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05 ずっといっしょだよ<後>

書きたい事全部入れたらこうなった。

・・・後悔はしていないけれど、
本っっっ当長くてすみません。

後書も前後編で繋がっています。
寧ろ後書が一番長い。

「否・・・知っていると言うか、
 以前、ダルマスカへ行った時に見た事がある。
 露店で絵姿が売られていた。
 民の人気が高い様で・・・しかし出身は国外だとか。」
「それで?」

通りの良い声が、
ザルガバースには空々しく聞こえた。

ザルガバースは僅かに俯いた。
目の前の男が、直視できなかった。

「髪を伸ばした卿を見た時、その男を思い出した。」
「他人の空似だろう?」

ガブラスの言葉に首を振る。

絵姿の将軍と、
先頃まで髪を伸ばしていた目の前の同僚は瓜二つと言っても過言ではない程似ていた。

ガブラスが髪を伸ばすまでそのことに気付かなかった己の愚鈍さに呆れたものだが、
今は逆にその似過ぎた容姿がザルガバースの頭の中で恐ろしい仮説を打ち立てている。

同僚が伸ばした髪を切っただけ。
それだけの事が一国を揺るがす大事件と関わりを持っているとは
ザルガバース自身、考えたくなかった。

しかし心に湧いた疑問は疑問のままである事を許してくれそうにない。

「そう言うには卿らは似過ぎて・・・!」

しかし、ザルガバースが最後まで言葉を紡ぐ事は無かった。
全身が総毛立ち、声が喉から出る事を拒んだのだ。

白い面を晒したガブラスは、嗤っていた。

顔立ちの殆どに動きが無いのとは対照的に、
口元だけ、まるで陶磁器に亀裂を入れた様な形に歪めている。

「それで?卿は何を言いたい?」
「--------------!」

薄い笑みを刷いたまま、
目を細めたガブラスの端正な面差が
俯いたままのザルガバースの眼前に迫った。

互いの鼻が触れ合ってもおかしくない距離。

普段、きつく引き結ばれている事が多い唇が
小さく、しかしはっきりと言葉を紡ぎ出す。

少し仰向いた目の前の顔は、
徐にザルガバースの顔の横に移動した。

目線だけでその動きを追ったザルガバースの耳元に、
囁き声が温かい吐息と共に吹き込まれる。

「俺がその将軍の振りをしてダルマスカ王を殺したとでも?」
「・・・違うのか?」
「違う。・・・と言って卿は信じるか?」
「・・・・・・・。」

甘い、しかしどこか狂気を孕んだ声。

「・・・ガブラス、よせ。」
「何を?」
「わからん。だが駄目だ。そちらは駄目だ。」

ガブラスを押し戻して、
意を決して蒼灰色の瞳を真っ向から見つめる。

口元は笑んでいるのに、欠片も笑っていない目は
何も映していなかった。

それはまるで静まり返った湖面の様で。

その薄い色に、雲の切れ間から日の光が入った。
ザルガバースには湖面が一瞬揺らいだように見えた。

「・・・もう、戻れない。」
「そんな事は無い!」
「卿は・・・こちら側には来るなよ。」
「ガブラス!」

ザルガバースから離れたガブラスは
少し、困った様に微笑って。

愕然としているザルガバースに背を向けると局へと戻って行った。

思わず詰めていた息を溜息として吐き出す。

ザルガバースは手で顔を覆うと、天を仰いだ。


一方でうちのガブラスは救済を求めていました。

今居る場所が苦しくて、辛くて、
でも自力で上がる事も出来なくて。

と言うか、そもそも自力で上がる習慣が無かったっぽい。
自然とバッシュが引き上げてくれていたから。

別にそれはガブラスの甘えとか、そういうのではなくて
単にバッシュのバイタリティが強すぎただけ。

バッシュはバッシュで困った事があっても
勝手に可愛い”ノア”に癒されて勝手に立ち直る。

それが双子間の当たり前で。

ただ、自然と築かれたそういう関係もあって、
”ノア”はかなりバッシュに依存していた印象。

離散後は、何度も”バッシュが居れば・・・”、
”でももう居ないのだから・・・”
そんな葛藤を自分の中で何度も繰り返していたのではないかな。

だから”バッシュはすぐに戻って来てくれる”、
みたいな期待を抱いて、
それを支えにした時もあったんだと思う。
特に母親の存命中。

そんな経緯もあって、バッシュに報復をした事でガブラスは安定する事が出来なくなったと言うか。

例えて言うなれば天秤。
2人揃っている事でバランスを保っていたのが
片方が居なくなった事でそれは大きく傾く。

ガブラスは片割れの不在を憎悪で補っていたけれど、
報復を済ませた時点で(一時的とはいえ)憎悪が解消された為に
均衡が崩れた・・・感じ?上手く言えない。

そもそもうちのガブラスはメンタル面があまり強くない。
寧ろ弱い。

バッシュを憎む事で自分を支えてるって、
結局バッシュに依存しているってことだよね?
ガブ自身、自覚があるから苛立つ。
でも抜け出る事も出来ない無限ループ。

19年間、そうやって生きて来たのかと考えると
気がおかしくなりそう。

本題に戻って。

ザルガバースはサルベージに失敗したわけですが。
それは彼が力不足だったと言うよりは、
多分もうこの時点でガブラスが戻れる場所には居なかったんだろうな。

自分で書いてなんだけど、物凄く後味が悪い。

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