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越せない壁<2>

ベルガさん御乱心。













つい見入っていたら、視線に気付いたのか着替えを出していたガブラスが徐に振り返った。

「どうした?」
「・・・・・・・・・・どうもしない。」

ベルガの応えにガブラスは不思議そうに瞬く。

進展しようも無い会話に見切りを付けたガブラスがロッカーへ向き直ろうとした瞬間--------------------
大股で近付いたベルガはその手首を掴んでロッカーに押し付けた。

反射的にだろう逃れようとしたもう一方の手も同様に押し付けると、
ガブラスは驚いて目を見開いた。

抗う力を、それよりも強い力で抑え込む。

「ベルガ!?」
「何故、だろうな。」

腕力ではベルガに軍配が上がる。

ガブラスの存在は力こそが全てだと掲げたベルガの信念を根底から覆すものだった。

勝てぬ悔しさに憎悪すら抱く様になって、
気が付いたらガブラスに勝つ事が全てになっていた。

「ベルガ、放せ。」
「振り払ってみろよ?」

低く押し殺された声を鼻で嗤って、至近距離で敢えてゆっくり言葉を放つ。
きつい眼差しでベルガを睨み上げたガブラスの腕に再度力が籠もった。

丹念に鍛え込まれた筋肉は伊達では無い様だが、ベルガに言わせれば「所詮はその程度」である。


「ッ・・・・・・・・・・・・!」
「ほら、どうした?逃れたいのだろう?」

ガブラスの面差しが悔しげに歪んだ。
ベルガが目の前の男に、幾度も繰り返し浮かべた表情だ。

余りの愉しさに口の端が歪む。
握った手の中の骨が軋んでいるのが分かった。
だがガブラスは苦鳴一つ漏らさない。

視界の端でガブラスの足が動いたのが見えた。
反射的にその足の間に自らの脚を割り入れる。

「おっと、危ない。」
「くっ・・・・・・!」

どうやらガブラスはベルガに足払いを仕掛けようとしたらしい。
この状況で的確に軸足を狙う辺りは流石だが、今回はベルガの反応の方が早かった。

睨み上げて来たブルーグレーの瞳を反対に覗き込む。

「全く、腹の立つ話だと思わないか?」
「・・・・・・・?」
「お前が居なければ俺は負け知らずだった。」
「・・・・・・・・・・・。」

ガブラスさえ居なければ。
ずっとそう思っていた。
外民の出の分際で、何度もベルガに屈辱を味わわせて来た。

だが今は違う。
ガブラスに敗れたのは一度や二度では無い。
何としてもガブラスを倒さなければ、ベルガの矜持は傷付いたままなのだ。

只管に追い続けて、並ぶ事も出来ない相手が今、ベルガの手の内に在る。

質の悪い笑みを浮かべたベルガは、睨み付けて来る視線を心地良く感じながら固く引き結ばれた唇に己の唇を重ねた。


どこで話を切ったら良いものか分からなくて悩みました。

腰タオルのガブラスが欲しいです。ああでも日がな一日腰タオルのままで風邪を引かれても困るので服着たガブラス下さい。
普段着のガブラスってどんなのだろう・・・帝国の市街地に居た人達みたいな格好してるのかなあ・・・?

ああそうそう、偶には次回予告を。

弱冠ですが、エロい描写が入るので鍵を掛けます。
15歳未満の方は閲覧を禁止させていただきます。


歯医者行ったPageTop愚問です

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