どうでも良かった。

「どうして・・・。」
「卿が倒れたと聞いて。」
「仕事は?」
「休憩中。」

淡々とした言葉の応酬だが、ドレイスの腐っていた気持ちは既に晴れつつある。
我ながらなんと単純なのだろう。

可笑しさと気恥ずかしさにドレイスは緩む口元を懸命に制御しなくてはならなくなった。

「すまない・・・折角の休憩時間に・・・。」
「大した事では無い。それよりも具合は?」
「大分楽になった。ありがとうガブラス。」

ドレイスが礼を言うと、ガブラスは軽く肩を竦めた。

「礼には及ばん。・・・・・・なあ?」
「うん?」
「局員に暫く戻って来なくて良いと言われたのだが、何故だろう・・・・?」
「・・・・・・・・・ぷっ・・・・!」
「?」

どうやらガブラスの部下達は気を回してくれたらしい。
心なしか不安げなガブラスの前で吹いてしまったのは申し訳無かったが、
今回ばかりは堪え切れなかった。

「何、気にする程の事も無かろうよ。日頃より激務に耐えている卿を気遣ってくれたのだ。ほら、私も無理が祟って倒れたのだし。」
「・・・・・そうか。そう言う事か。」
「そうさ。他に何がある?」

素直に納得するガブラスが愛らしくて、ドレイスはつい頭を撫でてやりたい衝動に駆られた。
勿論現実にそんな事は出来はしないが、どうもガブラスは”天然”な部分があるらしい。
平素の自他共に厳しい様子からは想像もつかないそのギャップが面白かった。


「ああ、一頻り寝たらお腹空いたな・・・。」
「向こうに見舞いの品が届いていたぞ。果物篭。何か持って来るか?」
「頼む。」

一度席を外したガブラスはすぐに戻って来た。

「林檎が良いのではないか?」
「美味しそうだな。うん、それが良い。剥いてくれるか?」
「ああ。」

頷いたガブラスが真っ赤に熟れた林檎の皮にナイフを当てる。
手慣れた様子に苦笑いを浮かべたドレイスは、しかしその手を止めた。

「あ、待った。」
「?」
「兎の形に切れるか?」
「・・・・・・・出来るが皮が残るから食べ難いぞ?」
「それでも兎が良いんだ。」

食い下がるドレイスにガブラスは小首を傾げて、しかし皮を剥かずに林檎を切り分け始めた。
器用に動く指先は目分量だろうに林檎を見事な八等分にして、その背に浅くナイフを滑らせる。

しゃりしゃりとナイフが果肉と皮とを分離させる音の心地良さにドレイスは目を細めた。
呆れられてしまっただろうか?
子供染みた我儘だが病床の身なのだ。それぐらいは許して欲しい。

「こんなもので良いのか?」
「上等だよ。ありがとう。可愛いなあ。食べるのが惜しいぐらいだ。」
「色が変わっては兎も気の毒だ。早く食べてやれ。」
「・・・・・・そうだな。」

ガブラスに促されて齧ってみると、蜜のたっぷりと含まれた果実は空腹も手伝って実に美味しかった。

「卿も食べられよ。一人で食べるのは味気ない。」
「では頂こう。」

共に甘い林檎を頬張る。
偶々そのタイミングが揃って、二人は顔を見合わせて笑った。


リクエスト下さいましてありがとうございますw
お気に召されません様でしたら遠慮なくお申し付けください。
別のものを用意させて頂きます。


帰って来るなと言われてなんだか淋しい局長。俺、嫌われてる・・・?

そんなわけはなくて、うちの9局の局員はガブとドレの仲を応援してるので、隙あらば2人をくっつけようとします。
まあ局長がアレなので主に空回りっぽいですが。
9局は全員局長大好きですよ。









玉2個モロタPageTopDdFF2周目プレイ日記<4>

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声フェチでオッサン好きのヘタレ。
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