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負けず嫌い

五周年記念リクエストにお応え!
ザルガバース×ガブラスです。
捏造アカデミー時代です。

尚、当SSはリクエスト作品ですので、誠に勝手ながらリクエストされました御本人様以外のお持ち帰りはお断りさせて頂きます。

30代主婦様、大変お待たせいたしました。















珍しくひどく機嫌を損ねたガブラスを、ザルガバースは静観していた。
ガブラスは気難しいが、だからと言って気が短いわけではない。
むしろ許容範囲は広い方で、ザルガバースは激怒したガブラスを初めて見た(それでも傍目には大人しいものである)。
まあザルガバースとは普通に接してくれるから、原因が自分にあるわけでは無いらしい。

憶測を立てつつ、ザルガバースはガブラスの不機嫌について聞いてみる事にした。

「どうした?」
「・・・・・・・・・・・・・。」

問うた瞬間、ガブラスは今の今まで喋っていた口を突然閉ざす。
だが暫し黙り込むと、溜息と共に話し始めた。

「・・・・・・・・・別のクラスの奴から、俺の成績は、貴方からテスト内容を教えて貰っているからだと言われた。」
「カンニングだと?--------------------その様な事をした覚えはないな。」
「俺だって教わった覚えなど無い。・・・・・・だが証明する術も無いんだ。」

確かに、教員たる寮監と接点の多い寮長は、試験に出題される問題を教えてもらえる事がある。
だからと言ってザルガバースにそれを悪用する気は無く、誰かに教えるつもりも、教えた覚えも無い(だからこそザルガバースが寮長に選ばれたのかもしれない)。

ザルガバースの応えに、ガブラスは俯いた。
違う、と言った所で通じないのだ。
言いがかりを付ける者は、最初から己の言い分が正しいと信じ込み、他人の話を聞く気など無いのだから。
それで、ガブラスの機嫌は大層悪いのだった。

事情が分かると、ザルガバースは苦笑いを浮かべた。
頭が良い者など、アカデミーには珍しくない。
比較的身体能力が重視されるジャッジ志望ならまだしも、ドラクロア研究所を目指す者は、それこそ幼少時から常に机と向き合っている様な、そんな人並み外れた努力を要すると聞いた。
その様な中で、常にトップクラスの成績を維持するのは、矢張りガブラス自身の努力に依るものが大きいのだ。
何故、それが分からないのだろう。

「・・・・・・・・・・今回の試験が終わるまで、貴方と会うのは控えようと思う。」
「ああ、それで実力を証明しようと言う訳か。」

ガブラスの考えを正しく理解したザルガバースに、ガブラスは頷く。

「このままでは貴方に迷惑が掛かるし、俺自身も納得が行かないからな。」
「そうか。気の済む様にやりなさい。」
「ああ。」

一抹の淋しさを感じないわけでは無いが、ガブラスの負けん気の強さも、ザルガバースは良く知っていた。
ザルガバースは笑って、不貞腐れた頬にキスをした。
ガブラスは擽ったそうに目を細めて、その様が大層可愛くて、暫しの別れを惜しむかの様に、ザルガバースはガブラスを抱き締めた。


それからのガブラスの態度は徹底していて、偶に廊下で擦れ違っても、ザルガバースの事をちらりとも見なくなった。
同級生達には喧嘩でもしたのかと不審がられたが、正直な所を話すわけにもいかず、のらりくらりと好奇心に満ちた視線を躱しているうちに、試験期間はやって来た。

ザルガバースはまずまずの手応えを感じたが、ガブラスはどうだったのだろう。

貼り出された試験結果を覗きに行ったのは、ザルガバースも気になったからだった。
人だかりが出来てはいたが、こういう時、長身のザルガバースは有り難い事に後方からでも充分確認が出来る。
生徒達のざわめく声を聞きながら、迷わず一位を視界に収めたザルガバースは、つい、苦笑いを浮かべた。
成程。皆が騒ぐわけである。
そこに当たり前の様に載っていた名前は、全教科満点と言う、見た事の無い総合点を叩き出していた。

そして、この日からガブラスは再びザルガバースの部屋に入り浸る様になった。
彼の淹れてくれた茶は相変わらず香り高く、ザルガバースは漸く戻って来た日常に、安堵の息を吐く。

「証明してやったぞ。」
「その様だな。驚いたよ。君には苦手な科目が無いのかい?」
「あるさ。もう二度とこんな真似はやらないと心に決めた。」

言って、ガブラスは大きく伸びをした。
ガブラスに言いがかりを付けた者は、ガブラスの「底力」と「本気」をこれでもかと見せつけられる破目になり、今頃どこかで歯噛みをしているのだろうか。
追いつく事は出来ても、追い越す事は出来ない現実を突きつけられて。

しかしザルガバースに同情する気は無かった。
ジャッジを目指しているのか、ドラクロア研究所に入りたいのかは知らないが、どちらも相手の力量、本質を見極められぬ者に務められる仕事では無い。
ガブラスの、比較的大人しい性分に偶々見誤ったのかもしれないが、それでも平素の成績を見ていれば、おいそれと喧嘩を売って良い相手ではないと分かるはずだった。

「さて、これで君の実力が証明されたわけだが。」
「まだだ。実技が残っている。」
「---------------------------」

ザルガバースは、茶菓子に伸ばしかけた手を止めた。
成程、我らが皇帝陛下が気に入るわけである。
ガブラスは、根からのジャッジ気質なのだ。
敵と見做した相手は、徹底的に叩き潰し、排除する。
公安総局が求めるのは、そう言う人材なのである。

漸く抓んだ茶菓子を飲み込んで、ザルガバースは当たり障りの無い言葉を選んだ。

「無理をしない様にな。」
「ああ。でも、どこまでやれるのか、試してみたい気もするんだ。」
「無茶も禁物だよ。」
「しないさ。正攻法でやるつもりだ。」

それは、正々堂々と誰にも覆せない記録を打ち立てると言う事だろうか。
ザルガバースは思ったが、聞くのは止めた。
代わりに、己が腰掛けるソファの、隣の座面を軽く叩いた。
ガブラスはそこに座って、照れくさそうに笑った。

「正直に言うとね、君が居ない間、日頃放置していた雑事が捗ったんだ。」
「・・・・・・邪魔をしてばかりですまない。」

ガブラスは素直に謝った。
心なしか悲しそうで、きっと、ザルガバースが思っているよりも落ち込んだのかもしれない。

「それでね?君が居ないのが余りに淋しくて、気を紛らわそうとあれこれ手を出していたら、日誌を書く意外特にやる事が無くなってしまってね。」

どうせ細々とした用が出来て、また忙しくなるのだ。
だからそれまで、時間の許す限り、ガブラスと過ごしたい。
悪戯めいた笑みを浮かべると、ガブラスは目を瞠って、俯いて、何事か考えた末に、顔を上げた。

「---------------俺をからかっているのか?」
「本音だよ。言っただろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

堪え切れなくなって、ザルガバースは声を上げて笑った。
ガブラスはむくれている。
その額にキスをすると、ガブラスは今度は冷たく目を眇めた。

「やっと君に触れられる。君は淋しくは無かったのかい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・答えたくない。」
「そうか。では答えなくて良いよ。」

何故なら、ザルガバースには答えが分かったからだ。
その余裕が気に食わなかったのか、ガブラスはちらりと睨んで来たが、ザルガバースがシャツの下に手を潜り込ませても、抗いはしなかった。


お兄さんなザルと、甘えたい放題のガブの図が好きです。

二人とも、アカデミーでは伝説を残してます。
ガブは文武共に史上最高の成績を残した者として。
ザルガバースは、歴代最高の評価を得た寮長として。
-----------と言う設定です。
ジャッジマスターになるには、これぐらい実績残さないと・・・みたいな暗黙の目安にされてしまい、アカデミー生のハードルを上げた張本人達。

この様な出来となりましたが、お気に召して頂けましたでしょうか?
御不満の様でしたら書き直しますので、遠慮無くお申し付け下さい。

寮生1「なんだよ!結局仲良いのかよ!」

寮生2「どっち狙ってたんだ?」

寮生1「ガブラス。」

寮生2「へーっ。俺はザルガバースの方が好きだけどな。」

寮生3「女子共もエラい騒ぎだってよ?」

寮生1「あー、絶好のチャンスだったもんなあ。傷心のザルガバースだのガブラスだのを私のカ・ラ・ダ・でw」

寮生3「お前がやると気持ち悪いな。いや、そう言う連中もそうだけどさ、なんて言うか、一部の奴らは大盛り上がりだってよ。」

寮生1&2「・・・・・・・・・・・ああ。」


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