FC2ブログ

越せない壁<4>

ベルガ×ガブラス

おしまいでーす。














我に返ったベルガは、ガブラスとほぼ同時に声のした方に視線を向けた。
局員のものと思しきそれは聞こえる様で聞こえない会話をしながら少しずつ遠ざかる。

ガブラスに視線を戻すと、彼は困惑した眼差しをベルガに向けていた。
生理的なものなのか、赤くなった頬と潤んだ目元に目が吸い寄せられる。

「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」

僅かな間を置いて、理性が現状を認識し、理解した瞬間、ベルガは飛び退った。

勢いで後頭部と背を背後のロッカーに強打したが、生憎痛覚は作動不良を起こしているらしく、
慌てて自分のロッカースペースに戻ったベルガは、乱雑に荷物を纏めるとロッカールームを飛び出した。


ベルガは足早に自室へ向かった。
途中、擦れ違った局員が挨拶をしてくれたが応じる余裕は無かった。

自分は何をしていた?
同僚-----------それも同性相手に。

否。異性だったのなら良いとか言う問題では無い。
己の歳を、今の地位を思い返せばとんでもない事だ。
それがどうしてこんな-------------------


部屋に入るなりベルガはベッドに倒れ込んだ。
ヘッドボードに置いてあった酒をボトルのまま口に付ける。

呷る様に飲んで、空になったボトルを投げ捨てると、目許を染めながら困惑していたガブラスの面差しが不意に脳裏に蘇った。
打ち消すように頭を振って、枕に顔を押し付ける。

ベルガはガブラスに勝ちたかっただけだ。
それ以外は無い。有り得ない。
殺意こそ抱いても好意---------------況してや劣情を抱く様な相手では無かったはずだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

暫しの間の後、徐にベルガは顔を上げた。

そうだ。何も無いのだ。
どうしても勝てない苛立ちがベルガの正常な判断力を鈍らせただけに過ぎない。

一瞬ガブラスへ謝罪も脳裏を過ったが、すぐさま余りの馬鹿らしさに気が付いた。
生まれながらの政民であるベルガが、何故成り上がり風情に頭を下げねばならぬのだ。

ごろりと仰臥したベルガは、僅かたりとも下らない事で悩んだ己を鼻で嗤い、ゆっくりと目を閉じた。


余り後味の宜しくない締め方をしました。

個人的にベルガに限らず政民は外民や外民出身者を見下している様なイメージがございましてな・・・。

ザルガバースは出自よりも品性や人格を重視するのでガブラスが外民出身だろうと気にしない。
ドレイスは最初気になったけど、ガブラスに惚れてからは気にしない。
ギースは多分ベルガより見下してるんだと。
ギースの中ではガブラスは今でも外民(しかも属領民)で、ガブラスと慣れ合う政民も見下してる。

・・・ってな感じのベルガやギースの様な考え方が私は余り好きでは無いので、普段書くジャッジマスターズは和気藹々としているのです。


~後日談~

ザル「ベルガが随分と落ち込んでいる様だが・・・。」

ドレ「またガブラスに手合せを申し入れて負けたのだとさw」

ギー「それも瞬殺www」

ベル「うるさいわ!」

ザル「ほう・・・・・。」

ギー「何をやらかしたのだか知らんが、あのガブラスを怒らせたのでは、と言うのが私の考えだな!」

ベル「・・・・・・・・・・・・。」

ドレ「何やったんだ貴様。」

ベル「・・・・・・・・・言わない。」

ドレ「あ゛ぁ?」

ベル「口が裂けても言えるか!!俺とて命は惜しいわ!!!」

ドレ「ならばその口を裂いてくれよう!」

ザル「落ち着けドレイス。」

ギー「おい、何故止めるのだ。面白いではないか。」

ザル「・・・・・・・・・・・。」


ベルガさんが平常運転に戻りました・・・って言うか結局私はヘタレベルガが好きなのかな。

ヘタレじゃないベルガが無理矢理和気藹々に巻き込まれて渋々・・・ってのも案外面白いかもしれない。

PageTop暑い

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://gamecomic.blog27.fc2.com/tb.php/1837-1114afe2

プロフィール

高槻幽炎

Author:高槻幽炎
声フェチでオッサン好きのヘタレ。
ビバガブラスw

カレンダー

06 | 2019/07 | 08
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
最新コメント
最新記事
ブロとも申請フォーム
QRコード

QR

リンク
投票所
RSSリンクの表示
検索フォーム