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酒は飲んでも飲まれるな。

幻想×武人。

ちょっと大人っぽい2人が書きたかった。
実際2人ともオッサン大人だしね。
・・・と言っても酒飲んでるだけ。

「・・・・・・・・・・・・。」
「よ!」

しゅたっ、と気軽に手を上げて挨拶をしたジェクトが
如何にも上機嫌そうに目の前にボトルだの缶だのを並べて行く。

そして言葉も無いガブラスに構わず適当に胡坐をかくと、
すぐに立ち上がって立ち呆けたままのガブラスの肩を押さえて無理矢理座らせた。
そして再度、己も胡坐をかく。

「・・・何故ここで飲む?」
「だってよう、他の連中と飲んだって面白くねえだろ。まともに会話は成立しねえ、酒も大して強くねえ。」

良い歳をした大の男が口を尖らせて一升瓶の口を開ける。

どこからともなく取り出した2つのグラスに注ぎ分けると、1つを突き出した。
受け取らずに眉を寄せると舌打ちをしたジェクトがガブラスの手を掴んで無理矢理握らせる。

「ほい、カンパーイ!」
「・・・・・・・・。」

勝手にガブラスのグラスに己のグラスを軽く打ち合わせて、ジェクトは一気に飲み干した。
間を置かずに次の酒を注ぐ。

一方、この突発的な飲み会に付き合うしかないと諦めたガブラスは大きな溜息を吐いて、
手の中のグラスを口に当てた。

ガブラスは酒に強い。
延々飲み続けても顔色1つ変わらなければ、気分がどうこうなることもない。

それはジェクトにも言える事で、ザルが2人で顔を突き合わせて飲んだところで面白味などどこにもなかった。

ただ、ザル2人の間にも相違点は幾つかあって、
ガブラスは然程酒が好きではないと言う事と、酒が入ったジェクトが常よりも喋り上戸になると言う違いは
既に何度か共に飲んだことで互いに知っていた。

それでもジェクトは何度でもガブラスの所へ酒を持って来るし、
好きなだけ喋り倒す。

ジェクトが居た世界の事、息子の事、最近カオスサイドで下らない揉め事が起きた事。

身振り手振りを交えて、時には豪快に笑い、時には眉を寄せて。

ガブラスは、ただ、それを聞いているだけだ。
それでもジェクトは満足らしい。


一頻り喋り倒したジェクトは既に何杯目かわからない酒を飲み干した。
そして空いた2人分のグラスに酒を注ぐ。

「お前もさ、来れば良いのに。」
「夢の終わりに?」
「バッカ。違ぇよ。俺の居た世界に、だ。そんな堅苦しい鎧なんざ脱いでよ。絶対楽しいぜ?」

主の居ない玉座に寄り掛かって、ジェクトが笑う。

そんなこと、有り得ない。
運良くこの歪んだ世界を出れても、精々自分の世界に戻るだけだ。

ジェクトとて、それは分かっているはずである。

しかし。

酒の席なのだ。夢や希望を語ったとて、誰が咎めよう。
況してや今、ここに居るのはガブラスとジェクトだけなのだ。

「ああ。楽しいだろうな。」

ガブラスが浮かべた表情に、ジェクトは大きく目を見開いた。





ガブラスさんは能動的にどうこうする事は無いけれど、
何かと相手のペースに巻き込まれてしまえば良い。

・・・なんかガブラスさんがかなり優しくなった気がする。気のせいじゃないね。

敢えて記す事でも無いですが、最後にガブラスが浮かべたのは笑顔です。
個人的に歯を見せず、はにかむ感じだと萌ゆる。
ジェクトさんびっくり。何今の!笑顔!?マジ!?初めて見た!!父ちゃん一目惚れしちゃうかも!!!
そんな感じ。

父ちゃん落ち着いて。その前に高槻が落ち着いて。

お兄ちゃんといっしょ。<1>PageTop昼下がり <2>

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